【ここだけ大掃除】02:冬にやると効果長持ち。覚えておきたい、お風呂場のカビ取りは天井から
編集スタッフ 藤波
もうすぐ大掃除シーズン。
今年こそと思いながらも、何かと忙しくしていると気がつけばクリスマスを過ぎていたなんてこともしばしばです。
そこで今回は、この時期にやるからこそいい、むしろ「ここだけでいい」という3か所の大掃除を、住生活ジャーナリストの藤原千秋(ふじわら ちあき)さんに教えてもらっています。
第2話ではお風呂場編をお届けします。
冬にやると効果長持ち
お風呂場の「カビ掃除」ステップ
【道具リスト】
・消毒用エタノールスプレー
・使い捨てのマイクロファイバークロス*
・掃除用ワイパー(今回はトイレ用の短いタイプを使用)
・次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤
・手袋
*古布などでも代用できますが、毛足の長いマイクロファイバークロスだとしっかりカビを絡めとることができます
藤原さん:
「冬は空気が乾燥しているのでカビが増殖しづらく、しっかり掃除をしておくと効果が長持ちするんです。
そこで一番大切なのは掃除をする順番。見落としがちな天井のカビは放っておくと胞子が床に落ちてきてさらにカビを増やすので、上から下へと掃除していくのがポイントです」
01. 目視でカビを確認する
藤原さん:
「まずは目視でカビの生えている位置を確認します。普段の掃除ではなかなか手が回らないと思いますが、天井は結露しやすくカビができやすい場所。
四隅や換気扇のキワに黒く点々とできていることがあるので観察してみてください」
02. 天井を拭き掃除する
藤原さん:
「掃除用ワイパーにマイクロファイバークロスや古布を取り付けたら、たっぷり湿るくらい消毒用アルコールスプレーを吹きかけて、カビがある部分を中心として全体的にこすっていきます。
顔より上の高さにカビ取り剤を使うと目に入る危険があるので、併用しないように。天井のカビにはアルコールスプレーで十分。漂白効果はないですが、カビの胞子をしっかり死滅させてくれますよ」
藤原さん:
「ご家庭にある掃除用ワイパーを使うことで、踏み台に乗ったりせず安全に掃除ができます。普通のものでもいいですが、特にトイレ用の短いワイパーだと力を込めてゴシゴシこすれるのでおすすめ。
天井が終わったら、目より上の高さの壁も同様に掃除しましょう」
03. 低い位置をカビ取り剤で掃除する
藤原さん:
「顔より下の高さのカビには、水分を拭き取ってからカビ取り剤を使います。
この時気をつけたいのが、噴射してから15分は触らずに放置すること。たまに洗い流す前にこすり洗いをしている方がいますが、かえってカビを塗り広げてしまうので気をつけてくださいね」
藤原さん:
「15分経ったらしっかり水を流し、落ちていないカビがあればここでスポンジなどを使ってこすります。
ゴムパッキンなどにできたカビはしぶとく、漂白できずに色が残ってしまうことも多いですよね。そんな時はカビ取り剤を噴射したあとラップで密着させておく方法を試したり、一連の工程を何度か繰り返してみてください。
材質上どうしても消えないものもあるのですが、繰り返すことで効果がある場合もありますよ」
※次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤を使用する際は肌に直接触れないよう必ず手袋を装着し、浴室を換気しながら行ってください。
あと一歩頑張るなら
藤原さん:
「綺麗にしたはずの浴室がカビ臭い場合は、浴槽のエプロンの裏側(洗い場側にある浴槽カバーの裏)にカビが隠れているかもしれません。
外し方はメーカーによりますが、浴槽本体にやり方が書かれていることも多いです。なかなか手を出しづらい場所ですが、外してさえしまえば掃除のステップは普通のカビ取りと一緒。
今日はとことんやってやろう、という気持ちになった方は手を伸ばしてみてくださいね」
***
これまで、カビ掃除というと壁や床が中心でした。知らない間にカビが天井から落ちてきていたかもしれないと思うと少しショックでしたが、掃除の順番がわかったことで安心して取り組めそうです。
続く第3話では、 新年を迎える前にやりたい玄関掃除を紹介します。
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
藤原千秋
住生活ジャーナリスト。大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆する。現在はライティングの傍ら関連の企画広告商品開発アドバイザリー等多様な業務に携わっている。プライベートでは三児の母。著書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など。
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