【春野菜をなんどでも】第2話:豆の甘さと栄養をぎゅっ。「スナップえんどう」のピラフと食べるスープ

ライター 藤沢あかり

うきうきとする、新たな始まりの季節。春ならではの浮き立つような気持ちを食卓にも取り入れたい。そんなとき、手軽に旬を味わえるのが春野菜です。

でも春野菜って、特別な調理が必要? 旬を食卓に取り入れるなんて、平日には考えている余裕がない? なんだかちょっと大変そう……。そこで、ツイッター「きょうの140字ごはん」を運営する家庭料理人・寿木(すずき)けいさんに、気負わずに思い立ったらすぐつくれる春野菜の献立を教えていただくことに。

1話目の「菜の花」に続き、今回は「スナップエンドウ」がテーマです。

春の野のような黄緑色に、ぷっくりとふくらんだ愛らしい姿、サクッとした軽やかな歯触り。茹でてサラダにするだけではもったいない、そのおいしさを今夜の食卓に取り入れてみてくださいね。

※分量は目安です。味見をしながら、人数や好みによって調整してみてください。

 


やわらかな春色もごちそう
スナップエンドウと桜海老のうまみピラフ


材料(2合分)

スナップエンドウ…5〜6個
桜海老…ひとつかみ
米…2カップ
バター…適量
オリーブオイル…適量
塩、こしょう、しょうゆ…各少々

つくり方

[1]スナップエンドウの両側の筋を取る。 

スナップえんどうのお腹側(短いほう)の先端を爪の先で折り、ヘタに向かってスーッと取る。ヘタが付いているときは折るようにちぎり、そのまま反対側の筋を引っ張りながら取る。(今回はヘタが付いていなかったので、両側の筋だけを取っています)

[2]スナップエンドウを、太めの斜め千切りにする。

[3]鍋にバターとオリーブオイルを入れ、桜海老、スナップえんどう、塩、こしょう少々をくわえて軽く炒める。

[4]全体に油がなじんだら塩としょうゆ少々を入れ、米に対して1.2倍量の水(分量外)をくわえ、いつものごはんと同じように炊く。 

▲寿木さんの使っている無水鍋なら点火から18分が目安。強火にし、沸騰したら弱火に。最後の10秒は再び強火にし、火を止めて蒸らします。(炊飯器の場合は、鍋やフライパンで炒めたあと炊飯釜に入れて炊く) 

[5]蒸らしたあと、鍋肌からぐるりと一周オリーブオイルをまわしかけて完成。 

寿木さん:
「最後にもう一度オリーブオイルをまわしかけることで、香りや味わいがさらに引き立ちます。ピラフは、具材をさっと混ぜ合わせたあとはチャーハンのようにつきっきりになる必要もないですし、炊き込み御飯よりもコクが出るので、よくつくるメニューです。

桜海老のほか、鯛の切り身でつくってもおいしいです。その際は、魚焼きグリルで表面を軽く焼いてから米の上にのせて炊き込んでください」

 


食べ応えたっぷり!
スナップえんどうと厚揚げの豆乳スープ


材料(2〜3人分)

スナップエンドウ…7〜8個
厚揚げ…1枚
舞茸…1パック
豆乳、水…各200cc
味噌…少々

つくり方

[1]スナップエンドウは筋を取り、2等分に切る。舞茸は食べやすい大きさに割き、厚揚げは大きめの一口大に切る。

[2]フライパンに必要であれば油をひき、スナップエンドウ、厚揚げ、舞茸を入れたら軽く塩をふり、両面をこんがりと焼く。

あまり触らず、放置するイメージでじりじりと焼きつけます。

[3]いい焼き色がついたら、水を150cc加え、ひと煮立ちしたら豆乳を同量加える。味噌を小さじ1程度を目安に、お好みの量加え、沸騰しないように気をつけながら軽く煮て完成。

寿木さん:
「先に具材を焼くことで、こうばしさとコクがくわわります。スナップエンドウと豆乳、味噌という豆トリオで、味にまとまりが出ますよ。

水と豆乳は必ず分けて入れ、先に水を。豆乳を入れて煮立たせてしまうと、分離し食感が悪くなってしまいます」

野菜と魚のうまみがいっぱいのピラフに、具沢山のスープだから2品でも食べ応えがあり、しっかり満足できます。

お手軽ごはんの定番だと思っていたチャーハンですが、ピラフならもっと気軽につくれるというのも新しい発見でした。ふたをあけた瞬間の桜海老の香りもごちそうだし、平日の夜にもちょっぴり特別感が漂います。

最終回となる次回は、「春キャベツ」を使ったレシピをお届けします。

【写真】馬場わかな


もくじ

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寿木けい(すずき・けい)

家庭料理人/文筆家。富山県出身。今日のごはんを綴ったツイッター「きょうの140字ごはん」はフォロワー数11万人を超える。レシピ提供のほか食や生活についての執筆も手がける。趣味は読書と仏像めぐり。好物は牡蠣とマティーニ。著書に『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』(小学館)、『閨と厨』(CCCメディアハウス)など。

ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。


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