【食器収納のメソッド】まずはモヤモヤを明確に。使いやすい食器収納を叶えるには?
食器棚の収納・整理はテクニックがあります。収納方法の考え方、食器の収納メソッドをプロ目線で解説していただきました。棚使いを考えるときにおすすめの方法は、まず自分の悩みを書き出すことから始めることだそう。家事代行マッチングサービス「タスカジ」seaさんが解説。
編集スタッフ 齋藤
食器を「使いやすく」収納できたなら
ぎっしりと重なって取り出しにくいのに加え、動線に合わない収納のせいか食器棚の前を右往左往する。
お皿を選ぶことって、ほんとうなら楽しいはずなのに、ストレスになってしまっている……。これは、わたしが食器収納に対して抱える悩みでした。
そこで、日々使う食器を使いやすく収納するコツを知りたい!と、家事代行マッチングサービス「タスカジ」sea(しー)さんにお話を伺いました。
高い家事スキルを生かし、フリーランスで活躍する多彩なハウスキーパー(タスカジさん)の中から自分にぴったりの人を選ぶことができる家事代行サービス「タスカジ」。
そこへ登録するseaさんは、その道20年の大ベテラン! 家族の片付けコンサルタントとしても活動され、整理収納のテクニックをseaさん自らがイラストに起こした著書も人気です。
今回はseaさんに我が家へ来ていただき、食器収納の悩みを聞いてもらいながらアドバイスを実践することに。今ある収納スペースを最大限に活かして、取り出しやすく収納するためのメソッドを探ります。
▲収納改善をする前の引き出し収納。ぎゅうぎゅうに詰め込まれています。
seaさん:
「食器の使い方や収納の仕組みの正解はご家庭によって違うのが当然です。でも、食器収納の考え方は共通することが大半。
今使いたいものを使いやすく、戻すこともラクにできる収納の仕組みをつくっていきましょう」
モヤモヤを明確にしてから始める! 食器収納の方法
いきなり収納作業をスタートさせるのではなく、以下の手順を踏むのがおすすめ、とseaさん。まずは困りごとを言葉にし、アイテムを吟味することから始めるのが良いそう。
[1]食器収納の悩みや希望を書き出し「解決したい優先順位」をつける。
[2]食器全体を「よく使うもの・そうでないもの・要らないもの」に分け、要らないものは手放す。
[3]優先順位・使用頻度が高い順に定位置をつくる。
[4]使用頻度の低いものをコンパクトにまとめて定位置をつくる。
▲手が届きやすい引き出し収納に、使用頻度の少ない平皿があった我が家。カトラリーがここにあるのも勿体ない、とseaさん。この引き出しには優先度の高いアイテムを集結させることに。
seaさん:
「毎日決まって使うアイテムや、朝と夜で優先したい(忙しい)時間に使うアイテムは優先度を高くし、取り出しやすい定位置を決めましょう。
引き出し、吊り戸棚の下段は女性でも手が届きやすい『ゴールデンスペース』として、使用頻度が高い食器を収納するのがおすすめです。
反対に、使用頻度の低いものは、取り出しにくい場所でも大丈夫ですよ」
我が家では、朝食で使う食器が数カ所に散らばっていて出し入れが複雑なこと。そして、休日に使う大皿は、重なって取り出しづらいことが、優先度の高いモヤモヤポイントでした。
これらを解決するには、朝食で使う食器をまとめること、そして休日に使うお皿は、重ねなくても済む場所に入れ直すことだったよう。
次回は、実際に引き出しや食器棚へ収納する時のポイントをお届けします。
👉次の記事はこちら
引き出し、食器棚は密度のメリハリを
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sea(しー)
家族の片づけコンサルタント。家事代行サービスに携わって20 年、延べ 6000 件の家庭をサポート。「わがままを受け入れるやさしいしくみづくり」をモットー に、ムリなく続けられる片づけのスタイルを提案。 家族単位での片づけには定評がある。家事代行マッチングサービス「タスカジ(https://taskaji.jp)」にて予約の取れない家政婦として活躍する一方、メディア出演や執筆、講座の企画・開発など活動の幅を広げている。現在ダイヤモ ンド・オンラインにて「タスカジ最強家政婦 sea さんの人生が楽しくなる整理収納術」が好評連載中。
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