【ときめく常備菜】01:やさしい甘さと、ごろっと食感が◎「春にんじんと豆のラペ」
編集スタッフ 藤波
常備菜に、ときめきを
冷蔵庫にあると心強い、常備菜。
あれば助かると分かっていても、同じものだと飽きてしまうかな、もう少し彩りも欲しいな、やっぱり出来立てがいいのかな……と、なかなか定着しませんでした。
でももし、食べるたびに心がときめく、見た目の鮮やかさやアクセントになる味付けを持ったおかずがあったなら。冷蔵庫で見つけたとき、思わず手を伸ばしたくなるはず。
今回レシピを教えてくださったのは、料理家 / 国際中医薬膳師の齋藤菜々子(さいとう ななこ)さんです。
著書『からだがよろこぶ副菜(誠文堂新光社)』には、野菜を美味しく食べられるおかずがずらり。身近な野菜を基本的な調味料だけでおいしく作るコツが載っています。そんな、野菜を愛する齋藤さんに、4つの心ときめく常備菜を教えていただきました。
どれも簡単で、春野菜をたっぷり食べられるものばかり。知っていると嬉しい食材の効能についても伺いましたよ。
▲4話を通してお届けする常備菜は、組み合わせて一緒に食べても相性抜群です
春の食卓や、これから少しずつ暖かくなってお出かけするときのお弁当にもぴったりです。2話以降は常備菜を使ったアレンジレシピもご紹介するので、どうぞお楽しみに。
食卓の箸休めにも、サンドイッチの具にも
「春にんじんと豆のラペ」
材料(作りやすい分量)
にんじん…1本(160g)
ミックスビーンズ…100〜120g
パセリ…適量(正味4g)
A 酢…大さじ1
A 塩…小さじ1/3
A オリーブオイル…大さじ1
A 砂糖…大さじ1/2
※今回は米酢ときび砂糖を使用していますが、お好みのものでお作りいただけます
保存期間:冷蔵庫で4日
作り方
1. にんじんは細切り、パセリは茎から葉をはずして粗みじん切りにする。
2. ボウルににんじん、Aを合わせてよく混ぜる。密着するようにラップをして、1kgほどの重しをして30分以上浸ける。
▲ちょうどよい重しがなければ、水をはったボウルで代用することができます
3. パセリ、ミックスビーンズを加えて和えたら完成。
齋藤さん:
「ラペのレシピはにんじんを漬けたあとぎゅっと絞るものもありますが、今回はそのまま使います。
豆とパセリは水気が少ないので、にんじんの汁も一緒に和えた方が味なじみがよくなりますよ。
薬膳では、にんじんは血を補ったり(貧血対策)、眼精疲労によい効能を持つとされています」
さわやかなパセリの香りと、にんじんのやさしい甘さが相性抜群のラペ。豆のごろごろした食感が楽しくて、これは食卓の名脇役になってくれそうです。
ハムと合わせてサンドイッチの具にしても、味が濃いメインの箸休めとしても。シンプルな味付けなので、どんな食卓にも馴染んでくれるのも嬉しいです。
次回は、肉や魚の付け合わせにもぴったりな、新玉ねぎのマリネをご紹介します。
【写真】木村文平
もくじ
齋藤さんのスープレシピはこちらから
齋藤菜々子
料理家、国際中医薬膳師。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材で作る親しみやすい家庭料理のレシピを雑誌やwebで提案している。近著に『からだがよろこぶ副菜 「あと1皿」がすぐできる 野菜をいただく76品』(誠文堂新光社)、『体にいい食材帳 心身整う12の食材とおいしいおかずのレシピ』(主婦と生活社)など。Instagramは@nanako.yakuzenから。
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