特集│フィットする暮らしのつくり方-石井佳苗さん編 最終回『石井さんの毎日をつくるものえらびと使い方』

編集スタッフ 齋藤

『石井さんのフィットする暮らしのつくり方』も
本日でいよいよ最終回です。

これまでの3日間は、石井さんの
暮らしの場を中心にお届けしてきましたが、
最終話では『ものえらび』を
じっくりご紹介します。

気負わず、一本の筋を持って自らの手で
心地の良い暮らしの場をつくっておられる
石井さん。そのお家で毎日使われている
ものはどんなものなのでしょうか。

どうぞお楽しみください!

石井さんの毎日をつくる、ものえらび。

色々な国からやってきた、色々な椅子

石井さんのお家には、イタリアのもの、
イギリスのもの、北欧のものが多いそう。

“椅子が好き”とおっしゃる石井さんのお家には
色々な国の椅子が所々に在りました。

石井さん(以下敬称略):
「窓際の黒い椅子はフィンランドのもの。
形がきれいでとても気に入っています。」

ベランダにあるカラフルな椅子は、
IKEAで見つけられたそう。

石井:
「IKEAは、ベランダのテーブルの脚だったり
棚をつくるときのパーツだったりと
活用していますね。」

丸いシェーカーボックスには丸い茶器を

リビングとキッチンカウンターの間にある
低い食器棚の上には、木工作家さんによる
シェーカーボックスが。
ここには普段使うお茶の器を入れているそう。

石井:
「丸い箱には、同じように丸い器を入れると
すんなり収納できますよ。」

石井さんのキッチンをつくるALESSIの道具

スタイリストとして独立される前は、
イタリアのキッチンウェアのメーカーとして
有名なALESSI(アレッシィ)で
スタイリングのお仕事などをされていたこと
もあり、石井さんのキッチンにはALESSIの
キッチン道具がたくさん。

石井:
「ALESSIは、金属製品工房として
設立されたこともあって、
作りがとっても丈夫でさらに形も素敵なんです。
かっこいいでしょ?」

齋藤:
「ほんと!こんなケトルやお鍋もあるんですね!
どの道具も、石井さんのキリっとしつつも
温かなキッチンに本当によく似合いますね~。」

棚に穏やかに並ぶティーポット

石井さんのキッチンの左側にある
コーヒー道具の棚まわりには、
美しいティーポットが。
日本や北欧のものが混ざっているそう。

リバーシブルのウェールズ製ラグ

リビングに敷かれたこちらのラグは、
イギリス・ウェールズのものだそう。
そしてこちらはなんとリバーシブル。
裏返すとグレー地が多くなります。

石井:
「洗うたびに、面を変えて使っていますよ。
雰囲気が変わって楽しいんです。」

石井さんの愛用品、見せてもらいました。

石井さんに、普段愛用されている鞄を
見せていただきましたよ。

石井:
「これは、造形作家さんの展示会へ
伺ったときに購入したバッグです。
以来、とっても気に入って使っています。」

そしてこちらは、
いつもバッグに入れている必需品たち。

石井:
「革小物が多いですね。
メジャーが必要になる場面も多いので、
これも必需品なんです。
AVEDAのスプレーは気分転換をしたい時に
シュッとひと噴きしていますよ。」

朝ごはんは、この器で。

石井:
「和食の時は、このシンプルなセットです。
お盆は木工作家さん、ご飯茶碗は
盛岡にある工芸店のものです。
奥の白いお皿は奈良で購入しました。」

パン食の場合も見せていただきましたよ。

石井:
「パン食のときはこんな感じでしょうか。
白い器は北欧のもので、真ん中は
耐熱のプリンカップです。他の2つは
ALESSIのものです。」

齋藤:
「シンプルな素材と色合いで、盛り付けるものが
映えそうですね。」

下に敷いた布は、石井さんが布に
アクリル絵の具を使って
ひと筆でペイントしたものなんだそう!

石井さんのお家で見つけた北欧のもの

石井さんのお家のところどころにあった
北欧のものを集めて見せていただきました!

石井:
「北欧へは、フィンランドへ一度お仕事で
行ったんです。ケトルはハックマン、
黄色いマグはARABIAのもので
ペン立てとして使っています。
手前のスイッチプレートやドアノブは
フィンランドの古道具ですよ。
そのうちこれらも付けたいと思っています。」

さらに、ベランダの椅子にはKLIPPANの
ブランケットもさり気なく掛かっていました。

一つ一つが石井さんのお家に
スーッと馴染んでいて、
眺めながらとても共感してしまいました。

さて、4日間に渡りお届けしてきた
このコンテンツは
お楽しみいただけたでしょうか。

自分にフィットするものを選ぶだけでなく、
「手を動かして作る」ということを
生活の中で自然に実践していらっしゃる
石井さんの暮らしを通して、
DIY、そして暮らしをつくっていくということが
気負いすることではなく、とても
身近に感じられるようになった気がします。

この特集が、お客さまそれぞれの
“フィットする暮らし”をつくるヒントになったら
とても嬉しく思います。
心を自由にして、
自分サイズを探っていきたいですね。

4日間ありがとうございました!

最後に、石井さんにバトンタッチして
この特集を終わらせていただきます。

石井さんにとって「フィットする暮らし」ってどんなものですか?

「たぶん、五感に響く暮らしなのだと思います。
その中の1つでも欠けてしまったら
何か物足りない気がするかもしれません。
でもそれは、完璧に暮らすという事ではなく
あ、なんか気持ちいい。。。という感覚です。

朝、カーテンを開けて天気を確認する。
窓を開けて風を感じて
キッチンでコーヒーを煎れる。
テーブルについて、ゆっくりすする。

この感じだと思います。

五感で一日の様々な場面が、
なんか気持ちいい。。。を感じる事。
それが自然なことかな?と思います。
その為にはインテリアも自分にとって
気持ちよいしつらえが必要なのかと。。。

私の場合、仕事や撮影で
色々な方がいらっしゃいますが、
撮影で家具を動かしてみると
ここにあるのもいいね。と、
そのまま模様替えをしてしまう事も多くて
良くいらっしゃる方は、
『あれ?またなんか違ってる!』と
良く言われます。笑

家具の位置を変えると
見える景色も変わってきます。
それがとても新鮮で面白いのです。
固定の位置にテーブルやソファが何年もある。。
なんて事は良くあると思いますが、
フレキシブルに考えると
そんな事からも五感が刺激されます。
テーブルを斜めにするだけでも違いますよ。

いつも変わらない広さの空間なのですから、
楽しんで五感を刺激できたら楽しいですよね。
そして、自然に気持ちよいと感じること。
それが自分にフィットする事?かな?」

石井 佳苗

 

・石井佳苗さんが主宰するWebマガジン⇒『Love customaizer』
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石井佳苗
エクスナレッジ 2013-04-26

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もくじ

◎フィットする暮らしのつくり方 :第1話「自分らしいキッチンをつくる」(5月13日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:第2話「自分らしい暮らしの場をつくる1」(5月14日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:第3話「自分らしい暮らしの場をつくる2」(5月15日更新)

◎フィットする暮らしのつくり方:第4話「石井さんの毎日をつくるものえらびと使い方」(5月16日更新)


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