【雨の日と、ベッド】前編:もし、雨がだいすきな女の子がいたら。
商品プランナー 斉木
雨の日は、家に引きこもりがち。
でも、わたし斉木は一日家で過ごしたあと、なんだか損をしたような、申し訳ないような気持ちになってしまいます。
もし、雨の日を存分に家で楽しめる、とびきりかわいい友達がいたら。その子は、どんな部屋に住んでいて、何を食べて、何をして過ごすんだろう。
それを知れば、わたしもすこしは、雨を好きになれるかもしれない。
この特集「雨の日と、ベッド。」では、全2話である架空の女の子の一日を切り取りました。雑誌をめくるように、ゆっくりと写真を眺めていただけたらうれしいです。
AM09:00
朝起きる。
今日は休み。
まだ頭の芯に眠気が残ってる気がする。
外から雨の音が聞こえる。
いくつかやりたいこともあったけど
今日は一日家にいて、
誰の目にも触れないところで
思う存分ゴロゴロする。
AM09:30
朝ごはんを作る。
友達が「ハワイ土産だよー」とくれた
クマのはちみつを使いたくて
ホットケーキを焼く。
よく働いた翌朝は、
食欲が止まらなくなる。
……っていうのは言い訳で、
いつもなら冷凍するホットケーキ、
一度ぜんぶ重ねて食べてみたかった。
甘いもの食べるなら朝って
誰かが言ってた気もする。
AM10:30
この間、実家から届いた段ボールには、
いつもの食料のほかに、
古い漫画と、
珍しくお母さんからの手紙が入ってた。
とりとめのない家族の近況と
わたしの身体を心配する言葉ばかりで
肝心のこの漫画がなんなのかは
一言も書いてなかった。
お母さんはどうして、
この漫画を入れたんだろう。
そういえば、
ベッドを漫画の海にするって、
子どもの頃の夢だった。
誰にも話しかけられず、
何時間だって読んでいられる。
「そろそろ起きなさい!」の声もない。
PM01:00
Zzzzz……
雨の日を楽しくする、彼女の小さな心がけ
✔︎ 時間もカロリーも気にしない朝ごはんをつくる
✔︎ 必要最小限の動きでおさまるように、飲み物をたっぷり手の届くところに準備する
✔︎ 普段読まないもの、観ないものを選んでみる
✔︎ やっぱり「うち大好き!」の気もちが大事
(つづく)
▲特集に登場したアイテムをはじめ、雨の日を心地よく過ごすための商品を集めました。雨の日の家じかんが、もっと楽しくなりますように。
Photo: Isao Hashinoki(nomadica)
Hair&Make: Miyabi Harasawa(LIM)
Model: Chiaki Shitamichi(BELLONA)
着用アイテム: スピカ ナイトシャツ ナチュラル(fog linen work)
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