【スタッフコラム】ジョギングをはじめて気がついたこと。
お客様係 渡邉
最近、早朝に家の近所を走ってみています。
まだ習慣と呼べるほどではありませんが、運良く早朝に目が覚めて、天気も良く、今から走って帰ってきてシャワーを浴びても、その間息子は起きてこないだろうという条件が揃ったときにのみ、ポツポツと。
走りたいな、運動しなきゃ、とはいつも心のどこかで思っていました。
むくみ解消のために歩きながら「いつか体が軽くなったら思いっきり走れるのだろうか」と思った妊婦の頃から早4年、窓の外の遊歩道を颯爽とランニングしている人を眺めながらも、なかなか重い腰が上がらず時間だけが過ぎていました。
特に最近は息子の有り余る体力についていけず、ちょっと追いかけっこをしただけでハァハァ言ってしまうし、生活の中で座っている時間が長すぎて膝がガクガク……これは本気でまずいかもと思っていたところ、きっかけはベランダを掃除していたときに訪れました。
夏の日差しを受けながらせっせとベランダを掃いたり荷物の整理をしているうちに、汗がポタポタ。高校時代までバスケットボール部で、当時はこの時期合宿や試合で思いっきり汗を流していたのですが、それが急に懐かしく思えて。あ〜なんかいいかも、この感じ!とスイッチが入ったのです。
運動したくて始めたはずが
意外なところで火がついたジョギング。いざ走ってみて、気づいたことが2つありました。
1つめは、最初に張り切り過ぎて目標を高くしてしまう自分の性格。
走りはせずとも何度も歩いたことのある道。最後まで一度も歩かずに走りきるぞ!と意気込んでスタートしたものの、走り出すとめちゃくちゃ遠く感じてしまい、10秒前の意欲はシュルシュルとしぼんでいきます。
走りきるどころか今にも立ち止まりそうになり、慌てて目標を数十m先に変更して、まずはこの橋の真ん中まで、次は一番近い横断歩道まで、と少しずつ。そうすると無理なく、自分にがっかりすることもなく進んで行けたのです。
そして2つめは、今だけに集中すると、自分への解像度が上がるということ。
遠くばかり見ていたときは「こんなに走れなくなっていたなんて」「どうしよう、もうツライ〜」と、頭に浮かぶのはネガティブなことばかり。でも足元にぐっと視線を落として、とにかく「走る」ことに集中すると、自分のフォームや呼吸が気になり始めました。
「膝が全然動いていないかも。肩に力が入りすぎじゃない? 息が苦しいのは口呼吸だからかな?」
意識して地面を蹴り上げるようにしたり、拳を開いて腕を振ってみたり、鼻で息を吸ってリズムを気にしてみたりすることで、体が楽になって気持ちも軽やかに。これには自分でもちょっと驚きました。
まだ走り始めて数回、途中で止まってしまうことも多いけれど、気分は晴れ晴れ。そしてその中で気づいた2つのこと、走るときに限らずだなあと思います。
普段の暮らしや仕事、子育ての中でも、なんでも最初から完璧にやろうとしてつまづいたり、先のことばかり考えて、今をないがしろにしてしまいがちな私。
でも「今の自分はこのくらい」とフラットに受け止めて、できていること、足りていないことはなんだっけ?と分解して、ひとつずつ進めて行けたら。
毎日意識して過ごすのはなかなか難しいからこそ、心のトレーニングも兼ねて、マイペースに走り続けようと思っています。
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