【特集|わたしのコンディションづくり】第2話:暮らしのなかで、記録と実感を重ねる。
編集スタッフ 田中
5日間の連載で、スタイリスト・四分一亜紀さんのコンディションづくりをお届けしています。心の在り方、食べ物、習慣、身につけるもの、など、いい仕事や楽しい毎日につながる日々を取材しました。
いいコンディションづくりにつながる、
日々の暮らし。
インテリアや雑貨、料理のスタイリングでは、その誌面を見る皆さんや私たちが「わくわく」「可愛い!」というハッピーな気持ちになってもらうことが一番。
そのための材料は自分の暮らしに近いところ、身の周りにたくさんあると言います。。
いい状態の自分でいるために、仕事にでかけるまでの朝、帰宅後の夜に何をしているのか、四分一さんの日常に迫ってみたら、ひとつひとつがコンディションづくりにつながっていました。
仕事以外の、日常も大切。
朝と夜のタイムスケジュール。
《朝のおしたく》
6:30 – 7:00 起床
7:00 – 8:00 窓をあけて換気。
洗濯物を干すと同時に、植物たちに水やり。掃除など。
8:00 朝食(食べる前にinstagram*にアップするための写真を撮影)
*instagram…写真投稿共有サービス
9:00 – 撮影の日は出かける。それ以外の日は撮影の準備や小物作り、アイデア出し。集中力を使う仕事は午前中にまとめて。
午後からはリース(撮影用商品を借りること)に出かけたりも。
《夜の仕舞い》
帰宅後 – 21:00 ひと休みしてから夕食準備。
カフェイン少なめの飲み物でひと休み。ハードな仕事だったときは、少し仮眠をとることも。
夕飯準備は日々ちょこっとずつ作り置きした副菜と主菜を用意。
21:00 – 22:00 夕食(ご主人の帰り時間にあわせて一緒に)
22:00 – 00:00 室内をざっと片付け、読書など自由時間。
0:00 – 0:30 就寝
夜、帰宅してから夕食までは、ご主人の帰り時間にあわせて少し遅めの夕食なので、割と時間があるそうです。
その夕食準備のとき、手早く同時進行するのが常備菜づくり。まとめて作るわけではなく、甘酢につける、カットしておくなど下処理をついでにやっておくイメージだそうです。
朝ごはんの定点観測は、
食べているものの記録。
(撮影:四分一亜紀さん)
四分一さん:
「あるとき、旅先で買ったお饅頭をここで撮ってアップしたの。翌日、たまたま同じ場所で朝ごはんを撮ったのが並んだら、『これ、楽しい!定点観測にしよう』って気軽に始まりました」(instagram:@osib_japan)
四分一さんの豊かな感性やスタイリングのすてきさ。お皿、フルーツ、パン、色あわせなども見ているだけで楽しいですね!
ここから見えるのは、いつどんなものを食べているのか、体調や気持ちの記録にもなっているので、自分でも振り返りとなるのだそうです。
暮らしの中で実感することの大切さ。
日常の暮らしで体験することが、仕事にも役立つことってあるのではないでしょうか。四分一さんの場合は「お菓子教室」へ通うことで実感したことがありました。
四分一さん:
「お菓子づくりはしたことがなかったけれど、お菓子のレシピ本のスタイリングは仕事で経験していたんです。
でもね、読者の人がなぜその本を買ってくれたのか、どういう気持ちでレシピ本に接するのか、そういうのが分かったほうがいいな〜とは思ってたんです」
その後ふとしたご縁から習い始めたお菓子づくりの教室で、実体験してわかったことがあったそう。
▲おさらいも兼ねて焼いてくれたのは、ジンジャーケーキ。
四分一さん:
「自分で作って分かったことは、”作りたて” の食感とその後時間を経たあとの味も経験できるってこと。このケーキ、外側がカリッとしていて、内側がもっちりでしょ。
時間が経つと、外も中もしっとりとした味に変わってそれもまた美味しい!材料が
この経験があるとのないのとでは、次にお菓子のスタイリングに取り組むときの頭のはたらき方が変わってくる、と言います。
「どんな工程なの?」「材料は?」「これなら私にもできるかも」、、これがレシピ本に接する人の頭のなかだったのか、と発見した出来事でした。
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今日は暮らしとしごとが行き来する四分一さんの日常を垣間見ました。
日々の営みが仕事にいきてくることって、四分一さんのようなお仕事でなくてもあると思います。四分一さんの場合は、仕事と暮らしが近いからこそ、感じたことや実体験の学びを、自分のなかに蓄積していっているのだなと思えたお話でした。
明日は、四分一さんのコンディションづくりのなかでも、大切に思っている「食」にまつわるお話です。どうぞお楽しみに。
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