【BRAND NOTE】内田彩仍さんに聞く、暮らしの中の「ささやかな喜び」の見つけかた
編集スタッフ 二本柳
「写真を撮る人は、みんな幸せなんです」
身の周りのささやかな幸せを見つけ、それを写真に残してきたという内田彩仍さん。
カメラで写真を撮るのは、それを記憶として強く刻み、その時の気持ちをよみがえらせるためでもあると話します。
BRAND NOTE「Canon EOS Kiss M」編は、そんな内田さんとともに「幸せの気持ちをたくす写真」について考えました。
前編では、内田さんが写真を撮る理由について。後編は、暮らしの中でシャッターを押したくなるのがどんな瞬間なのか、見せていただくことにしました。
エッセイ内の写真はすべて、内田さんがEOS Kiss Mで撮っています。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
「毎日の暮らしに幸せの瞬間を見つけて」
− ささやかな喜びの見つけ方 −
文・写真 内田彩仍
本作りをするようになって、早いもので13年ほど経ちました。本の下準備や、原稿書きをしたり、時折、雑誌でさせていただくコラボの内容を考えたりと、家で仕事をするようになってから、以前より家にいる時間が増えました。
それと同時に、家の中でも楽しめたらと思い、ささやかな幸せを見つけるのが得意になりました。最初は意識して見つけていた幸せのかけらも、探し癖がつくとたくさん見つけられるように。お茶がおいしく淹れられたとか、キッチンのガラス小物が光に照らされてきれいだとか。
その瞬間を目にするとうれしくて、写真好きの私は、つい撮りたくなる。だから、撮りためている画像は膨大で、ハードディスクがすぐに一杯になります。
例えば、何気なく見たデジタル時計の表示を、すべて「いい語呂」で読んでみようと。もし4時44分なら「よし、よし、よし」とか。3時15分なら「さあいこー」とか。
そうすると、すべての時間がいい時間で、我ながらいい語呂合せだと思ったら、忘れないようパシャッと1枚撮っておく。次見たときに、くすっと笑える写真は、気持ちが緩む手立てになります。
暮らしの中で飾る花からも幸せをもらいます。ふと目につく場所に飾っていると「あーきれいだな」と思うだけで、すっと気持ちが落ち着くのです。
そして、好きなように飾れたら、花にピントを合わせて撮っておく。可憐な花びらの重なりがとても美しく感じて、アップで撮ることもあれば、リビングボードの雑貨と花の組み合わせが気に入って、壁に映った花の影まで広くおさめることもあります。
どちらの場合も、ふんわり周りをぼかし、自分なりに見たいものが引き立つようにしています。そうすることで、その時に感じた「幸せな気持ち」が鮮明になるのです。
そして、そんな写真を使って、暑中見舞いにしたり、年賀状にしたり。花は、私の生活には欠かせなくなりました。
友人に誕生日の贈り物をしようと思ったときにも、包み方に迷ったら、まずはカメラで撮ってみます。目で見ているのと同じはずなのに冷静に判断できるのです。
幾つかの案から、どれが喜んでもらえるだろうと、友人の顔を思い浮かべながら眺めます。こんなことができるのも、カメラのなせる技。考えていることが明確になり、とてもすっきりするのです。渡す包みが決まったら、部屋の中で光のきれいな場所を選び、自分なりにしつらえて撮影しておきます。
大切な毎年の思い出として、形にしておくのもいいものです。
小さな幸せを見つけるのが上手くなっていると、ほかにもいいことがあります。
それは、日々暮らしている中で、不意に心がざわついた時の処方箋になることもあるからです。何かを調べようと手に取ったスマートフォンで、悲しいニュースを見てしまったり、流し見していたテレビで、気持ちが揺さぶられたり。今の時代、外から入ってくる情報を避けられない分、気持ちを切り替えられる自分なりの手立てと、身の周りのささやかな幸せに気づく、心にほんのすこしの余裕があれば、なんとなく心地よくいられそうです。
