【キッチンカウンターの活用術】台所が使いやすくなる、キッチンカウンター選びって?
IKEAのキッチンカウンターを、作業台だけではなく、棚、間仕切り、食事の用意などあらゆるシーンに使う料理家の五味さん。高さ、天板、調理をよりしやすくするレイアウト……などキッチンカウンターを活用するための選び方のコツを伺いました。
編集スタッフ 齋藤
カウンター選びで、台所の使いやすさは変わる?
細々とした台所道具を収めるだけでなく、調理スペースやテーブル代わりにも。そんな風に、何役にもなって活躍するのが「キッチンカウンター」です。
かく言う私の自宅にも、二人暮らしを始めた頃にDIYをしたカウンターが1つ。でも、何を収納したら便利なのか、どうやって配置されていると使いやすいのかが分からないまま月日が過ぎていっていました。
コンロ・シンクスペースが主役だとしたら、キッチンカウンターは脇役。このスペースをしっかり活用できたなら、もっと台所は使いやすくなるはず。
そこで、自宅でキッチンカウンターをフル活用する、料理家の五味幹子(ごみ みきこ)さんに、使い方のコツやアイデア、そしてそもそもの選び方のヒントを伺うことに。
まずは五味さんのキッチンカウンターを見ながら、配置、サイズ、素材選びのポイントを聞きました。
IKEAのカウンターが大活躍! 配置とサイズ選びのコツ
▲カウンター:IKEA(STENSTORP)幅1260mm・奥行790mm・高さ900mm ※現在は廃盤
この台所スペースで、普段の食事の準備から、最大6人の生徒さんを迎えての料理教室も行うそう。
そんな五味さん宅には、台所スペースの中心に「IKEA」で購入したというキッチンカウンターが。造り付けの収納の少なさが気になり、収納スペース兼作業台になるものを探したのだと言います。
五味さん:
「配置は、6人の生徒さんがぐるりと囲めること、シンク側に立って作業していても、カウンターにいる人とぶつからないことからこの位置関係にしています。
シンクやコンロスペースとのアクセス面も大事にしました」
▲確かに! 2人立って作業していてもぶつかりません。
五味さん:
「カウンター選びで一番重要なのは『サイズ』だと思います。我が家は、小さめのまな板が4枚は置けることがマストでした。
ご自宅によって、台所スペースの広さは様々なので、カウンターの適切なサイズ感もバラバラですが、迷ったら『少し大きめ』を選ぶと作業もしやすくいいかなと感じています。
幅は60cmはあると便利。奥行きもあった方が使いやすいと思います。
奥行きが狭く、横長のカウンターだと、横にどんどん物を置いていってしまって、動く範囲が広がってしまうことがあるので注意が必要です。同じ場所に立ったまま、物の出し入れなどの動線が良いと使いやすいですよ」
天板がキッチンの印象を決めてくれる
五味さん:
「天板は、木のものを我が家では初めから探していました。
自宅の台所には、食器棚をはじめ木の家具や棚が多かったので、ステンレスだと目立ってしまうかなと感じて。傷がついたり、色が変わったりといった経年変化もいいなと思っています。
天板は面積が多い分、素材は台所の印象を決めるので、好きなテイストや部屋の雰囲気を見ながら、慎重に選んでみてください」
▲カウンターの奥には、鍋が並ぶ棚が。こちらは大工さんに協力してもらいながらDIY。
台所の中心に置かれたキッチンカウンターの配置やサイズ感は、この場所で何をするのかを考え、試行錯誤を重ねた結果でした。
「何のために使いたいのか」「ここで何ができると便利なのか」を考えた上で選んでいくと、数多くあるカウンターの中からも、自分にぴったりのものが見つかる気がします。
次回は、日当たりの有無も考慮した、使いやすさに直結した収納のコツをお届けします。
👉次の記事はこちら
カウンター下収納のコツは
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五味幹子
料理家。2014年3月より家庭料理教室「ハレとケ」を主宰。「ル・クルーゼジャポン」直営店クッキングレッスン講師、イベント料理教室、出張料理教室なども行う。発酵食を取り入れた体に優しい家庭料理が人気。
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