【OURHOME Emiさんの収納術】第3話:子どもが「遊びやすい」=「片づけやすい」収納。
整理収納アドバイザーであるEmiさんに、ラックを使ったクローゼット収納や、子どもが自分で片づけられる収納アイデアをお聞きしました。3話目は、散らかりやすいおもちゃ類を子ども自身が片づけられるコツを教わりました。
編集スタッフ 二本柳
写真 仲尾知泰
3日間の連載で、整理収納アドバイザーのEmiさん(『OURHOME』主宰)に、“家族のシアワセ” につながる収納術を伺っています。
「家族のシアワセは、暮らしの基本となる『家』から。」というコンセプトをもとに、心地のいい暮らしを実現するための収納アイデアを提案するEmiさん。プライベートでは男女双子のお母さんでもあります。
6歳になるお子さんは今まさに遊び盛り。第3話では、散らかりやすい「おもちゃの収納」についてお聞きしました。
第3話
おもちゃの片づけ収納
「おもちゃは遊ぶためにあるので、散らかして当然!」と話すEmiさん。
どうしたら片付いた状態を保てるか?というよりも、子供が遊びやすい仕組みをつくるのが片づけの原点なのだと言います。
Emiさん:
「子どもがワンアクションで取り出せる工夫(=扉をはずす、オープンな収納)、おもちゃ全体を見渡せる工夫(=ラベリング、空間をゆったり保つ)などが、ウラを返せば、片づけやすい収納にもつながると思うんです」
子ども目線から片づけを考えたEmiさんの収納アイデア、さっそくポイントごとに見ていきましょう!
1ジャンル1ボックスだから迷わない
Emiさん:
「たくさんのおもちゃがひとつのボックスに入っていると、どこに何があるか分からずに、たのしく遊ぶまでに時間がかかる。それは子どもにとってもストレスです。そうすると例えばおもちゃを全てひっくり返してしまうなんてことも…。
それをどうにか遊びやすくしてあげたい、というのが始まりでした」
ポイント01.
ジャンル別でボックスを分ける。
「100円均一のお店で買ったケースを複数買って、おもちゃのジャンル毎にボックスを区別しました。遊びたいおもちゃをすぐに探し出せて、持ち運びもできるのが子どもたちにとっても良いようです」
ポイント02.
子どもが自分でジャンルを決める。
「このジャンル、実は私が決めているわけではないんです。『おしゃれボックス』『戦いごっこボックス』などと娘や息子が自分で決めているので、彼らも理解ができるようですね。
決められたことを守るのが大切なのではなくて、そのルールを自分でつくる、自分でつくったから守る、という気持ちが身に付いてくれたらいいなと思っています」
ポイント03.
「なんでもボックス」を作っておく。
「すべてのおもちゃをジャンル分けしようとすると、神経質になってしまって本末転倒。なので、『なんでもボックス』をひとつだけ作っておくことをオススメします。子どもが自分でジャンルを決められないようなものは、このボックスにひとまとめにしておきますよ」
ポイント04.
ラベリングは写真やチラシを活用。
「前回の『身支度ロッカー』と同様に子どもがすぐに理解できるためのラベリングが必要です。作り方は、おもちゃの写真を撮って印刷すると良いですが、面倒な場合はチラシを切ったり、おもちゃの箱のイラストを切ったりするだけでも十分です!これは子ども自身にやってもらうと喜びますよ」
ポイント05.
子どもも持ち運びできる大きさで。
「最近は子どもたちも大きくなってきて、ボードゲームなど大勢で遊ぶことも多くなりました。そうなるとずっと子ども部屋にいるわけでなく、リビングにやって来たり、時には寝室で遊ぶことも。
子どもだけで持ち運べる大きさのボックスにすることで、遊ぶ場所まで持って行き、その場で出し入れをすることができる。子どもにとってストレスがなくなります」
成長に合わせて収納もチェンジ
Emiさん:
「おもちゃの種類や数は、子どもたちの成長段階で変わり、子どもの『できること』も変わっていきます。なので、成長に合わせて収納スタイルも少しずつ変化していくことが大切かなと思います」
よちよち歩きの1歳:
「まだよちよち歩きの時代は、おもちゃの大きさも大きいですし、種類もそれほどありませんでした。なので、段ボールにざっといれるだけで十分でした」
▲奥の棚に収納された段ボールが、おもちゃボックス。
遊び方が変わる3歳:
「子どもたちが成長してくると、細かいおもちゃが増えたり、『ごっこあそび』などがはじまるように。このタイミングで、種類分けのおもちゃ収納を開始しました」
▲右端に並べられた複数のボックスが、今の形のおもちゃ収納。
家族を考える時間はたっぷり、手間をかける時間はもっと少なく。
3日間にわたって、『OURHOME』Emiさんの収納アイデアをお届けしてきました。
「家族のシアワセは、暮らしの基本となる『家』から。」のコンセプトをもとに、忙しい日々でも心地よく快適に過ごすための工夫を実践しているEmiさん。
アイデアのひとつひとつはとてもシンプルですが、家族と一緒に、家族の目線で練られたEmiさんの思考の過程は、とても丁寧に時間をかけられたもののように感じました。
1話目でご紹介したクローゼットも、 2話、3話で登場した子どもの片づけも、最終的には『各々で管理する』というスタイル。ただし、その仕組みを考案するまでにEmiさんは家族のことをよく観察し、よく考えているのではないかな…と思います。
どれほど手間をかけるか、というよりも、どれほど考えているか。
それがEmiさんの収納アイデアには映し出されているようでした。
(おわり)
もくじ
▼『OURHOME』さんの著書
(こちらの特集で使用している写真は、以下の書籍からの抜粋です)
撮影/仲尾知泰
初出/『OURHOME がんばらずにスッキリ片づく スチールラックのすごい収納』
出版社/株式会社ワニブックス
撮影/仲尾知泰
初出/『おかたづけ育、はじめました。〜OURHOME子どもと一緒にたのしく〜』
出版社/株式会社大和書房
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