【この日のために】フィンランド在住のデザイナーさんとメイクアップシリーズのための特別なテキスタイルを作りました

デザイナー波々伯部

本日発売の当店初のオリジナルメイクアップシリーズはもうご覧になっていただけたでしょうか？

このメイクアップアイテムに関して私、デザイナー波々伯部（ほほかべ）からもお知らせしたいことがあります。このアイテムのパッケージのために、オリジナルのテキスタイルデザインを作りました！

これまでもいろんなデザイナーさんとコラボという形でテキスタイルデザインを使用したアイテムをつくってきましたが、今回は化粧品という当店としての新たなチャレンジを記念し、一からテキスタイルデザイナーさんと当店だけのオリジナル柄を作ることになりました。

初めてのオリジナルテキスタイルに込めた想い

メイクアイテムとテキスタイル、どうして？と思われるかもしれません。

でも私たちのつくったメイクアイテムには、こんな想いが込められています。

「雑貨や洋服、インテリアを選ぶように化粧品も選びたい」。

というのも、開発チームのミーティングの時に、雑貨や洋服と違って化粧品を「自分から遠いもの」という印象を持っている、と話すスタッフがいました。そして、その気持ちわかる！と共感する人も。

詳しく聞くと、綺麗な色のリップやアイカラーを素敵だな、と思う気持ちがあるのに自分との距離を感じて手に取ることを躊躇してしまう、とのこと。

そんな気持ちの距離をデザインで縮めることはできないだろうか？と思い、雑貨やインテリアをイメージするデザインを模索しました。

手にした時に、雑貨やインテリアが届いた時のような気持ちになってもらえるよう、テキスタイルデザインを纏ったパッケージにしてはどうだろう？という考えにたどり着いたのが始まりでした。

目指したのは、北欧と私たちの日常を繋ぐテキスタイル

私たちが憧れるテキスタイルと言えば、やっぱり北欧のデザイン。そこでフィンランド在住で当店でも人気のLAPUAN KANKURITの「SADEKUURO（サデクーロ）」のデザイナーでもある吉澤葵（よしざわ あおい）さんにデザインをお願いすることに。

▲吉澤さんのアトリエ風景。窓から見える景色も作品のインスピレーションになるそう。

吉澤さんのデザインは、自然豊かなフィンランドで目にする何気ない瞬間をテキスタイルに落とし込み、北欧の風景と私たちの暮らしを繋いでくれます。

今回のパッケージも吉澤さんの普段目にするフィンランドの景色から得たインスピレーションを元にデザインをお願いしました。

▲吉澤さんの個展より。目にした景色の印象を色でスケッチするそう。織りの作品も製作されています。

フィンランドの景色、というと壮大なイメージをしてしまいますが、私たちがお願いしたのは特別なものではなく、暮らしの中に潜んでいる見落としてしまいがちな何気ない瞬間のこと。

一見すると遠くで眩しく光っているように思っていたものが、実はいつもそばにあるものだった、そんな気づきを表現していもらうこと。そんな思いをデザインに落とし込んでくれたからこそ、北欧の空気をまといながらも、私たちの日常にも馴染んでくれるものに仕上がりました。

細部までこだわって出来たテキスタイルデザイン「DROP（ドロップ）」

テキスタイルデザインの「DROP（ドロップ）」という名前は、普段のメイクにほんの少しの新鮮さをプラス出来たら、という私たちのメイクに対する想いを瑞々しい水滴のようなイメージで表現してくれたことから由来します。

▲最初は落ち葉からインスピレーションを得たそう。足元に目を向けただけでこんなに印象的なシーンが。

▲ラフスケッチ。落ち葉の重なりが水彩の絵になることで、また違ったイメージへと変化していき、今の水滴のようなデザインに。

今回はパッケージのデザインと、撮影用の衣装や小物の布に使用していますが、これを皮切りにこのテキスタイルで新たな暮らしのアイテムを作っていく企画も考えています。

その為に、パッケージのデザインとしてだけでなく大きな布になったり洋服になったりした時にどう見えるか、ということにもこだわってデザインを調整してきました。

▲昨年11月に都内で開催された吉澤さんの個展に開発メンバー全員でお邪魔し、柄の密度や大きさなど細部まで打ち合わせ。

どんな企画になるのか、まだまだ未定ではありますが、またこうしてご紹介できることをどうか楽しみにしていただけたらと思います。

この新たなメイクアップシリーズと、これから当店でリリースされる（かもしれない）新作アイテムがお客さまの暮らしの中で繋がって、新たな連なりを織りなしていく、そんなふうにこのテキスタイルが広がりを見せていくことを願っています。

【写真】２、6、7枚目：吉澤葵、３枚目：Kastehelmi Korpijaakko