【アペロで楽しむ自分じかん】第3話:おつまみにも、デザートにも。イチジクのマリネ
ライター 長谷川未緒
なんだか疲れたなあと感じるときや、最近、よく頑張ってる!と思うようなときは、自分にご褒美を。
アペロ気分で、簡単だけど気分が上がるおつまみを作って、好きなドリンクを用意して。
フランスに長く暮らし、リラックスタイムにぴったりのアペロ文化にも詳しいミュージシャンで文筆家、猫沢エミ(ねこざわえみ)さんに、自分を甘やかしたい日におすすめのレシピを教えてもらいました。
全3話でお届けしている最終話は、女性にうれしい栄養素も豊富なイチジクを使ったマリネと、アレンジレシピのパフェをご紹介します。
アペロとはアペリティフ(食前酒)から派生した言葉。フランス人がディナーの前に軽く一杯を楽しむひとときのことです。
柔らかい甘さとすっきりした酸味。
イチジクのマリネ
材料(作りやすい分量)
イチジク…1パック
A
レモン汁…大さじ1
白ワインビネガーやリンゴ酢…大さじ1〜2
てん菜糖やきび砂糖…大さじ1〜2
ローズマリー…1〜2枝
白胡椒…少々
1.イチジクを切る
イチジクの皮をむき、食べやすい大きさに切ってボウルに入れる。
2.Aを加える
1にAの材料を加える。レモン汁から入れると変色防止に。
3.和える
イチジクがくずれないようにやさしく手でマリネ液と和え、保存容器に入れる。香りづけのローズマリーを乗せる。
イチジクのマリネは初体験でしたが、酸味が加わることでほのかな甘さが引き立ち、そのまま食べるよりも、うんとおいしいひと品に。ローズマリーの葉を枝から外して一緒にいただくと、爽やかさも加わります。
猫沢さん:
「果物って当たり外れがありませんか。酸っぱすぎるいちごとか、甘くない桃とか、若くてかたいイチジクとか。そういうのをよくマリネにします。
イチジクのマリネはチーズや生ハムと合わせたり、ポークソテーのソースにしたり、パウンドケーキに入れたりしてもおいしいですよ」
今回はワインのお供にもデザートにもおすすめの、パフェも教えてもらいました。
食べたい分だけ!いちじくのパフェ
猫沢さん:
「アイスクリーム、ヨーグルト、マリネ、砕いたビスケットを、グラスの大きさに合わせてスプーンでひとすくいずつ、重ねるだけ。
食べたいと思った瞬間にお酒を飲みながらでも作れるし、量も好みで調整できるので、少し甘いものが食べたいというときにもいいんです」
イチジクにはコクのあるオレンジワインや赤ワインが合うそうですが、お酒を飲まない方は、マリネ液を炭酸で割っても、イチジクがふわっと香るサワードリンクに。
全3話で自分を甘やかしたい日におすすめの、ワインに合うレシピを教えてもらいましたが、猫沢さんは、辛いことやいやなことがあった日は、お酒は飲まないようにしているのだとか。
心の疲れにも、やっぱり睡眠!
▲ブローチ。猫沢さんが介護して見送った、イオちゃんがモデル。
猫沢さん:
「気分が落ち込んでいるときに飲むとあんまりいい酔い方をしないので、そういうときはふて寝します。悩んで思いつめているときって体力も消耗するから、考えることをやめて30分くらい猫たちと一緒に昼寝するんですよ。
愛する猫のイオちゃんを介護していたときも、そうでした。本当に辛かったけれど、起きたらけっこうすっきりしていて、凹んでいる時間はないぞ、と気力が湧いてきたものでした」
心が疲れきったときには、睡眠を。よく休んだら、活力も湧いてきます。
そしてきょうは徹底的に自分を甘やかすぞ、と決め込んだときには、自分ひとりのためだけに料理して、好きな飲み物を用意しましょう。
いつも頑張っているからこそ、そのくらいの贅沢は自分に許して。
お酒を飲む人も飲まない人も、気分があがるレシピの数々、ぜひお試しください。
(おわり)
【写真】関めぐみ
もくじ
猫沢エミ
ミュージシャン、文筆家、映画解説者、生活料理人。2002年に渡仏。2007年より10年間、フランス文化に特化したフリーペーパー《Bonzour Japon》の編集長を務める。超実践型フランス語教室《にゃんフラ》主宰。著書に日々の生活から生み出された料理レシピとエッセイを綴った『ねこしき』(TAC出版)など多数。
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