そして今、私が一番安らぐのは、愛猫クリムとの時間。顔を見ているだけでも幸せなのですが、いつも付かず離れずそばに居て、たわいもない毎日を過ごしています。
今回、「内田さんがEOS Kiss Mで残す『幸せの瞬間』を見せていただけませんか?」と、言ってもらったときに、一番撮りたかったのが愛猫で、毎日クリムを撮り続けて、いい思い出になりました。
やんちゃで、毎朝、ベッドメーキングの邪魔をするのも相変わらずやっているし、空いたダンボールを見つけたら、必ず一度は入ってみる。怖がりなのも、甘えん坊なのも変わらないのに、そんなクリムも、もう今年で11歳。私たちにとっては、まだまだ幼い頃のクリムのままなのに、流れた月日があまりにも早く、そんな一瞬一瞬を逃さないよう、大切に撮り溜めています。
今回このカメラを使わせてもらい、とても感動したのは、クリムを起こさずに可愛い寝顔が撮れること。いつもなら、その可愛い瞬間を残したくて顔にピントを合わせようとすると、つい時間がかかって気付かれてしまうのですが、このカメラは、画面のクリムの顔を指でタッチするだけで、すぐにピントを合わせられるから、とてもうれしくなりました。
主役が引き立ったその写真は、本当に見たいものだけが鮮明になる。カメラで撮った写真ってやっぱりいいものです。
さほど変わらない毎日の中で、私が撮影する写真は、幸せなひとときを切り取っているもの。ピントを合わせ撮りためた分だけ、記憶に残る瞬間がある。そんな日々を送れていることに、感謝しようと思います。
文・写真 内田彩仍
幸せの記憶を、ためていく。
身の周りの暮らしから、ささやかな幸せを見つけることが上手な内田さん。心が動いたら、その瞬間を記憶に刻むため、すぐさま写真に写します。
そんな内田さんもEOS Kiss Mがとても気に入った様子。カメラを渡してから約1ヶ月後に「このカメラ、とってもよかったです」とメールが送られてきました。
内田さん:
「これまでも、初代のEOS Kissを愛用してきました。今回、新しく生まれ変わったEOS Kiss Mを使ってみて、ピントの合わせやすさに一番驚きました。
合わせたい場所を画面でタッチするだけで、そこにピントがあって撮影ができる。カメラも重くないから、片手で持っても安心。手ぶれすることなく撮影ができました。
手ぶれで、もうひとつ感動したのは、ベランダの小花を撮影するときに、風で揺らめいていたのです。大丈夫かなと思いながら、咲いたことがうれしかったので撮影しましたが、ぶれることなく撮ることができました」
▲内田さんがEOS Kiss Mで撮った写真
「気持ち」を写すための写真。
今回、内田さんが日々撮りためる日常を見ていくなかで、カメラで写真を撮ることの魅力が、またひとつ分かったような気がしました。
10年後、20年後、私たちの手元には色々な「気持ち」が残っているのでしょうか。
年月を超えた幸せの瞬間を、ひとつずつためながら、人生はますます愛おしいものになっていくのかもしれません。
(おわり)
【写真】中島千絵美(エッセイ本文外)、内田彩仍(エッセイ本文内)
EOS Kiss Mが初心者にやさしい、5つの理由
Canonのウェブサイトでは、店長佐藤がEOS Kiss Mのオススメポイントを紹介しています。以下のバナーより是非ご覧ご覧ください。
もくじ
内田 彩仍(うちだ あやの)
福岡県在住。夫と愛猫・クリムと暮らす。ナチュラルでていねいな暮らしぶりが多くの支持を集め、最近ではライフスタイルだけでなく、ファッションや手作りの分野にも活動の幅を広げている。著書に『幸せのしたく』(宝島社)、『重ねる、暮らし』(マイナビ出版 )、『暮らしのつなぎ方』(宝島社)など。今秋、主婦と生活社から新刊発売予定。
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