【いつかヴィンテージに】出会いはストックホルムのカフェ。ガラスドームへの想いを店長佐藤に聞きました
編集スタッフ 松田
当店のオリジナルブランドKURASHI&Trips PUBLISHINGから、「ちいさな憧れを日常に」ガラスドームと天然木のプレートセットが発売になりました。
ガラスドームは、タルトなどの焼き菓子やチーズを食卓にサーブするときや、乾燥してしまわないようにキッチンなどで保存したいときに重宝する道具です。
海外のお家のインテリアやカフェでよく見かけますが、木の土台にころんとしたガラスドームがのった姿がとにかく美しくて可愛くて、もし家のキッチンカウンターに置いたら……と憧れがある方も多いのではないでしょうか。
当店のガラスドームづくりの開発のきっかけは、当時30歳だった店長佐藤が北欧スウェーデンでの旅先で出会った、とある景色に遡ります。
そこで今回は発売記念の読みものとして、店長佐藤の過去を振り返り、その頃から心にあたためていたガラスドームへの想いについて聞いてみました。
18年前、ストックホルムのカフェでみた景色が忘れられなくて
佐藤:
「18年前、30歳だった私は、初めて憧れだった北欧へ旅行をしました。
今でも目に焼き付いているほど興奮したのが、ストックホルムの街角のカフェに何気なく入った瞬間の景色でした。お店のカウンターに、ガラスドームがあり、すごく素敵に焼き菓子が並んでいて。“え、こんな可愛い世界が実在するの?” って、憧れを通り越して、衝撃を受けました。
ガラス越しの、シナモンロールの可愛さといったら……。うわぁ、この景色、大好きだなぁと胸を掴まれました」
佐藤:
「その旅の少し後に、再び北欧へ兄とヴィンテージ品の買い付けに行ったのですが、仕入れたガラスドームは即完売するほどの人気商品となりました。ただヴィンテージ品ということもあり、どうしてもお届けできる数は限られていました。
その頃からいつか自分たちで新しくオリジナルのガラスドームを開発したいな……と心の中で思っていたんです。そしてこのたびその想いがようやく叶いました」
どことなく懐かしい、「クラシック」がテーマ
オリジナルのガラスドームの開発にあたって、どんな部分にこだわったのですか?
佐藤:
「どこかクラシカルな雰囲気を感じられる佇まいにしたくて、木のプレートは八角形を採用しました。サイズは、大小ありますが、どちらも日本の食卓やキッチンカウンターに置きやすいほどよい大きさです。
また上品な印象にしたかったので、木の土台は強度が保てるギリギリの厚みまで調整しています。ガラスの蓋のつまみも、アクセントとなるようなデザインにしました」
佐藤:
「また可愛いだけの飾りではなくて、実用的なものにしたかったので、食品を直置きして安心な素材と塗装にして検査もクリアしています。
そうやって一つ一つこだわっていたら、販売できるまでかなりの月日がかかってしまいました。
プレーンな印象でどんなインテリアにも合うと思います。このガラスドームが、日常の景色にささやかに憧れをプラスできる存在となったら、とても嬉しいです」
後半では、佐藤が自宅で愛用するならどんなふうに使いたいか、リアルな場面をイメージしながらスタイリングしてみました。
01
3時のおやつをスタンバイ
3時のおやつは、幾つになっても嬉しいもの。
袋や箱に入れたままにしてもいいけれど、
あえてガラスドームにいれてスタインバイ。
それだけで、いつものおやつの愛おしさもひとしおです。
今日はシナモンロール。
ドームの蓋をあける瞬間、
ぽわんとシナモンの甘い香りが広がって
幸せもいっぱいです。
02
キャンドルやドライフラワーを飾って
お気に入りの雑貨をディスプレイするのにもぴったり。
たとえばホコリから守りたい、
キャンドルやドライフラワーをガラスの中へ。
窓からの光が、キラキラとガラスにあたって
1日の中で少しずつ変わっていく景色も楽しめます。
Sサイズは、ドームの高さが16cm。
棚やキッチンカウンターにも、圧迫感なく置ける大きさです。
03
特別なティータイムに
いつもよりゆっくりコーヒーを淹れて、
チェリーパイをガラスドームに用意して、
小さなお花をテーブルに飾って。
ガラスドーム越しにケーキって、こんなに可愛くて、
こんなにロマンチック。
ケーキ屋さんでショーケースをのぞくときの、
あのワクワクが入り混じる気持ちを食卓にも。
仕草も自然と丁寧に。
まるで映画のワンシーンのように。
ガラスドームを囲んで、
いつもよりおしゃべりがはずみそうです。
04
朝のワンプレートに
Mサイズの土台は、
単体で木皿としても活躍するサイズ感と厚み。
たとえば、朝食のワンプレートに。
クラシカルな印象の、八角形というかたち。
焼き色のついたトーストやフルーツが似合います。
気兼ねなく洗える仕様だから、
水滴のついたフルーツやバターがついても大丈夫。
日常の中で、たくさん使ってくださいね。
***
佐藤:
「若い頃にこういうモノや景色が好きだと衝撃を受けた体験が、こうやって18年という時間を超えて、ひとつの形になって感慨深いです。
長く使っていただけるようなデザインを目指したので、30年後にはもしかしたらこのオリジナルのガラスドームがヴィンテージになってどこかのお家で使われていたらと夢見ています」
photo:吉田周平
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