「暮らしのしごとサポートプログラム」はじめます。
クラシコム代表 青木
2012年11月より、新たな取組みである「暮らしのしごとサポートプログラム」の提供を開始するという小さな一歩を踏み出しましたのでそのことについて以下にご説明させて頂きます。
とても小さな一歩ではありますが、自分たちが思い描く理想に向けたドキドキの一歩でもあり、こうして皆さんにお知らせできることを嬉しく思っています。
暮らしのしごとサポートプログラムとは?
「暮らしのしごとサポートプログラム」は北欧、暮らしの道具店の運営会社、株式会社クラシコムが暮らしに「価値ある多様性」を与えるモノやコトを作り出している個人を対象に、その活動を支援するプログラムです。
詳しい支援内容や支援対象については以下にご説明しております。
「暮らしのしごとサポートプログラム」の目的
このプログラムは、価値ある暮らしまわりのお仕事を個人としてされている方の活動を支援することによって、「フィットする暮らし、つくろう。」という弊社の経営理念の実現を推進し、会社としての姿勢を広く発信していく広報活動の一環として実施いたします。
私たちは、人生が自分用にあつらえられたかのように、「フィットしている」と感じられる事こそ、 本当の意味で豊かで幸せなことだと考えています。
そして北欧、暮らしの道具店のサービスを通じて、また運営会社クラシコムの経営を通じて、お客様、従業員、お取引先様、株主、経営者といったステークホルダー全ての暮らしが、より「フィットしている」と感じられるようになることに貢献していきたいと本気で考えています。
一人でも多くの人が自分の暮らしを自分らしいもの(フィットするもの)にしていくためには、暮らしの中で選びとる様々なモノやコトに豊かで多様な選択肢が存在し続けることが何より重要です。
私たちは「暮らしのしごとサポートプログラム」で価値あるモノやコトを生み出している個人を側面的に支援させていただくことによって、価値あるモノコトとそれを生み出す人が、できる限り健やかに、そして息長く活動を継続することをお手伝いし、それによって豊かで多様な選択肢づくりに微力ながら貢献することを心から望んでいます。
また、そうした活動は社会全体の規模から見れば、たいへん小さなインパクトに過ぎないことは認識しつつも、「フィットする暮らし」をつくるための価値ある「多様な選択肢」という土台作りに、身の丈にあった役割を担っていきたいという思いからこのプログラムの創設を思い立ちました。
「暮らしのしごとサポートプログラム」の4つの支援分野
私たちは支援対象となる方に対し、まずは以下の4つの分野でご支援させていただく事になります。
設備の提供
以下の設備を無償貸与することにより支援対象者の設備投資負担の軽減を図ります。
*食品衛生に関わる法規の基準に適合し、飲食店業/菓子製造業等の営業許可を取得することが可能な調理設備、食堂設備
*撮影スタジオ及びワークショップや教室運営に利用できるスタジオスペース、ネットワーク回線、各種家具類
販売チャネルの提供
支援対象となる方がつくる価値の高い商品の販売を「北欧、暮らしの道具店」で販売を代行し、その収益は一部物流に関わる経費実費を除いて全額支援対象者にお支払いします。対象商品についての販売において弊社は一切の利益を頂きません。
仕事の提供
弊社内で発生する様々な福利厚生、コンテンツ制作、広報活動等にまつわるお仕事を優先的に発注することにより、安定した仕事量と収入の確保を支援します。
ノウハウの提供
支援対象者の方がお仕事を続けていく中で必要になる、会計、法務、IT、生産管理、マーケティング等の経営ノウハウについて要請があれば無償で提供します。
支援期間
本プログラムでの支援は、契約発効より1年間となり、一年経過後については双方が合意に至れば、6ヶ月ごとに更新する可能性もあります。
支援対象
スタート時点では、弊社社員食堂の運営や各種コンテンツでのレシピ提供などでも既にお手伝いいただいている、料理家フルタヨウコさんに支援させていただきたいとお願いし、合意に至りましたので、2012/11/1より支援を開始いたします。既に彼女がHome.の屋号で製造販売しているジャムが多くのメディアでも紹介されていますが、そうした活動がより多くの人に届くように、また価値ある商品を作っている彼女が健やかにその活動を息長く継続できるように、前述の枠組みで積極的に支援して参ります。
また今回全くはじめてで、前例もない取り組みであるため、気心が知れたフルタさんを支援対象とさせていただくことにより、ともにこのプログラムを育て、支援対象を広げるために必要なノウハウの蓄積が可能になるのではないかと期待しています。
なおこのような支援プログラムを成功させるためには双方の相性や丁寧な信頼関係の醸成を必要とするため、支援対象となる方を一般公募することは考えておりません。そのため現時点では自薦他薦を含め本プログラムへの応募、応募を目的としたお問い合わせは受け付けておりません。予めご理解いただけますようお願い申しあげます。
経緯と展望
このプログラムの発案のきっかけになったのは、テレビでとあるスポーツ選手が、とある企業の新商品発表会に出席して広報活動に協力されているのを見たことでした。
その今まで何度も見てきたような光景にその時は「僕らにも似たようなことができるかもしれない」と気付かされました。
例えばスポーツウェアブランドは自社のシューズやウェアといった商品を使って活躍するアスリートをスポンサードすることでその活動を支え、同時の企業としての広報活動を兼ねているわけです。
だとすれば僕らも
1.お客様にとって価値ある活動をされている個人を支援することでその活動を後押しし
2.それによってお客様にとっての価値ある選択肢が担保される事を促しつつ
3.同時に僕たちの広報活動にもなる
という「三方良し」な枠組みは、非常に小規模にはなるかもしれないけれども、僕らの会社でもはじめられるかもしれない、と思ったわけです。
そこでまずは身近なところから、身の丈にあっった内容でと今回恐る恐るはじめてみるわけなのですが、もしもこういう仮説がある程度正しくて有効性が確認できたならば、是非自分たちの身の丈の範囲ではありつつも、支援対象者の枠を広げて行けたらなと思っています。
そういう活動は当然のことながら今日明日にもなにか利益を上げるような活動ではないと思うのですが、地道に長く続けることが出来れば、北欧、暮らしの道具店というお店としても、運営会社であるクラシコムという会社としてもきっとポジティブな影響を受けることができるだろうと期待しています。
今後不定期ではありますが、この活動内容や進捗のご報告をブログでご紹介していきたいと思っています。
まずは始まったばかりのぼくらのこのヨチヨチ歩きの取組みをあたたかく、そして期待を込めて見守って頂けたら嬉しいです!
株式会社クラシコム
代表取締役 青木耕平
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