【BRAND NOTE】内田彩仍さんの「今日も幸せ」は、写真のなかに。

編集スタッフ 二本柳

「情報」と「気持ち」。写真にたくすのは、このふたつ。

おいしいご飯屋さんや、忘れたくない映画のお知らせ…… 情報を記録するのは、最近ではペンとメモではなく、スマートフォンのカメラが担うようになりました。

一方で、写真には「気持ちをたくす」という大切な役目があります。

どうか、この瞬間の気持ちを忘れてしまいませんように。幸せの記憶が、人生に残りつづけますように。

そう願いを込めながら、私たちは両手でカメラを構え、シャッターを押してきました。

スマートフォンの性能がどんなに上がっても、やっぱりカメラを持って歩きたいと思う。それは、残したいものが「情報」ではなく「気持ち」だからなのかもしれません。

今回、そんな写真の原点に立ち戻るきっかけをくれたのは、スタイリストの内田彩仍さんでした。

 

「幸せ」をためる、内田彩仍さんの写真

「写真を撮る人は、みんな幸せなんです」

そう話す、内田さん。季節の移ろいを大切にした家しごとやおしゃれ、暮らしの楽しみを見つける提案に、私たちクラシコムのスタッフも日々ヒントをもらっています。

そんな内田さん、実は写真館で働いていたことがあるほどの写真好き。

内田さん:
「普段の暮らしの中にも、『ささやかな幸せ』はたくさんあると思ってます。そして、その幸せは写真に残すことで記憶として刻まれて、いつまでも忘れないものになります」

▲特別な日だけでなく、より日常に寄り添えるようコンパクトなミラーレスカメラとして生まれ変わった「EOS Kiss M」

今回で第2弾となるBRAND NOTE「 Canon EOS Kiss M」編。

写真好きの内田彩仍さんとともに、「幸せの気持ちをたくす写真」について考えました。

前編では、内田さんが写真を撮る理由について。後編は、暮らしの中のささやかな幸せの見つけ方について、お届けします。

エッセイ内の写真はすべて、内田さんがEOS Kiss Mで撮りました。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 


「幸せの記憶が、何年先も残りますように」
− 私が写真を撮る理由 −

文・写真 内田彩仍


20代半ばから10年ほど写真館で働いていました。何かの記念や、人生の節目に撮影しに来られるからか、皆さんとても楽しそうで。日々たくさんの笑顔に出会えて、こちらもうれしくなりました。

それまでも、カメラは身近にありました。祖父が写真好きで、幼い頃よく撮ってもらいました。私の3歳の七五三の写真は、ほとんど泣き顔。当日とても寒かったらしく、母が張り切って用意した、ぽっくり下駄で歩くのも初めてで、どうやら疲れてしまったようです。そんな話で、家族と笑い合えるのも、一枚の泣き顔写真があるおかげです。日々写真と関わりながら、自分でも撮りたいと思い、一眼レフカメラを購入しました。

カメラを手にしてからというもの、日常にカメラがありました。早くうまく撮れるようになろうと、説明書やカメラ本を片手に毎日撮影。そのときふと感じたことがあります。いろいろなものにピントを合わせながら、きっと人は幸せな時に写真を撮るのだと。

心に留めておきたい瞬間が沢山あって、気持ちが動いたときにシャッターを押す。

気負わずパシャパシャ撮っているようでも、その中には、ほんのり幸せがある。好きなように雑貨が飾れたとか、今日は空がきれいだとか。それを写真で残しておくことで、撮りたかった瞬間が心に刻まれ、いつの日か幸せな思い出になる。そう気づいてから写真は私にとって幸せを形にするものになりました。

簡単に携帯で撮影できるようになった今でも、私は優しいボケ感や出来上がる写真の雰囲気が好きで、一眼レフカメラを使っています。背景が優しくボケて、主役が引き立った写真は、その時の私の気持ちをより鮮明に残してくれるからです。

今は、SNSをやっていないので、カメラで何かを撮るのは、自分のための写真。ベランダの花が咲いたとか、愛猫クリムの寝相がかわいいとか。

自分のためだからこそ、後で見返したときに、ほんのり気持ちが温かくなるような写真にしたいと思います。もしかしたら、他の方が見るとたわいもないことばかり。

そんなささやかな日々の情景も、カメラで残すことで私にとっては毎日の糧になるから、撮りためていつもパソコンに入れておき、ちょっと疲れたなと思ったら、仕事の合間にくすっと笑いながら眺め、気分転換しています。

写真を見ながら初心に戻ることもあります。

初めて本を出版することになったときのこと。まずは共に歩んでくださる編集の方に、私の日頃の暮らし方が伝えられるよう、写真を撮って文章を綴り、冊子を作りました。今でも冊子を見返すと、本作りの原点のような気持ちが思い出され、昔の自分から勇気をもらいます。

普段の自分から大きくも小さくもせず、身の丈に合うよう本作りをしたい。そう思う気持ちは、その時から今も変わらず、大切に持ち続けています。

夫と喧嘩をした時にも、結婚したての頃の写真を見ながら「まあいいか」とリセットすることも。

この時は、霧の中自転車に乗ったなあとか、レストランから見た向こう岸の花火がきれいだったとか。旅先で見かけた景色や、好きだった場所を眺めながら、気持ちが浄化されるのか「長年夫婦をやっているのだから、こんなこともあって当たり前」。なんだかすっと腑に落ちて、素直にそう思えるのです。

一枚の写真で初心に戻る。写真には、その頃の気持ちをよみがえらせてくれる、不思議な力もあります。

日々撮りたいものが溢れている。その写真や、撮り溜めたアルバムを眺めながら幸福感に包まれる。そんな優しい、写真やカメラとの関わりが私はとても好きです。

文・写真 内田彩仍

【写真】中島千絵美(1〜4枚目)、内田彩仍(エッセイ本文内)

 

EOS Kiss Mが初心者にやさしい、5つの理由

Canonのウェブサイトでは、店長佐藤がEOS Kiss Mのオススメポイントを紹介しています。以下のバナーより是非ご覧ご覧ください。

 

もくじ


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内田 彩仍(うちだ あやの)

福岡県在住。夫と愛猫・クリムと暮らす。ナチュラルでていねいな暮らしぶりが多くの支持を集め、最近ではライフスタイルだけでなく、ファッションや手作りの分野にも活動の幅を広げている。著書に『幸せのしたく』(宝島社)、『重ねる、暮らし』(マイナビ出版 )、『暮らしのつなぎ方』(宝島社)など。今秋、主婦と生活社から新刊発売予定。


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