【ただいま収穫中!】八百屋スタッフが教える、野菜のおいしさを長持ちさせる、保存のきほん
坂ノ途中 倉田
こんにちは!京都から日本全国へ、環境負荷の小さな農業で育てられた野菜をお届けする『坂ノ途中』の倉田です。
わたしたちは、提携する農家さんたちが大切に育てた「そのときいちばんおいしい野菜」や「ちょっと珍しい野菜」を「旬のお野菜セット」に詰め合わせ、お客さまの元へ定期宅配でお届けしています。
一方で、野菜の定期宅配に興味があっても、一度にたくさん届いたらどう保存して食べればいいのか、どうすれば食材を無駄にせずに済むのか。そんな不安の声もよく聞きます。
実は私・倉田も、坂ノ途中に入社する前から、この定期宅配のユーザーのひとりでした。宅配を始める時には使い切れるか不安もありましたが、今ではそれは過去のものに。献立を考え使い切るのを楽しんでいます。
そこで本コラムで2回にわたって、冬の時季にお届けする「旬のお野菜セット」の内容と、野菜別の保存方法、二人暮らしの倉田家では実際に1週間でどう食べきったか、リアルな献立をご紹介したいと思います。
「旬のお野菜セット」ってどんなもの?
12月の「旬のお野菜セット」Lセットの一例。金時にんじんや、聖護院大根、紫色のカリフラワーなど、彩り豊かな冬野菜をお届け。
「旬のお野菜セット」でお届けする野菜は、農薬や化学肥料を使わずじっくり育てられたものばかり。
時間をかけて育てられた野菜は味がしっかりしていて、 蒸すだけ、焼くだけといったシンプルな調理でもとってもおいしいんです。
わたしたちがセットの内容を考えるとき、何より大切にしているのは、「宝箱を開けたような気持ちになるセットをつくる」ということ。
珍しい野菜やカラフルな野菜、定番の野菜。どんなふうに組み合わせたらワクワクするかな、季節感を感じて、楽しんで使っていただけるかな……と考えながらセットを作っています。
自宅でのひと手間で、野菜のおいしさが変わる
12月第1週に届いた、「旬のお野菜セット」Sサイズの内容
今回は、私が坂ノ途中に入社する前から取っている「旬のお野菜セット」のSセットをモデルに、届いた時にしておくとよいことをご紹介していきます。
野菜が届いたときに入っているビニール袋は、曇りにくい素材で作られています。この袋を用いるのも、少しでも野菜の日持ちを良くする工夫なのですが、ひと手間を加えることで、より長くおいしく保存できるんですよ。
Sセットは、7~9種類の野菜の詰め合わせ。今週の中身は上の写真にあるこの9品。定期宅配は、毎回ちょっとうれしいおまけつきです。
・コマツナ
・下仁田ネギ
・アレッタ
・カブ
・備中レンコン
・にんじん
・ミニかぼちゃ
・はたけしめじ
・ゆず(おまけ)
下仁田ネギやカブなど、冬が旬の野菜がたっぷり。葉野菜、根菜、きのことバランスよく入っていて、二人暮らしの家庭で一週間程度で消費するのにちょうどいい量です。
セットには、お届けした野菜と生産者さんの名前、食べ方や保存、調理のポイントなどを書いた「お野菜説明書」と、野菜のマメ知識やレシピの読みもの「坂ノ途中だより」が一緒に入っています。
葉物は乾燥を避けて
小松菜(左上)、アレッタ(右上)は霧吹きで軽く湿らせた新聞紙に包み、ビニール袋(左下)へ
葉物は乾燥を嫌います。ほうれん草や小松菜、レタスなどは、霧吹きなどで軽く湿らせた新聞紙やキッチンペーパーにくるんでビニール袋に。
野菜からも水分が出てくるため、水分過多にならないよう、内側を湿らせる程度にし、ビニール袋は密閉せず口を少しあけておきます。
レタスやキャベツなどは、さらに、切り口に濡らしたキッチンペーパーをあてておくともちがよくなりますよ。
下仁田ネギは、新聞紙でくるんでからラップで包んでおきます。冷蔵庫の野菜室に高さがあれば、立てて置くとよりおいしさが長持ち。
写真右上の葉野菜は、ケールとブロッコリーをかけあわせた「アレッタ」という野菜です。甘みとコクがあって、炒めたりスープに入れたりするととてもおいしいんですよ。
カブ・ダイコンは葉と根をわけて保存
切り落とした葉は、軽く湿らせた新聞紙でくるんで保存します
カブ、ダイコンなどの根菜類は、葉付きのままおくと根の部分の水分が葉から抜けてしまい、日持ちしません。すぐに葉と根の部分を切り分けてから冷蔵庫へ。
葉は、葉野菜と同様に保存してください。カブの葉はかみしめると味わい深く、私は大好きです!
根を切り落としているぶん、今週入っていた葉野菜のコマツナ、アレッタより足が速く、先に使うのがおすすめ。
キノコ類は湿気を避けて
はたけしめじは、はさみやフォークで小さな穴をあけておき、蒸れを防ぎます
キノコ類は、水分が苦手。 湿気がこもらないよう、パックに穴をあけ通気性を良くしておくと保ちがよくなります。
しめじなど、株ごとのパックで石づきがついている場合は、取らずに保存してください。もしパックに水滴がついてきたら、パックから取り出しキッチンペーパーでくるんでポリ袋に入れるなどし、早めに使い切ってください。
土付きの野菜は、土付きのまま保存
特に穴の部分は、空気に触れないようラップをぴっちりと貼ります
レンコンやごぼうなど、土付きで届いた野菜は、そのまま土付きで保存したほうが鮮度を保てます。
泥中や水中で育つレンコンは、乾燥がとても苦手です。
節の途中でカットされている場合は穴に空気が入らないよう、ラップでぴっちりと包みます。節ごとの場合は、 新聞紙でくるんでビニール袋に入れてください。
根菜類やかぼちゃは通気性の良い場所で
新聞紙でくるんだら、風通しの良い場所で保存を
根菜類は、蒸れないよう、ビニール袋から出してください。日が当たると芽が出てきてしまうので、冷暗所で保存を。
初夏のコラムではにんじんは新聞にくるみ冷蔵庫の野菜室に入れていましたが、冬の時期は、じゃがいもや玉ねぎと同じく、風通しの良い、涼しい場所で常温保存がおすすめです。
ゆずは乾燥に気を付ければ長持ちしますが、香りはだんだん落ちます。できればお早めに
かぼちゃも、玉のままなら同様に保存が可能です。カットされている場合は、傷みやすい種とワタを取り除いてから、ラップで包んで冷蔵保存してください。
今週届いたのはミニかぼちゃ。おまけのゆずとあまり変わらない大きさで、ざるにころんと並べておくとディスプレイとしてもかわいらしいです。
これで、今回届いた野菜たちの「届いたときにしておくとよいこと」は完了です!
ほかに倉田家では、玉ねぎ、さつまいも、しょうが、にんにくを、秋から冬は常備しています。
それでは次回のコラムでは、この野菜たちを使った、倉田家の1週間の夕食をご紹介していきます。
▽旬のお野菜が試せる!坂ノ途中の「お試しセット」はこちらから。
倉田優香
環境負荷の低い農業でつくられた野菜を全国へ届ける『坂ノ途中』の広報。1984年、福岡県生まれの32歳。もともとは電機メーカーでバイヤーとして働いていたが、1年ほど前に『坂ノ途中』へ転職。広報のほか、東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」、「坂ノ途中soil キョードー」を担当する。いちばん好きな野菜はナス。自己紹介はコチラ。
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