【コンディションづくり】写真家 馬場わかなさん編 第3話:体調を崩したときのレスキューアイテム。

編集スタッフ 津田

m-3790_re聞き手・文 スタッフ津田、写真 鍵岡龍門

フリーランスのカメラマンとして雑誌『天然生活』や書籍で活躍する馬場わかなさんに「日々のコンディションづくり」について、全3話でお話を伺っています。

最終話となる第3話では、体調を崩しがちな季節の変わり目に意識していることと、実際に体調を崩してしまったときのお助けアイテムについてお聞きします。

 


もくじ


 

季節の変わり目は「体を温める」。

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秋が終わり、冬のはじまりへ。日ごとに気温がすこしずつ下がる今の時季は、体調を崩しやすく、風邪をひいてしまうこともあります。

そんな季節の変わり目に、馬場さんがコンディションづくりのために意識していることを尋ねてみました。

馬場さん:
「靴下を重ね履きしたり、シャワーで済ませずに湯船にゆっくり入ったり。

どちらも季節を問わず年中している習慣ですが、季節の変わり目は特に意識して体を温めるようにしています」

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さまざまな雑誌や本でも、コンディションづくりにいいと紹介されている「体を温める」という習慣。

わたし自身も気になって秋冬に実践しているのですが、馬場さんは年中されていると聞き、どんなきっかけで続くようになったのだろうと興味を持ちました。

馬場さん:
「体を温めるようになったのは6年ほど前から。実は当時ぎっくり腰を繰り返してしまってて。

とある本に『ぎっくり腰の原因は冷えと食べ過ぎ』と書いてあったのを読んで、まさに自分のことだ!と思ったんです。

それからすぐに本の巻末に載っていた連絡先に問い合わせ、『冷えとり靴下』を取り寄せました」

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馬場さんにとって「体を温める」のは、体調の良し悪しや季節に関わらず、いつも繰り返していること。

その日々の積み重ねが、体調を崩してしまった時でも「ひと踏ん張り」できるコンディションを培っているのかもしれません。

いまの自分に合っていることを繰り返す。体調が不安定になりがちな季節の変わり目には、特に意識して実践する。

その考え方は、私たちのコンディションづくりにも取り入れられるヒントのように思いました。

 

体調が悪くなりそう、と感じたら。

風邪をひく前や熱が出る前。なんだか体調が悪くなりそうだな、と感じることってありますよね。

そんな風に感じたとき、馬場さんはどのように対応しているのでしょうか。体調を崩してしまいそうなときのレスキューアイテムを教えていただきました。

 

風邪のひき始めに「梅醤番茶」。

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「梅醤番茶」(うめしょうばんちゃ)とは、三年番茶に梅干しと醤油を加えたもので、お好みでおろし生姜を添えたりもします。

マクロビオティックで風邪や胃痛のときなどに飲むと効果的とされているお手当法です。

馬場さん:
「通信教育でマクロビオティックについて勉強していたときに知りました。なんだか寒気がするなぁと、ちょっと心配になったときに作って飲むようにしています。

実はいま、息子の風邪をもらってしまって、ちょっと風邪ぎみなので、このまま飲んじゃおう」

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そう言いながら、小皿に醤油をひと回し。梅干しをつぶして三年番茶と合わせる馬場さん。その慣れた所作からも、普段から愛飲している様子が伺えます。

私もマクロビオティックを学んでいたことがあり、風邪のひき始めには梅醤番茶を飲むようにしているので、馬場さんとの共通点を見つけて嬉しくなってしまいました。

 

喉の痛みに「ユーカリのアロマ」。

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もともとアロマの香りが好きだったという馬場さん。アロマの効果などをもっと知りたいと思い、7〜8年前に2日間の講座に通ったことがあるそうです。

馬場さん:
「その講座でユーカリやティーツリーのアロマが風邪の症状にいいと学びました。香りも好きですし、喉が痛いときや咳が出るときに焚くとすーっと楽になるので、いまも続けています」

シェーカーボックスのなかを見せていただくと、さまざまなアロマのボトルが並んでいました。

基本的には好きな香りのものを揃えつつ、風邪のひきはじめなど体調を崩しそうなときには、症状に合わせて効果のあるものを焚いているそうです。

馬場さんが体調を崩したときに頼りにしているアイテムは、どちらも五感で心地よく感じられるものばかり。

心から「美味しい」や「香りが好き」と思えるものは、自然と暮らしにもとけこみ、日々のコンディションづくりの助けとなっているようでした。

 

コンディションづくりって、シンプルでいいんだ。

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フリーランスのカメラマンとして活躍され、プライベートでは一児の母として奮闘する、馬場わかなさんの「日々のコンディションづくり」について、全3話でお届けしてきました。

夜は子どもとの時間を確保するために、朝に集中して家事をこなす。

自分も周りも納得のできる「いい仕事」をするために、仕事に向かいながら集中力を高める。

家族みんなで囲む食卓は、なるべくバランスよく整える。

体調を崩しがちな季節の変わり目は、いつもより意識的に体を温める。

馬場さんのお話を伺っていると、自分や家族のいいコンディションを保つための小さな工夫が、暮らしのあちこちに散りばめられていました。

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でもこうした日々の習慣は、決してコンディションづくりのためではなく、「自分にとって心地いいから続けているんだ」とおっしゃっていたのが、すごく印象的でした。

いつかの自分が決めたルールに縛られることなく、いまの自分や家族が「いいな」と思えることを、見落とさずにていねいに拾い上げていく。

それが結果的にコンディションを整えることに繋がっていくのかもしれません。

仕事も家のことも育児も、休むことなく続いていくものだからこそ、いいコンディションで臨みたい。そのためにすべきことは、本当はとてもシンプルなことなのかも。

馬場さんのじんわり優しくて美味しいごはんをいただきながらお話を伺っていたら、ぎゅっと縮こまっていた肩の力がゆるゆると抜けていくようでした。

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家のことや仕事などで「結果を出したい」と思うと、ついつい頑張りすぎてしまうことってあると思います。でもそういうときに限って、なんだか空回りが続いたり、思い描いていた「いい仕事」とは程遠い結果にたどり着いてしまったり…。

そんな時はいっそのこと、あまり自分に無理をさせすぎない。今の自分でいいんだと認めることが、仕事や家のこと、そして家族のいいコンディションに繋がることってありそうです。

今回馬場さんのお話を伺うなかで、そんな風に思うようになりました。

こちらの特集を通して、みなさまの日々のコンディションづくりに、何か小さなヒントになることをお届け出来ていたら嬉しいです。

(おわり)

 

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もくじ


 


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