【大人のためのごちそうサラダ】02:ひとりの晩酌にもぴったり。調理室池田の、かつおとレンズ豆のサラダのレシピ

ライター 藤沢あかり

自分ひとりのためのごはん作りは、簡単に済ませたいけれど、同時にきちんとおいしくてバランスのとれたものが食べたい。けれども、その「きちんと」は、時間をたっぷりかけたり、何品もおかずを並べたり……ということだけではないのかもしれません。

サクッと作れるけれど、こころからおいしいと感じられて、からだもきちんと満たされる。そう、食べたいのは自分のための「ごちそう」メニュー。

簡単なのに、新鮮なおいしさ。そんな「大人のためのごちそうサラダ」を、前後編でお届けしています。「調理室池田」店主、池田宏実さんに教えていただきました。

今回は、ひと皿でバランス良く栄養が取れるかつおを使ったレシピ。夏の疲れたからだを癒す、しみわたるようなおいしさです。



いつもの魚で異国の味わい
調理室池田の「かつおとレンズ豆のサラダ」


材料(大人ひとり分)

・かつお(刺身用、できれば皮付き)…刺身1人前
・オリーブオイル…適量

・レンズ豆……大さじ2
・赤ピーマン…1個
・ベビーリーフ…適量
・パクチー…適量
・にんにく、しょうが…各1/2片
・ケッパー…小さじ2
・塩、こしょう…少々

分量は目安です。魚や野菜の量は、おなかと相談のうえ自由にお試しください。


1.     レンズ豆を茹でる。

鍋に湯を沸かし、沸騰したらレンズ豆を入れ、10分茹でてザルに上げておく。


2.     かつおを焼く。

フライパンに多めのオリーブオイルを熱し、かつおを皮目から焼く。こんがりと焼き色がついたら他の面もさっと焼き、バットに取り出して冷やしておく。

▲氷があれば、バットに氷を張って冷やすとよい。

池田さん:
「かつおは、生の皮付きが風味をしっかり感じられておすすめです。なければ皮なしのもの、それも手に入りにくければタタキでも」


3.     ベビーリーフを洗い、水切りする。

ベビーリーフはざっと洗って水切りする。硬い茎の部分があれば取り除き、葉っぱが大きければ食べやすくちぎっておく。


4.     赤ピーマンを千切りし、下味をつける。

縦に千切りした赤ピーマンをボウルに入れ、軽く塩をふって揉んでおく。続いて同じボールに、極みじん切りにしたにんにくとしょうが、粗みじん切りにしたケッパーを加え、赤ピーマンと和えておく。1cm幅くらいに刻んだパクチーを加え、さっと混ぜる。

池田さん:
「味のアクセントになる野菜に下味をしっかりつけておくことで、このあとほかの具材を入れたときに、たくさん混ぜなくても味が絡みやすくなります。

赤ピーマンはパプリカに似ていますが、肉厚で甘くジューシーなパプリカに対し、赤ピーマンはほんのり苦味があり、それが味に変化をつけてくれるんです。もし赤ピーマンが手に入らない場合は、一般的な緑色のピーマンで代用してみてください」


5.     具材を混ぜ合わせる。

4のボウルに、食べやすい大きさに切ったかつお、茹でたレンズ豆、ベビーリーフを加えざっと和えて完成。お好みでパンを添えてどうぞ。


ひと工夫でセンスのいい味わいになる食材を味方に

▲左はGABANのケッパー(ケイパー)。右は茹でる前のレンズ豆です。

池田さん:
「今回使ったレンズ豆は、一晩水に浸けておく必要がなく、使いたいときにサッと使える便利な豆です。サラダ以外にもスープやカレーなど、いろいろ使えます。もちろんほかの好きな豆でもいいし、前回に使ったブルグル、クスクスや押し麦など、別の炭水化物を加えても。

ケッパーは、ひとつあると便利な保存食です。塩気と酸味を同時にプラスできるので、わたしは今回のように刻んでサラダの味付けにしたり、肉料理に添えたりもしています。ピクルスやオリーブのような使い方を想像していただくと、イメージが湧きやすいと思います」

池田さん:
「今回は2品とも生の魚を使いましたが、ツナでもいいし、肉を焼いてもいい。ローストビーフや塩豚のようなかたまり肉を使った料理の翌日に、すこし残ったものを入れてもおいしいと思います。コツをつかんだら自由に試してみてくださいね」


自分のための料理が、ちょっとだけ変わるプロのコツ

味の濃いかつおは、それだけでパンチがある食材。そこに赤ピーマンやパクチー、薬味が複雑に重なる味は、はじめて出合うおいしさです。

今回ご紹介したサラダ2品、どちらも工程はとてもシンプル。だからこそ、一つひとつの風味や混ぜる手順が決め手になります。最初はぜひ、同じ食材で試してバランスの妙を実感してみてください。

わたしはホワイトバルサミコとケッパーをはじめて自分のために買い、そこからドレッシングを使わずにサラダを楽しむコツを知りました。ささやかだけれど、なんだかちいさな冒険のよう。

なにより自分の手でわたしのために、こんな味わいを生み出せるって、とても豊かなことに思えます。

自分のためのごちそうサラダ、どうぞお試しください。


【写真】ニシウラエイコ



もくじ

池田 宏実(いけだ ひろみ)

料理人。川崎市中央卸売市場北部市場内にある〈調理室池田〉を営む。2018年にオープンした店は、夫である講平さんが全体のディレクションと2階ギャラリーのアンティークの買い付けを、宏実さんが1階カフェを受け持つ。

調理室池田 住所:
川崎市宮前区水沢1-1-1 川崎市中央卸売市場 北部市場関連棟45

Instagram: @ikeprox
HP: https://chourishitsu.tumblr.com/


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