【残暑とスパイス】第3話:水出し緑茶にひと工夫。目にも涼しい、ハーブドリンク
編集スタッフ 寿山
料理家の冷水希三子(ひやみず きみこ)さんに、残暑を乗り切るコンディション術やレシピを教わる、全4話の特集「残暑とスパイス」。
第2話では、残暑におすすめという、スパイスを効かせたスープのレシピをご紹介しました。
つづく3話目では、冷水さんが夏に欠かせないと話す「ミント」を使ったハーブドリンクのレシピを教わります。
料理にもお茶にも合う、万能なハーブ「ミント」
「料理にもハーブティーにも、夏はよくミントを使います」と話す冷水さん。
フレッシュなものであれば、野菜感覚でサラダに入れたり、肉料理や焼き魚に添えたりするだけで、清涼感を得られるといいます。
そんな万能ハーブ「ミント」を使った、お手軽なハーブドリンクのレシピをご紹介します。
「スペアミント」を使った
ハーブグリーンティー
「スペアミント」とは、ほのかな甘みがあり、ミントティーによく用いられる品種。
今回はご紹介するレシピは、やさしい味わいの水出し緑茶にスペアミントを合わせたハーブドリンクです。
材料
スペアミント…1パック
レモン…1/2個
緑茶のティーバッグ(水出し用)…2袋
水…1L
01:ミントを洗う
冷水さん:
「ミントは、黒くなっている葉はエグミが出るので、すべて摘み取ってください。
水で洗ったら、軽く水気を切ります。それから手できゅっと葉を潰して香りを出して、グラスに入れます」
02:レモンを切る
冷水さん:
「レモンを薄くスライスします。
グラスに立つようにレモンを入れると、お茶を注いだときに見た目もきれいに仕上がりますよ」
03:水出しの緑茶を注いで完成
冷水さん:
「冷蔵庫で水出ししておいた緑茶を注げば完成です。
ミントは緑茶のピッチャーにあらかじめ入れておいても。レモンは時間が経つと苦味が出るので、ピッチャーには入れず、飲む直前にグラスに入れましょう」
「スペアミント」と「ペパーミント」の違い
スーパーでは、よく数種類のミントが売られています。どの品種をどんなときに使えばいいのでしょう。
冷水さん:
「今回ご紹介したようなハーブドリンクには、やわらかい香りや甘みがある『スペアミント』が合いますね。
それからアジア料理では、パクチーと同じくらいミントが多用されていて。そうしたスパイシーな料理に合わせるのは、香りが強い『ペパーミント』がほとんど。
頭をすっきりさせたいときには、『ペパーミント』をお茶に入れてもいいですし。決まりはないです。
まずは葉を一枚食べてみて、味を確認してからいろいろな料理やお茶に入れてみるのも楽しいですよ」
ハーブティーと聞くと、少しハードルが高く感じますが、教わったのは想像以上に簡単なレシピでした。
家の冷蔵庫にもストックしておけますし、来客がある際のおもてなしにも良さそうです。
それに何より暑くて仕方ない日に飲めば、心身ともに清々しさを感じることができる気がしました。
つづく最終話では、「あまり手をかけすぎないくらいがちょうどいい」と話す冷水さんの料理について、インタビューします。
(つづく)
【写真】加藤新作
もくじ
冷水希三子(料理家/フードコーディネーター)
季節の素材を生かした料理を心がけ、雑誌や広告などで幅広く活躍している。
http://kimiko-hiyamizu.com/
▽冷水希三子さんの本はこちらから!
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