【新商品】オリジナルブランド「NORMALLY」から本革の財布が登場します
デザイナー 佐藤崇
こんにちは。デザイナーの佐藤です。
今年のはじめに誕生した当店オリジナルブランド『NORMALLY』。発売した2WAYバックサック・2WAYトートバッグ・ショルダーバッグはありがたいことにご好評をいただき、愛用のお声もたくさん届いています。
新しいコンセプト、デザイン。どんな反応をいただけるだろうかと心配に思っていたところもあるので、企画を担当したデザイナーとしても嬉しいかぎりです。
本日は、その『NORMALLY』から新たにコンパクトなお財布シリーズが登場します。
詳細は商品ページをご覧頂くとして、ここでは制作の思想など背景を少し紹介します。
使い勝手にも佇まいにも、余白が生まれるデザインを
敬愛するデザイナーの一人である、柳宗理さんのエッセイの中に、アノニマスデザインの一つとして「板前さんの包丁」を例にした話があります。“アノニマスデザイン”は、不純な美意識が介入されない、使い勝手から生き残った美しいデザインを指し示す言葉です。
そのエッセイでは、西洋包丁の握りやすさに特化した柄(え)もいいけれど、片側に稜線だけのすっきりした和包丁の伝統的な柄には、「用から生まれた美しさ」があると解説されていました。
握る・切るという主たる機能はもちろん、持ち替えやすさや力加減のしやすさといったさまざまな使い方など多様性を残した結果、あの形に集約されていったのかと思うと非常に感慨深いです。
いまの自分の暮らしの中で、手にする頻度の多いものにこそ、この様なアノニマスデザインの美しさを反映できたら、という思いから『NORMALLY』の財布をデザインしました。
カード類をメインに収める、という特定の機能を満たしつつも、持つ人に合わせて多様な使い方が生まれるちょうどいい財布。使い勝手にも、佇まいにも、余白が生まれることで、いつものように気軽に使え、行動が軽やかになればと願っています。
細部に込めた美しさのこだわり
構造自体はとてもシンプルで、手のひらに収まるサイズを基本に、奇をてらわずに機能と使いやすさのバランスを一番に考えました。だからこそ、素材とディテールの仕上がりを吟味し、使い勝手や見た目に違和感を感じる部分を出来るかぎり無くすことに注力しました。
例えば生地の選定では、手に吸い付くような柔らかさと適度なハリ感を目指し、革の厚みや内生地との組み合わせを考えたり。何度も試作をしながら、曲げやすくもシワの寄らないR値(カーブの角度)を探り、取り出しやすさを追求したり。
小さくてもしっかり滑らかなファスナーの金具や、控えめでも頑丈な縫製糸の太さなど、細部にこそこだわっています。
とくに革の端部は見た目の印象を大きく左右するので、縫製の正確さはもちろんのこと、「コバ塗り」という端部の加工が得意な工場に依頼しました。おかげでどこから見ても美しい仕上がりになりました。
さらなる詳細や、使い方のイメージは商品ページをご覧ください。
スタッフ4名による使用レビューも、さまざまな使い方が参考になるので必見です。
ちなみに僕は、バッグや財布など身の回りのものは最小限で出かけることが多く、普段は今回つくった「L字財布」をメインで使っていて、近所への買い物や散歩など、さらに身軽に過ごしたいときは「二つ折りコンパクト財布」に入れ替えたり、L字財布に付属している「カードケース」を別で持つようにしています。
スリムなので小銭やレシートが溜まってきたらその都度見直すのですが、うっかりパンパンになってしまう時もあります(笑)
ぜひそれぞれの使い方で楽しんでいただけると嬉しいです。
photo:清水奈緒(6枚目以外)
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