連載|柳沢小実の、わたしが出合ったとっておき。 第5回『お茶のうつわ』
火にかけたやかんが、しゅんしゅんいう音。
こぽこぽお湯を注ぐ音。
ふわっと立ちのぼるお茶の香り。
目で見て、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、手で触れて、
口で味わう。お茶をいれて飲むという行為で、
五感すべてが満たされます。
朝起きたらまずお湯を沸かして、
お茶をいれます。夫を送り出して、
ひととおり家事をすませて、
仕事に取りかかる前にお茶を飲む。
そのあとも、昼食、おやつ、夕食、夜のひとときと、
思えば一日中お茶をいれては飲み、
飲んではまたいれるをくり返しています。
面白いもので、お茶は丁寧にいれると
丁寧な味になり、雑に入れるとそれ相応の
味になります。だから、日常の中で飽きるほど
反復してきたことであっても、
手を抜けないなと感じます。
茶葉は、とにかくお茶を飲む回数が多いため、
あれこれ揃えるようになりました。
ほうじ茶、緑茶、麦茶、中国茶
(台湾の凍頂烏龍茶や鉄観音、プーアール茶)、
紅茶、ブレンドしたお茶など、
数えてみたら20種類も。
これまでは、ほうじ茶と中国茶を飲む
頻度が高かったですが、
ここところ緑茶のまろやかな美味しさに
目覚めて、美味しいいれ方を研究中です。
茶器は、お湯のみやそば猪口を
沢山持っています。
来客時は4客~6客のカップを2種類
使うことが多く、下げたり洗いものをする
ことを考えると、持ち手のないそば猪口が
いちばん便利。底面が狭すぎず、置いた時に
安定する形状のものが安心です。
吉村和美さん、伊藤聡信さん、工房あめつち、
和の古いうつわや台湾の茶器など、
茶器を揃えるときはだいたい偶数で。
色違いや柄違いで2客、4客と持っていると、
お客様が多い時もそれらを組み合わせて
使えるからです。
ひとりや家族とのお茶は、お客様とは
また違って、その時々で茶器や道具を
選んで使うのが楽しいです。
仕事中は何度も席を立たなくていいように、
大ぶりな古伊万里の湯のみやマグカップを。
そして、ゆっくり何杯も飲みたいときは、
おままごとのように小さい茶器を使います。
深い瑠璃色の山田隆太郎さんの急須には、
クリスチャンヌ・ペロションさんのピッチャーと、
台湾の茶杯を合わせるのが
好きな組み合わせ。
国や時代が違ってもゆるやかに調和して、
手に取るたびに、いいうつわだと
しみじみ感じ入っています。
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