【夏の餃子】03:ぷちぷち食感にはじける甘さ。「とうもろこしの水餃子」

ライター 瀬谷薫子

夏野菜1種で作る、料理家スズキエミさんの「夏の餃子」。手間のかかるイメージの餃子を軽やかに変えてくれるレシピを全4話でご紹介しています。

2話目はつるんとした口当たりが夏にうれしい水餃子。旬の生とうもろこしをたっぷり入れた、今しか味わえないおいしさです。

「夏の餃子」特集1話目はこちらから

 


ぷちぷち、甘みはじける
とうもろこしとえびの水餃子


材料(10〜12個分)

とうもろこし(※)…1/2本
鶏ひき肉…50g
えび…50g(約2〜3尾分)
餃子の皮…10〜12枚

A
ナンプラー…小さじ1
ごま油…大さじ1
生姜のすりおろし…1/2片分

片栗粉・塩…適量

※とうもろこしは、缶詰(60〜70g)を使用してもOKです。

 

作り方

1.とうもろこしは生のまま包丁で軸から実をはずしておく。ひげ根も細かく切っておく。

スズキさん:
「横に倒して1列に左右から切り込みを入れてはずし、残りは順に包丁の刃をあてていくと綺麗に取りはずせます」

 

2.えびは背わたをとり、水で洗ったら片栗粉と塩適量をまぶしてもみ、再び水で流して臭みと汚れをとる。

水気をふきとったら1cm幅に切り、包丁の腹ですりつぶす。

スズキさん:
「つぶすことで繊維が切られ、他の食材と馴染みやすくなります」

 

3.ボウルに鶏ひき肉と1、2、Aを合わせて菜箸で全体が馴染むように混ぜる。

 

4.10〜12等分にして餃子の皮で包む。

▲具材を真ん中に入れたら、ふちに水をつけて皮を半分に折りたたみ、

▲左右の角が重なるように、くるりと内側に丸めます

 

5.中くらいの鍋に湯を沸かし、4を入れてくっつかないようお玉でときどきかき混ぜながら3分茹でる。浮いてきたら皿に盛る。

スズキさん:
「ひと口齧るとこぼれ出てくるほど、たっぷりのとうもろこしが入った餃子です。忙しいときはもちろんコーンの缶詰でもよいですが、時間のあるときはぜひ、生のとうもろこしで作ってみてください。

ぷちっと弾ける食感と、瑞々しく広がる甘みは、今の時期にしか味わえない格別なおいしさです。

酢醤油はもちろん、2話目でご紹介したトマト酢だれをかけてもおいしいですよ」

 

【写真】濱津和貴


もくじ

 

スズキエミ

料理家。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室『​一汁一菜暦ごはんの会』主宰。季節の食材の持ち味を生かした料理が人気。著書に『四季を味わう にっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっと作れる野菜ごはん』(主婦の友社)。インスタグラムアカウントは@suzukiemi.gohan

 


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