飾り棚でリビングの壁をおしゃれなインテリアにするコツをプロに聞きました。賃貸には無印良品やドローアラインもおすすめだそう。また、壁付け飾り棚の色選びや置く物の適正量についても詳しくお届けします。

編集スタッフ　岡本

 

おしゃれな部屋は、飾り棚で叶えられる？

お気に入りの雑貨を飾りながら、ときに収納スペースにもなる「飾り棚」は、自分らしい空間を叶えてくれる頼もしい存在。

それに、模様替えや新しい家具を加えるのは大変だけれど、棚の上のものを並べ替えたり、アイテムを変えるのは簡単なので、当店スタッフも自宅で愛用している人が多いんです。

せっかくならばこの飾り棚をおしゃれに見せることで、インテリアを理想に近づけられたら……。でもどうしたらいいんだろう？

そこで、リビングやキッチンなど様々な場所で飾り棚をすてきに活用する、ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんのご自宅を訪ねました。

夫と9歳の娘との3人で暮らすご自宅は、間取りや内装を自由に決められるコーポラティブハウス。

リビングダイニングは大きな窓に囲まれた気持ちのいい空間ですが、それゆえに壁付けで家具を置けないのが悩みどころだったそう。

みつまさん：
「そこで、飾り棚の出番でした。

飾り棚はそこに暮らす人の好みで、収納に特化させた実用的なスペースとしても、好きなものを飾ってインテリアの主役としても楽しめます。

飾り方次第で、ぐんと家のおしゃれ度をアップさせてくれるうえに、自由度の高さも魅力のひとつです」

まだ知らない飾り棚の可能性を探っていく、全4話の特集。今回は、飾り棚のインテリアにおける役割を探っていきます。

 

棚が整っていれば、部屋全体が好印象

飾り棚を設置したのは、リビングの扉を開けてすぐ目に入る、いわば特等席。どうしてここにしたのでしょう？

みつまさん：
「季節やその時の自分の好みに合わせて部屋のコーディネートを楽しめるように、一番目立つ場所に設置しました。

人の目線と近く、広い面積を占める飾り棚は、部屋の印象を決める大きな要素です。ここさえきちんとしていれば、その空間全体が整っているように見えるのが、飾り棚のいいところ。

突然、ママ友が遊びに来る！なんていうときは、『棚だけ素敵にしておけたらOK』をマイルールにしています」

 

「棚の色選び」は、理想に近づく第一歩

みつまさん：
「白い棚を選ぶと、飾るものをガラスや明るいトーンの物で揃えれば爽やかな印象に。濃い色の物を飾るとコントラストがはっきりと浮き出て、物の印象が際立つインテリアになります。

一方、木製など茶系の棚になると、ほっこりと穏やかな雰囲気に。洋書などシックな物との相性も良く、大人っぽさを演出してくれますよ」

▲白い棚と同じ物を飾ってみました。木製の棚になるだけで、落ち着いた雰囲気に。

 

棚の上の適正量は、部屋によって違う？

みつまさんいわく、「飾り棚に置く物の量」は、「部屋全体の物の量」とのバランスが大切なのだとか。

みつまさん：
「スッキリと片付いた物が少ない部屋に、たくさんの物が並んだ飾り棚があると、空間として見たときにちぐはぐな印象になってしまいます。

一方で、家具も雑貨も多い部屋の飾り棚が、シンプルなしつらえだと、なんだか物足りない印象に。

この棚にはどのくらいの物の量がちょうどいいか見極めるために、一度部屋を見回してみてくださいね」

 

賃貸物件におすすめの飾り棚って？

備え付けの飾り棚がない、賃貸住宅だから諦めている。そんな方には、壁に大きな穴をあけずに設置できる飾り棚がおすすめだそう。

みつまさん：
「北欧での愛用率が高い『ストリングシェルフ』や、突っ張るだけで設置できる『DRAW A LINE（ドローアライン）』、石膏ボードにも取り付けやすい棚が揃う『無印良品』など、賃貸住宅でも使えるアイテムには、さまざまな選択肢があります」

棚の色や、置く物の量によって、飾り棚の雰囲気が変わり、それが部屋全体のインテリアの印象にも繋がることがわかりました。

DIYで簡単に飾り棚のあるインテリアを楽しめる時代。

我が家にはどんな飾り棚が合うだろう？と考えるだけで、なんだかワクワクしてきますよね。

次回は、おしゃれに見える飾り方のコツについてお届けします。

 

👉次の記事はこちら
おしゃれな飾り方のコツって？

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【写真】川村恵理

 

みつまともこ

広告代理店に勤務したのち、衣食住にまつわるブランドのウィンドーディスプレイや撮影スタイリングを多数手掛ける。現在は、フリーのディスプレイデザイナー、インテリアスタイリストとして活躍中。横浜生まれ、小学生の娘と夫と３人暮らし。インスタグラム@mitsumatomoko、HPはこちらwww.mitsumatomoko.com

 

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