【BRAND NOTE】後編:僕が産まれた時、父はVOLVOで迎えに来た。その優しさを30年後に知った日のこと。

北欧スウェーデンの自動車メーカーVOLVO(ボルボ)はXC90、XC70、XC60、V70、V60、S90など人気の車種を始め走行性能と大人の安全と同等に子供の安全を重視します。中でもチャイルドシート(ベビーシート)の選び方やおすすめ、妊婦のシート ベルトの付け方を推薦。新生児、1歳、2歳、3歳、4歳と子どものチャイルドシートは後ろ向きが安全とボルボ・カー・ジャパン担当者。新車乗り換えの参考に。

編集スタッフ 長谷川

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父は、産まれた僕をVOLVOで迎えに来た。

幼いころ、ミニカーで遊ぶのが好きでした。荷室が長くて、角ばったボディがかっこよかった。

そのミニカーを呼ぶときの「ぼるぼ」を自動車メーカーだと知るのは、ずっと後のこと。僕の記憶にVOLVOはきらめいて響き続けていました。

BRAND NOTEでご一緒できると決まった時、母に連絡をして、その思い出を話してみました。

「あなたが初めて乗ったクルマはVOLVOのステーションワゴンだよ。産まれた日に納車で、お父さんがそれで病院へ迎えに来たからね」

僕が産まれるタイミングで、父はVOLVOに乗り換えたそうです。その理由に、優しさに、僕は今回の読みものを作りながら触れたのでした。

160617_br_volvo_2_20 ▲そして、30年後の、よく晴れた日のこと。

BRAND NOTE「VOLVO」編をお届けしています。

前編では彼らの故郷であるスウェーデンをもっと知るべく、日本から移住した明知直子さんに、暮らしや子育ての風景を教えてもらいました。

続く後編は、ボルボ・カー・ジャパンの益田香(ますだかおり)さんにお話を伺います。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 


VOLVOは50年以上も「チャイルド・セーフティ」を考えてきた。


 

160617_br_volvo_2_30▲虎ノ門にあるショールームには北欧雑貨を扱うコーナーも。当店でもおなじみの「白くまの貯金箱」を発見!

益田さんは航空会社勤務から、夫の広島転勤を機にキャリアチェンジ。米国公認会計士の資格を取り、自動車メーカーのフォードへ入社し、2007年からはボルボ・カー・ジャパンへ。現在はマーケティング部でお仕事をなさっています。

趣味を伺うと「犬が大好きなんです!」と、やわらかな雰囲気で応えてくださった益田さんですが、いざVOLVOのことになると、芯の通った声で、熱っぽく語ってくれるのが印象的でした。

特に「子どもの安全」を考える、彼らの呼び名でいう「チャイルド・セーフティ」について、益田さんはこう話します。

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益田香さん:
1960年代から取り組んでいるチャイルド・セーフティの根本は、すべての人をVOLVOは守るんだ、という思いです。楽しいドライブも、車にまつわるライフスタイルも、まずは安全があってこそですから。

クルマに乗るならば、体の大きさにかかわらず、子どもと大人は同じように安全でなくてはならないはずです。子どもが大人よりも弱い存在であるならば、さらに守るべき存在だと考えます。それに、子どもを守れるのは大人しかいません」

益田香さん:
「VOLVOでは安全の研究に、1年間に300回以上の衝突テストや、何万回ものコンピューターシュミレーションを行っています。

当然に費用はかさみますが、そもそもチャイルド・セーフティの研究は『VOLVO車に乗らないと、VOLVOのチャイルドシートを買わないと、子どもが安全ではない』と宣伝したいからではないのです。

他のメーカーにお乗りでも構いません。研究の結果から『チャイルドシートは後ろ向きにしてほしい』『シートベルトを正しく付けてほしい』という安全な乗り方を、地道にお伝えするのも大きな目的のひとつなんです。

ただ、みんなが安全で幸せになってほしいという現れなんです。競合他社も安全機能の研究が盛んですが、切磋琢磨して技術が上がっていくなら喜ばしいことだと思っています。安全は勝ち負けではないですから

 

チャイルド・セーフティのために取り組む、3つのこと。

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では、VOLVOはどのような研究を行っているのでしょう? 益田さんのお話から3つのことをピックアップしてみました。

 

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子どもの人形は、
さまざまなパターンを用いてテストします

 

VOLVOはこう言います。

「子どもは大人の縮小版ではありません」

子どもといっても、新生児と3歳は体格も異なり、事故にあった時の負荷も変わります。そこで背の高さ、体重の大きさ、妊婦さんまでも含めて、さまざまな体格のダミー人形を毎回作って、クラッシュテストを実践しているのだとか。

ダミー人形には3歳児ほどの体格、5歳児ほどの体格といった規格があり、とても精巧なつくり。たくさんのセンサーが付いており、何十年も使用するものもあるといいます。

また、子どもの事故で多いのは首頚椎の損傷です。いわゆる「首が座った」だけでは不十分で、首の骨格や筋肉が未成熟なため、大人と同じだけの衝撃には耐えられません。

そのため事故に遭ったとき、衝撃を首だけに集めず、背中全体で受け止められる「後ろ向きチャイルド・シート」をVOLVOは推奨しています。

▲青いグラフがドイツ、グレーがスウェーデン。1歳児のデータの差が大きい。

テストの結果はもちろん、実際のデータも裏付けになっています。

「後ろ向き」が浸透していないドイツと、常識であるスウェーデンを比べると、4歳児までの事故死者数はスウェーデンが少なく、特に1歳児では大きな差が出ていました。ドイツでは1歳を機に「前向き」で座らせるのが理由として考えられるそうです。

