飾り棚のおしゃれな飾り方のアイデアをプロに聞きました！　飾り棚は小物をどう並べるかも迷いどころ。そこで、押さえるべきコツと、おすすめの飾り方4タイプを伺います。物が少ないすっきりタイプから、雑誌のようなしっかりコーディネートまで、我が家に合うのはどのタイプか参考にしてみてくださいね。

編集スタッフ　岡本

どうしたらおしゃれに飾れるんだろう？

部屋の印象を決める、飾り棚をおしゃれにしつらえるコツについてお届けしているこちらの特集。インテリアと飾り棚の関係についてお届けした前回に続き、今回のテーマは「飾り方」に正面から向き合います。

お話を伺ったディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんいわく、棚の飾り方には4つのパターンがあるのだそう。

まずは、そのすべてに共通するポイントについてご紹介します。

 

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これだけおさえればOK！
おしゃれさが増す、3つのコツ

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◆飾り棚全体の、ベースの色を決める
◆並べるときは、高低差を意識する
◆とにかく、好きなものしか置かない！

みつまさん：
「まずは色。棚の上にさまざまな色が混在していると、まとまりなく感じてしまいます。まずは色味を絞るだけで、ぐんとおしゃれな雰囲気に。白、茶系、モノトーンなどがおすすめです。

次に、高さでリズムを出すとぐんとおしゃれに見えますよ。

最後が一番重要で、好きなものを飾ること。実用的な棚として使う場合以外は、やっぱりこれに尽きると思います。飾り棚をしつらえるときは、これを見たら気分が上がるか、をひとつの基準にしてみてくださいね」

 

我が家はどれが合う？
おしゃれな飾り方のアイデア

ルールの次にご紹介したいのが、飾り方のアイデア。

1）アイテムが際立つ「スッキリショップ型」

2）実用的な「システム収納型」

3）憧れ感あふれる「海外インテリア雑誌型」

4）いいとこどりの「ミックス型」

実際にみつまさんに実践していただいたものと一緒に見ていきましょう！

 

アイテムが際立つ「スッキリショップ型」

みつまさん：
「棚に適度な余白があり、ひとつひとつに目がいく、この飾り方。まずは一度棚の上を何もない状態にしてから、並べ始めるとバランスが取りやすいはずです。

飾るアイテムの数は少なく済むのですが、そのぶん物自体の良さが際立ちます。

あまり難しく考えすぎず、はじめに紹介した『この空間を見て気分が上がるか』を念頭に、アイテムを選んでみてくださいね。

それでも並べる物に迷ったときは、身近な物をオブジェに見立てるのがおすすめ。今回は横に積み重ねた本の上に、積み木を乗せてなだらかな三角形になるよう置いてみました。

見慣れたアイテムでも飾り方次第でおしゃれに見えるんですよ」

Point！
✔︎まっさらな棚にしてから置き始める
✔︎飾るアイテム自体のおしゃれさが肝心

▲ふだんは縦に並べている本を横にして、三角形になるように置けばオブジェのひとつに

 

実用的な「システム収納型」

みつまさん：
「無印良品のファイルボックスなど、同じ収納アイテムを揃えて並べる、実用性に特化した使い方です。

また、ワイン箱やカゴなどを使うと、デザイン性もあり、他の雑貨を一緒に飾っても馴染みやすくなります。

ここになにをしまうか、具体的に決めてから収納アイテムを探すと、想定していたものが入らないなどの失敗が少なくなりますよ。

箱を並べたとき、棚の高さと幅にぴったり合わせると、より見た目が綺麗です」

Point！
✔︎収納する物を先に決める
✔︎収納アイテムは、棚の高さと幅に合った物を選ぶ

 

憧れ感あふれる「海外インテリア雑誌型」

みつまさん：
「雑誌の1ページのようにスタイリングされた飾り棚は、アイテムの数が多く、飾り方も複雑なので難易度が高く見えますよね。

今回は、蚤の市で買ったアンティークグッズが所狭しと並び、一見ごちゃついているのになぜかおしゃれに見える、というイメージを目指しました。

この場合、とくに『高低差』を意識するのが、バランスよく見えるコツです。

また、下段にある面が広いボックスや、背の低いキャンドルのように、ところどころ高さや面の大きさを変えて余白を残すとすてき。
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棚が数段ある場合は、一番視線がいく中段に物を集めると、他の段の余白も際立ちますよ」

Point！
✔︎全部の棚を盛りすぎない
✔︎飾るアイテムの面や高さを変えて、余白をつくる

▲外しアイテムとして甘すぎない雰囲気のぬいぐるみがあると便利。アンティークショップで手に入ります

 

いいとこどりの「ミックス型」

▲上から、1段目がショップ型、2段目が雑誌型、3段目がシステム収納型の順にミックスしています。

みつまさん：
「飾り方で迷ったらまず試してほしいのが、このタイプです。

スッキリショップ型ほど物のセンスが際立ちすぎず、海外雑誌型ほど並べ方が難しくないので、はじめに紹介した3つのルールさえ押さえておけばおしゃれに見えると思います。

さらに、収納もでき実用性を兼ね備えているのも特徴。段ごとに役割を決めると配置がラクですよ。

今回はカゴやワイン箱を収納ボックスとして、一番下の段に置き、上の段はお気に入りのアイテムを飾る場所としてみました」

Point！
✔︎段ごとに役割を決める
✔︎収納ボックスなど、面積が広いものは下段に配置する

▲ボックスのなかには、細々した日用品を収納。

 

季節アイテムを置くスペースにもおすすめ

クリスマスやお正月など、季節をあらわすインテリアを取り入れる場所として、ぴったりなのが飾り棚。

だからといって、棚に置くものすべてを季節のものに入れ替えなくてもいいのだとか。いつもの飾り棚に、少し足すだけで十分。

クリスマスならオーナメントを飾ったり、お正月なら赤い布を敷いたりするだけでも雰囲気が出ます。

ここまで飾るときの3つのコツと、飾り方のパターンをご紹介してきました。次回は、キッチンとデスク周りの飾り棚をお届けします。

 

👉次の記事はこちら
キッチンとデスク周りの飾り棚活用アイデア

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■ 飾り棚の基本とインテリアの関係について
■洗面所と玄関の棚活用アイデア

【写真】川村恵理

 

みつまともこ

広告代理店に勤務したのち、衣食住にまつわるブランドのウィンドーディスプレイや撮影スタイリングを多数手掛ける。現在は、フリーのディスプレイデザイナー、インテリアスタイリストとして活躍中。横浜生まれ、小学生の娘と夫と３人暮らし。インスタグラム@mitsumatomoko、HPはこちらwww.mitsumatomoko.com

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