【キッチンカウンターの活用術】日当たりの有無も見てみよう! カウンター下収納のコツ
キッチンカウンター下の収納スペースに、棚や引き出しを追加することで、使いやすさはぐんと変わります。また、日陰や日向を意識したり、キッチン内での動線を考えたりすると、自然とカウンターに何を収納するべきかも決まってくるようです。
編集スタッフ 齋藤
どうしたら使いやすい収納ができるんだろう……
キッチンカウンターは、台所作業をサポートしてくれる存在のはずなのに、我が家ではうまく活用できていません。そこで、前回は台所作業をスムーズにするためのカウンター選びについてお話を聞きました。
今回は、収納のコツを料理家の五味幹子(ごみ みきこ)さんに伺います。
スペースと動線から考える!
カウンター下収納のコツ
日陰には食材系、日向にはそれ以外を
▲カウンター:IKEA(STENSTORPシリーズ)アイランドキッチン ※現在は廃盤
五味さん:
「まずはカウンターへの日当たりの有無をチェックしましょう。食材や調味料など、口に入れるものは日陰へ収納するのがおすすめです。
我が家では日向側の下段に、鍋やミキサーなど重さのあるもの、上段には布巾や調理ツールを引き出し収納しています。
一方日陰側には、シンク側に入りきらない調味料、料理教室で頻繁に使う香辛料ケースを。調味料は、コンロ近くに設置すると、調理もスムーズです」
コンセント位置をチェック
五味さん:
「調理ツールは、コンセントに一番近い場所に置くのがポイント。ちょっと使いたい時にコンセントが遠いと億劫になることがあるので、動線は大事ですね」
ホコリ対策には「蓋つきボックス」
▲蓋つきボックス:ニトリで15年ほど前に購入したもの
五味さん:
「埃が気になる場合は、扉があるカウンターがあるのが一番。でも、私の場合は、扉の開け閉めもちょっと面倒に感じてしまうため、オープン収納が基本です。
それでも、特に下段や、埃が気になるものを収納する場所は「蓋つきボックス」を使っています。閉めれば見た目もスッキリするので、一石二鳥なんです」
▲空き瓶は料理教室で生徒さんにお土産を持ち帰ってもらう時にも必要なため、たっぷり常備。
頻繁に使うものほど取り出しやすく
五味さん:
「よく使うものほど、出し入れしやすい場所に、余裕を持って収納しましょう。
レッスン時には、カウンター上に角型のザルを複数並べて、食器を乾かしています。なので、これらは頻繁に使うセット。カウンター下の棚に置いているので、使うときにすぐに並べられて良いんです。
▲角型ザルと水切りマットを一緒に収納。
キッチンでどう動く?の視点で収納を
▲シンク横にDIYした棚上部には、よく使うザル類を掛けて収納。
五味さんの収納の方法は、一貫して「どう動くのか」視点が特徴でした。そこで気づいたのは、私は「収納棚をどう使うか」から考えていたんです。
この棚には何が入りそうかな? 高さ的にはこれが入りそうといった具合です。それでは、いざ使うときに動きに合わず、キッチンで右往左往してしまうはずですよね……。
五味さん:
「キッチンではシンクの横に立つのが基本です。まずそこに立って、何がどこに収納してあったら、ストレスなく調理しやすいかな? 片付けやすいのかな?と考えてみるのもおすすめです。
私自身、なんども収納場所を変えてこの形になったので、ぜひ、日々の動きを見ながら微調整してみてください」
物が多く雑然となりがちなキッチンカウンター。次回は、見た目をおしゃれに整えるための、小さなポイントをお届けします。
👉次の記事はこちら
おしゃれにスッキリ見せるには?
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五味幹子
料理家。2014年3月より家庭料理教室「ハレとケ」を主宰。「ル・クルーゼジャポン」直営店クッキングレッスン講師、イベント料理教室、出張料理教室なども行う。発酵食を取り入れた体に優しい家庭料理が人気。
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