【あの人のバッグ】世界を旅する日々に寄り添う。ファッションデザイナーの、軽やかな道具

リップに手帳、お財布、ポーチ。日々持ち歩く「バッグの中身」には、そこかしこにその人らしさが詰まっています。
「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を見せてもらう連載。今回ご登場いただくのは、 ファッションブランド「TADO」のデザイナーであり、フリーランスフォトグラファーの田所優季(たどころ ゆうき)さんです。

インドの伝統的な素材と技術を生かしたファッションアイテムを提案する「TADO」。手仕事の魅力を伝えながら、服作りを通じ、現地に生きる女性の就業支援も行なっています。
ブランドを運営する傍ら、フリーランスフォトグラファーとして1年の半分は世界を旅するという、田所さん。旅慣れた彼女の身軽なバッグの中身、持ち物にも通じる価値観を伺います。
バッグの中身
軽やかに寄り添う
シンプルで機能美を備えた道具

(左上から時計回りに)
カメラ:Nikon FM2
オイル:Species by the thousands、Herb Pharmacy Father Blaize
ブレスレット:インドとコロンビアで購入
指輪:Tiffanyとトルコで購入
水筒:Hydro Flosk
iPhone15pro max + objects.io ケース
ハンカチ:ヴィンテージ
鍵
ポーチ:mont-bell
財布:ARTS&SCIENCE
名刺入れ:JIL SANDER
シュシュ、かんざし:TADO
ノート:ノーブランド
PCケース:MM6
田所さん:
「仕事柄海外出張が多いので、移動のしやすさを考えて荷物を選んでいます。撮影の仕事で使う機器の重さは変えられないため、その他のアイテムはできるだけ軽く、それでいて機能的であることを重視しています」
▲中でも愛用する「mont-bellのU.L.ペーパーポーチ シリーズ」
田所さん:
「mont-bellのポーチは両面がシリコーンコーティングされていて、撥水性があり丈夫、かつ超軽量。旅にもぴったりで、形違いで揃え、用途ごとにアイテムを入れています」

田所さん:
「カバンはTADOのサンプル品。カンボジアの小さな村で作られているもので、まだ量産の目処が立っていませんが、いずれ製品化したいと考えています。
畳のような編み目が個性的ですが、意外とどんな服装にも合い、1年中愛用しています。容量がありながら軽やかで、使い勝手もいいです」

田所さん:
「オンオフ問わず、荷物はコンパクトに。移動の中では重い荷物を持ち歩いていると疲れてしまうこと、結局使わないものの方が多いと気づいたことで、次第に少なくなりました。
特に海外滞在中の外出はできるだけ身軽に、patagoniaのウェストポーチひとつに入る量だけを持ち歩いています」
ーポーチの中身ー
ケアアイテムを中心に
ナチュラルで香りの良いものを

(左上から時計回りに)
ハンドクリーム:L:A BRUKET
喉用プロポリススプレー
目薬
ペーパータイプの薬:インドのプロダクトで喉、エナジー、メラトニンの3タイプを常備
オイル:Species by the thousands、Herb Pharmacy Father Blaize
ポーチ:mont-bell
田所さん:
「メイクはほぼしていないので、メイク道具は持ち歩かず、ケアアイテムが中心です。
常備しているのはオイル。保湿だけでなく、香りを楽しむものとしても愛用しています。
ハーブ系の香りが好きで、マルセイユのHerb Pharmacy Father Blaizeで調合してもらったオイルは一番のお気に入り。
Species by the thousandsのオイルは本物のパロサントの香りが好みで、L:A BRUKETのハンドクリームはパチュリの香りが珍しく愛用しています」
▲右上から時計回りに「L:A BRUKET」のハンドクリーム、「Herb Pharmacy Father Blaize」のオイル、「Species by the thousands」のオイル
田所さん:
「髪が長く、まとめるためのアイテムも常備しています。
ヘアクリップは好みのデザインが少ないので、今はかんざしが気分です」
▲グリーンのシュシュ、木のかんざし(どちらもTADO)、輪のかんざし(2nd HAND)
「TADO」にかける思い

田所さん:
「ファッションブランドや商社で長くデザインの仕事をする中で、服の大量生産や廃棄の現状、工場の労働問題を知り、それとは違うものづくりに関わりたいと思うようになりました。
当時インドのブロックプリントが好きで、けれど好みの柄があまりなく、よりシンプルでモードなデザインが欲しいと考えたことも、インドの手仕事に目を向けたきっかけです。
現地でブランドを支えてくれている仲間とは、コミュニケーションを重ねるうちに家族のような絆が芽生えてきていて、彼らとものづくりをすることの価値を改めて感じます。
自分たちが作るものの背景や想いを大切に受け止めてくださる方に、身に着けていただけたら嬉しいです」
▲仕事のノートには、生地のサンプルが数多く貼られています
シンプルな中に機能美の宿る道具。旅が日常である彼女のバッグの中身には、ものづくりに向き合う姿、気持ちの芯にも通じるような強さを感じました。
次回はどんなバッグが登場するでしょうか。お楽しみに。
【写真】田所優季さん
田所優季
服飾専門学校卒業後、ファッションブランドのデザイナーを経て独立。2020年より「TADO」を運営しデザイナーを務めながら、世界を旅して写真を撮るフリーランスフォトグラファーとしても活躍する。
Instagram: tado____
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