【ここだけ大掃除】03:やった気になれる場所ナンバーワン。玄関掃除の要は、靴の見きわめです
編集スタッフ 藤波
もうすぐ大掃除シーズン。
今年こそと思いながらも、何かと忙しくしていると気がつけばクリスマスを過ぎていたなんてこともしばしばです。
そこで今回は、この時期にやるからこそいい、むしろ「ここだけでいい」という3か所の大掃除を、住生活ジャーナリストの藤原千秋(ふじわら ちあき)さんに教えてもらっています。
第3話では玄関編をお届けします。
年に一度の靴の見きわめ。
お正月までにやりたい玄関掃除ステップ
【道具リスト】
・消毒用エタノールスプレー*
・キッチンペーパー*
・掃除機
*「除菌」と書かれている掃除用ウエットシートでも代用できます
あるといいのが……
藤原さん:
「玄関は家族みんなが毎日通りますよね。気がついてもらえるので一番『やった気になれる』場所でもあり、新年を迎える前に掃除すると気持ちがいいですよ。
お掃除後に下駄箱用除湿シートや除湿・脱臭剤を使うことでしばらく臭いや湿気を抑えてくれるので、用意しておくのがおすすめです」
01. 靴を全て出し、選別する
藤原さん:
「まずは全ての靴をいったん下駄箱から出しましょう。見渡してみるとしばらく履いていないものがあったり、お子さんがいる場合はサイズアウトしたものが紛れていたりするかもしれません。
臭いの元になっている汚れの強い靴を発見したら脇によけて、クリーニングするか廃棄するかを検討します。
どんなに下駄箱を綺麗にしても結局は汚れた靴が菌の温床となってしまうので、ここでしっかり見極めることが何より大切です」
藤原さん:
「特にしばらく履いていないフォーマル用の革靴や毛足の長いブーツなどは、カビが生えていることも。
箱に保管している靴も含めてなるべく一足ずつ観察してみてくださいね」
02. 棚板の拭き掃除をして、靴を戻す
藤原さん:
「消毒用アルコールスプレーを吹きかけたキッチンペーパー(もしくは『除菌』と書かれている掃除用ウエットシート)で棚板を隅々まで掃除して、靴を戻します。
下駄箱に直接靴をしまうより、除湿シートなどを敷いた方が来年のお掃除も楽になりますよ。ない場合は新聞紙やコピー用紙を敷くだけでもいいです。
もう一つ覚えておきたいのが、臭いや湿気は下に溜まりやすいということ。除湿剤や脱臭剤を置く際は一番下の段の隅に置くと効果的です」
03. 玄関のたたきを掃除する
藤原さん:
「玄関のたたき掃除は、まずは掃除機で大きな汚れを吸ってしまいます。地面から1cmほど浮かせて、ノズルが直接触れないようにすれば大丈夫。
そのあとで拭き掃除することでかがんでいる時間を短縮できます」
04. ドアや表札の拭き掃除をする
藤原さん:
「最後に余力があればドアの手すりや玄関の表札を拭き掃除したら、玄関掃除は終了です。最後にお正月のしめ縄を飾ったら、ぐっと達成感がありますね。
ただでさえ寒くて風邪を引いてしまう季節に、大掛かりなことはしなくていいと思うんです。大切なのは『やった気になる』こと。
でも、重い腰を上げてみたら案外スイッチが入ることってありますよね(笑)。気持ちよく新年を迎えられるように、まずはどこか一箇所でもやってみてもらえたら嬉しいです」
紹介したお掃除はどれも簡潔なステップで、15分から30分でできるもの。だけど藤原さんの言葉通り “やった気になる” 効果は偉大で、いつもよりピカピカになった玄関や冷蔵庫を見るたび「ああ、綺麗にしてよかった」と自分に小さな拍手を送りたくなりました。
完璧にはできなさそうだけど、ここだけでいいならば……年が終わるまでまだ時間があるので、ちょっとずつ大掃除をしようと思っています。
(おわり)
【写真】木村文平
もくじ
藤原千秋
住まいや家事のライター&アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆する。現在はライティングの傍ら関連の企画広告商品開発アドバイザリー等多様な業務に携わっている。プライベートでは三児の母。著書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など。
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