【飾り棚で、理想の我が家】適度な余白で抜け感を。「洗面所・玄関」の飾り棚をすてきに見せるには?
編集スタッフ 岡本
部屋の印象を決める、飾り棚の可能性についてお届けしているこちらの特集。今回のテーマは、「洗面所と玄関」です。
洗面所・玄関ともに、日用品やマストで置かなければならないものが多いにも関わらず、来客の目にも触れる場所。
上手に整理するのが難しくて、「おしゃれに」なんて気持ちはなかなか湧いて来ないのが正直なところです。
必要なものを収納しつつ、人の目に触れても大丈夫と思える飾り方を、ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんに伺いました。
使いやすさと遊び心をバランスよく
見えるからこそタオル選びも楽しむが吉
みつまさん:
「色数が少ない方がすっきりして見えるけれど、タオルを全て揃えることまではしていません。
たまたま見つけた好みのタオルを、ランダムに買うのも楽しいんです。
好きなものを集めると自然と似た雰囲気のものが並び、そこまでバラバラにも見えないかなと。飾り棚だからこそ、タオルもインテリアの一部として楽しんでいます。
とくにこだわりがないという方は、畳み方だけでも工夫すると印象が変わりますよ。
タオルの折り目が正面に来るよう揃えると、すっきりした見た目になります」
棚の中の比率は「日用品8:余白2」
みつまさん:
「棚のなかを必要なものでいっぱいにせず、適度な余白をつくりましょう。
余白はそのままスペースを空けてもいいですし、雑貨を飾るのもおすすめです。
我が家では、高さを出しやすく、温かい雰囲気のある糸巻きを置いています。
『洗面所だから日用品だけ』と決めずに、自分の好きなアイテムも置いてみてくださいね」
家の印象を決める玄関は、
香りと季節のアイテムを
みつまさん:
「お客さまを迎え入れる際、一番はじめに通る場所だからこそ、家全体の印象として残りやすい玄関。
一歩入った瞬間に、心地よさを感じてもらえることがポイントかなと思います。
意外と空気がこもりやすい場所でもあるので、いい香りがするアイテムは欠かせません。我が家ではディフューザーとルームスプレーを置いています。
あとは、ほんの少しでいいので季節のものがあると粋ですよね。今回は秋を感じる、実のついたドライフラワーを添えました」
鍵やハンコを置いたら、さりげなく目隠し
みつまさん:
「おしゃれなアイテムだけでなく、鍵やハンコなど日常的に使うものも置きたいところ。
どれも細々しているので、まとめて陶器の器に入れ、さりげない目隠しとしてタグを乗せています。見えてもいいものだけれど、この方がなんとなく空間の一体感を損ねないような気がして。
毎日ぴかぴかに掃除したり花を飾ったり、自分が大変だと思うことをしなくても、見た目の良さと使いやすさを叶えられると思います」
飾り棚のおしゃれな飾り方について、4回にわたりお届けしてきました。
思えば我が家の飾り棚には、収納スペースとしての役割しか与えてこなかったように思います。
部屋の印象を変える力がある場所なのだから、「ここになにを置こう」「どうやって飾ったらすてきかな」とワクワクしながら、もっと自由に捉えてみてもいいかもしれない、そう思わせてくれる取材となりました。
快く暮らすためには、しまうことも飾ることもどちらも大切。相反することのようだけど、そのどちらも自分好みにできたら嬉しいですよね。
お気に入りの雑貨がふと目に入った瞬間、心にぽっと明かりが灯るようなあの感覚を部屋のあちこちで感じるために、まずはリビングにある飾り棚から並べ替えてみようと思います。
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【写真】川村恵理
みつまともこ
広告代理店に勤務したのち、衣食住にまつわるブランドのウィンドーディスプレイや撮影スタイリングを多数手掛ける。現在は、フリーのディスプレイデザイナー、インテリアスタイリストとして活躍中。横浜生まれ、小学生の娘と夫と3人暮らし。インスタグラム@mitsumatomoko、HPはこちらwww.mitsumatomoko.com
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