編集スタッフ　岡本

毎日服装は変えるけれど、靴ってつい同じものを選んでしまいます。

玄関には出番を待っている靴たちがずらりと並んでいるのにどうしてだろう。

でもその選ばれし数足は、自分の足に馴染んで履きやすく、その日の気分にも合っているという証拠。今の自分のスタイルを象徴しているようにも感じます。

そこで私たちの気になるあの人が、今よく履いている3足について教えてもらいました。

初回にご登場いただくのは、ファッションブランドsaqui のデザイナー岸山沙代子さんです。

服への想いやブランドを立ち上げるきっかけについて伺った特集「おしゃれの話」にもご登場いただきました。

靴選びの基準は、シンプルかつ上質であることと話す岸山さんの定番靴3足をご紹介します。

 

子育て中のおしゃれにぴったり
安定感ばつぐんのタフなローファー

▲モデル：REIMS

岸山さん：
「もともと華奢な靴が好きなこともあり、買った当初は少し無骨すぎるかなと思いましたが履いていくうちに意外と自分の体型とのバランスがいいことに気付きました。

安定感があり履きやすいので、昨年の妊娠出産時期にも大活躍。むくんだ足も入り、赤ちゃんを抱っこしているときでも、不安なく歩けます。

2年ほど普段づかいしていますが、ほとんど型崩れしていないんですよ。履き込むほどにクオリティの高さを実感しています」

岸山さん：
「この靴は仕事でお客様と会うときなど、きれいめに見せたいときも重宝しています。多少の雨もOKなので、本当に出番が多くて。

合わせるパンツは動きやすく濡れても気にならないsaquiのテーパードパンツを選んで、雨の日もストレスなく過ごせるコーディネートにしています」

 

 

ロング丈スカートと好相性
グレーのスニーカー

▲モデル：966USA

岸山さん：
「おなじみのニューバランスは、色もモデルも全く同じものをリピート買いして、これは2代目です。

出勤時や近所への買い物、子どもとの散歩など、アクティブに動きたいときによく履いていますね。

たまにきれいめな服装と合わせるときは、ロング丈のものを選ぶと全体のバランスが取りやすいなと感じています」

岸山さん：
「ちょっとしたお出かけスタイルなら、ネイビーのリネンロングスカートを合わせて。

スカートが少し重い印象なので、軽やかなスニーカーがよく合うんです。

ただカジュアルになりすぎないように、スカーフやアクセサリーでポイントをつけるよう心がけています」

 

夏の定番、トングサンダル
今年は憧れブランドを選んで

▲モデル：HATA

岸山さん：
「黒のトングサンダルは夏の必須アイテムなので、何足か揃えています。今年はちょっと奮発して、Manolo Blahnik（マノロブラニク）のシンプルな一足を購入。

晴れた日にさっそく履いてみては、その合わせやすさに買ってよかったとしみじみ思っています。

ピンクやイエローなどきれいな色のトップスを着たときなど、足元に黒を持ってくると全体を引き締めてくれてメリハリのあるコーディネートに。

今日はおしゃれしたい、そんな気分の日に履きたくなる一足です」

＊＊＊

岸山さんの靴選びの基準である「シンプルで上質」な3足があったなら。

コーディネートの幅がぐっと広がって、おしゃれにむかう気持ちを後押ししてくれそうです。

さて、次回はどの方にお話をお聞きしましょう。お楽しみに。

【写真】岸山沙代子、鍵岡龍門（2枚目のみ）

岸山 沙代子

大学卒業後、手芸や服飾系の出版社に勤務。その後、雑誌「LEE」のエディターとして多くの料理家やスタイリストとの仕事に携わる。34歳から約４年をパリで過ごし、帰国後、ファッションブランド『saqui』（サキ）を立ち上げ、瞬く間に人気ブランドに。現在は年に2回、東京と神戸で受注会を開催している。
『saqui』のオンラインショップはこちらから。Instagram：@saqui_official。

 

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