データでは「後ろ向き」にすると、事故が起きた際に大きなケガを負うリスクは約5分の1ほどになるといいます。

そのため、VOLVOでは少なくとも4歳ごろ、体がシートに収まらなくなるまでは「後ろ向き」を勧めています。

 

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独自の「+Eテスト」で
チャイルドシートの安全性をチェック

 

最も守るべきは子どもだからこそ、VOLVOはチャイルドシートにも多くのチェックを施しています。

独自に行う「プラステスト」では、衝突した時に壊れないか、シートが外れないかといった基礎項目に加え、「乗っている子どもの首への負荷」を、くり返しクラッシュテストを行って細かく分析。テストをクリアした製品にだけ「プラスEサイン」という認定ラベルをつけています。

つまり、チャイルドシートの製品としての安全性だけではなく、実際に子どもを守る性能があるかを重視しているわけです。

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益田香さん:
「テストを繰り返すことで、後ろ向きに比べて、前向きのチャイルドシートは7倍も首へ負荷がかかることがわかりました。

プラステストは、一般的なメーカーが行う『法律としてクリアしなければならない基準』に、私たちなりの安全への考えから上乗せしているともいえる試験です。スウェーデンだから定められた基準ではないですし、ましてや法律でもありません。

ただ、『安全のために何が最善か』を探っていくと、やらないといけないことが見つかってしまう。だからVOLVOは独自にテストをするんです」

 

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大人が正しい知識を持つために
発信を続けます

 

VOLVOの使命は「子どもの安全を守るために、大人に知識を持っていただくこと」だといいます。

「近くだからいいや、子どもだって嫌がるから……と何も準備をせずにクルマへ乗せることってあると思います。忙しい気持ちもわからなくはないのですが……」と益田さんは声音を弱めます。

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でも、具体的な話を聞いて驚きました。仮に、9歳で30kgくらいの子どもをシートベルトをせずに乗せ、時速40kmでぶつかると、子どもの体は1トンほどの重量物となって投げ出されます。

子どもの体が飛んでくれば、大人の体であっても、その衝撃は受け止められません。

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益田さんは、VOLVOで安全の研究に長年携わるロッタ・ヤコブソン博士の言葉で、忘れられないものがあると言います。

「チャイルドシートなしで子どもを自動車に乗せるのは、わが子を高速道路で遊ばせているようなもの。それは大人がさせていることなのよ

▲VOLVOの安全技術をリードする、ボルボセーフティセンターでシニアテクニカルリーダーを務めるロッタ・ヤコブソン博士。

ロッタ博士は、大人の正しい知識だけが子どもを守れるからこそ、伝え続けることを大切に考えています。

「子どもは世界中、毎日どこかで生まれている。それは、毎日どこかであたらしい親が生まれていることでもある。だから親たちに伝え続けなければなりません。大人の選択が子どもの生死を分けているのですから」

 

スウェーデンから届く、想いを乗せたクルマ。

160617_br_volvo_2_23▲7人乗りの新型「XC90」は発売を待たれる声を受けつつも、3列目を含むすべての座席の安全を確保できるまで発表しなかったそう。

今回のBRAND NOTEを通じて、スウェーデン生まれのVOLVOが守り続けるポリシーに触れられたようです。

たとえば、前編でも紹介しましたが、1959年に「3点式シートベルト」を開発した時に、VOLVOは特許を無償で公開しました。誰もがその安全な設備を取り入れられるように広がってほしいと考えたからです。

もし有償だったなら、VOLVOは今よりもっと大きな会社になっていたはずです。

益田さんはその理由を「おそらく、コミュニティでみんなを守るようなスウェーデン人の考えと、『人を中心に考える』というVOLVOの哲学からすれば、『こんないいものを世に広めなくてどうする!』と思ったんでしょう。みんなが安全で、幸せになってほしい。その気持ちが強かったのかもしれません」と想像します。

160614_br_volvo_1_sample_8(写真 明知直子)

その「スウェーデン人の考え」は、前編で移住歴10年の明地直子さんが教えてくれた、彼らの暮らしぶりからも見えました。

子どもと、子どものいる家庭にあたたかい眼差しを向ける。VOLVOが「全ては人を中心にしたクルマ」をつくることを基本の考えに据えるのも、スウェーデンの環境からおのずと生まれ得た考えだったのかもしれません。

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「産院から帰る時だけでなく、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で、クルマに乗っています。だから自動車もベビーカーのひとつなんですよね」と益田さんが微笑んだ時、幼い自分の写真を思い出しました。

産まれた時、僕を迎えに来てくれた父のVOLVO。荷室が長くて、角ばったボディがかっこよかった、シルバーのVOLVO。

父が乗り換えた理由は「頑丈で、赤ちゃんを乗せても安心だから」だったそうです。

日常の小さな幸せを大切に考えるスウェーデンで、チャイルド・セーフティを研究し続けて50年あまり。VOLVOが叶えたい安全への想いは、今日も誰かの命を救い、育んでいます。

僕も、その想いを受け取ったひとりだったことを、知りました。

(おわり)

(写真 廣田達也 ※スタッフ幼少期、ロッタ博士の写真を除く)

▼VOLVOの安全への取り組みは、車選びに新しい価値観をくれました。



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