【潔いレシピ】第2話:千切りしない、太めのきんぴら
理由を知って、手を抜こう
こうしなきゃ、こうやらなきゃと、なんとなく自分のルールにしていたことが、実はただの思い込みだった。そんなことが、料理でもたまにあるものです。
今回レシピを教えていただくのは、料理家の瀬尾幸子(せおゆきこ)さん。書籍『ラクうまごはんのコツ』や『これでいいのだ!瀬尾ごはん』など、簡単で美味しい家庭料理を提案されています。
瀬尾さん:
「家庭料理は、自分や家族が美味しいと思えばそれで十分。でも、自分の好きなように作ることは、適当にやることじゃない。それを知らずに自分流に進めてしまうと、かえって難しくなってしまうことがあります。
なぜやらなくていいのか、なぜやらなきゃいけないのか。“なぜ” を理解していれば、力を抜けるポイントがすぐにみつかります」
手を抜くために、理由を知る。今回は、ちゃんと手を抜けるように、知っておきたい基本のレシピを教えていただきます。「だからこれでいいんだ!」そうやって、ちょっと肩の荷が降りるような、潔いレシピです。
千切りしない、太めのきんぴら
材料(2人分)
ごぼう… 150g(新ごぼう細め4本)
にんじん … 1/2本(80g)
ごま油 … 大さじ1
醤油 … 小さじ4
砂糖 … 小さじ2
いりごま … 少々
作り方
【1】ごぼうはたわしでこすり洗いし、細長い乱切りに。にんじんは皮をむき、ごぼうと同じくらいの大きさに切ります
【2】フライパンを中火で熱し、ごま油を敷き、ごぼうとにんじんを中火で混ぜながら、4分ほど火がしっかり通るまで炒めます
【3】ごぼうとにんじんに火が通ったら、醤油、砂糖を加え強火で炒りつけます。水気が飛んだら出来上がり
お好みで、白いりごまを振ってください。辛いものが好きな人は、赤唐辛子輪切り1本分を一緒に炒めると、ピリッとして美味しいですよ。
千切りしなくてもいい理由
瀬尾さん:
「きんぴらっていうと、千切りじゃなきゃいけないと思うかもしれません。でもそれも思い込み。太くたっていいんです。細いと繊細な口当たりですが、太ければ素材の味をしっかり楽しめる。
でも、守らなきゃいけなこともあるんです。それは、細かろうと太かろうと、にんじんとごぼうの切り方は同じにすること。繊維方向に切れば、歯ごたえがあり、繊維に逆らって切れば、食べやすくなります。切り方一つで調理時間も変わるので、ここは揃えなくてはいけません。
あと、私がよくやるのは、味付けをする前に、味見をすること。素材そのものの味を知っていると、本当に必要な最低限の調味料で作れるようになります。おまじないのようにたくさん調味料を入れてしまうのは、不安な証拠。実際はもっと素材の味に頼っていいんですよ」
次回は、鶏むね肉とオクラの胡麻和えをご紹介します。
もくじ
料理家 瀬尾幸子
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