お客様係　桑原

２年ほど前から、
北欧という枠をこえて
日本のものやその他の国のものも、
ご紹介させていただくようになりました。

当店でご紹介している商品の中で
現時点では北欧以外のアイテムが
３割ほど、お店に並んでいます。

そんな今だからこそ、
当店でご紹介している商品について
お客さまも知りたいと思っていただいている
部分ではないかなと感じたことを、
店長・佐藤とバイヤー安田に
わたし、桑原が改めて聞いてみました。

北欧以外のアイテムを
取り扱うこととなった経緯をおしえてください。

自分にとっての「好き」や「心地いい」のアンテナ

佐藤：
北欧を旅したときに出会った
ライフスタイルに魅せられたことが
きっかけで、当店がはじまりました。

お店がスタートしてからは
私たちが大好きなテーマである
「北欧」をひたすら追いかける
５年間であったと思います。

そんな中、北欧以外のアイテムを
ご紹介したいとつよく感じたのは、
お店のコンセプトでもある
“フィットする暮らし、つくろう”を
もっと本質的に追いかけていこうと
思った時のことでした。

ふと、自分の家を見渡したとき、
そこに並んでいたのは北欧という枠にとらわれず
自分にとっての「好き」や「心地いい」という
アンテナに引っかかって選ばれたアイテムでした。

「北欧のものだけでは生活は構成できない」
「北欧のものばかりでもかえってつまらない」
ということに向き合わされたわけです。

これからも北欧は大好きなテーマで
あることはもちろん変わりませんが、
日本人の私たちにとって、自分にとって、
そして一緒に暮らす家族にとって
「心地いい」と感じる暮らし、
「フィットする暮らし」をお客さまと一緒に
追いかけていきたいと思いました。

それが今から２年ほど前、
北欧という枠にとらわれず、
私たちが心から使いたい、紹介したいと思う
アイテムを扱うようになった理由です。

（北欧という枠を超えて、はじめてご紹介したアイテムです。）

どういう暮らしをつくるのかを大事にしたい。

佐藤：
変わらずにいたい部分を大切にしつつも、
時に新しい展開を目指して
変わっていくことも大切なんだと
思い知らされた出来事でした。

わたしたちにとって大事なのは、
「何を扱うか？」「何を使ってほしいか？」
ということではなく、
「それを使って、どういう暮らしを作るか？」
ということなのだと思います。

今後お店の中で「北欧」は
どんな存在になっていくのでしょうか？

今までも、これからも。

佐藤：
今では当店の商品の中でも
３割ほど、北欧以外のアイテムが
並ぶようになりました。

この割合は今後も増え続けていく
のではないかとも思っています。

「北欧のものだから」という理由だけで
お店のラインナップに加えることはないと
思いますが、北欧のもので心から「いい！」
と思えるものを見つけたら、
積極的にお客さまに紹介するという姿勢は
今までもそうだったように、
これからも貫き続けるつもりです。

最近では、Verso Designのスクエアバスケットや
ステルトン社の魔法瓶、などはまさにそれで
やっぱり「北欧」のもので「いいもの」を
見つけることができ、お客様にも同じく「いい」と
共感していただけた時は
いまだに最高に嬉しい瞬間です！

versoデザインの北欧のバスケット

「北欧」は私たちの出発地点。

佐藤：
北欧を旅して、そのライフスタイルに
魅せられたということが、
このお店を作ることになった始まりです。

「北欧」で見聞きしたことが
私たちのすべてのスタートであり、
そこに憧れや夢を見たという事実が
私たちの『個性』でもあると思っています。

今後も北欧のアイテムを取り扱う割合は
減っていくかもしれませんが、
それでもこの先も「北欧、暮らしの道具店」と
名乗り続けていきたいです。

店名はそんなわたしたちの始まりとあり方を
これからも象徴してくれる存在に
なってくれると思っています。

店名というのは
「何を扱っているお店か？」という以上に
「自分たちがどういう者か？」ということを表す
まさに『名前』であると考えています。

北欧好きの方だったり、私たちと同じように
北欧のライフスタイルをいいなと
思ってくださっている方が、遠くからでも
私たちのお店を見つけてくれるように
これからも北欧印がついた『旗』を
立て続けていきたいと思っています。

今後、どんなアイテムを増やして
いきたいと考えていますか？

洋服、靴、アクセサリー、、、？

安田：
これからは衣食住、ライフスタイル全体を
カバーできるような商品展開を
考えていきたいと思っています。

特に、ファッションにまつわるものを
広げていきたいですね。

バッグや帽子などファッション小物は
すでに取扱いしていますが、
今後は更に洋服や靴、アクセサリーにも
挑戦してみたいと思っています。

アパレルの分野では新参者なので、
取扱えるまでの道のりは険しそうですが、
頑張って開拓していく予定ですので
楽しみにお待ちくださいね！

それと、調味料などの食品まわりも
充実させていきたいなあと思っています。

今後の課題は何ですか？

これはいつでも常に課題として
抱えていることですが、お客さまが
「欲しい」と思ってくださっている商品を
在庫を切らさずにもつということ。

発注の設定の問題も
もちろんありますが、
もともと生産数が少ない商品や、
作家さんがひとつひとつ作って
おられる商品もありますし、
こちらの需要に現地メーカーの
生産体制が追いつかないと
言い渡されることもあります。

理由はどんなことにせよ、
お客さまにとっては「在庫がない、残念。」
ということにしかならないので、
ここはどうしたら少しでも改善していけるか？
日々あらゆる改良に取り組んだり
取引先や現地との交渉に励んでいます。

まだまだご希望の商品を
希望されるタイミングで用意できていない
現状もあると思いますが、これからも
粛々と取り組みたい大切な課題です。

商品をお届けすることで、
お客さまにどう感じてほしい、
どんなところに役に立ちたいと思いますか？

安田：
私自身もそうなんですが、
お気に入りのものを暮らしに取り入れることで
毎日がちょっと楽しくなったり、
疲れているときにすこし元気をもらったり。

そういったことを毎日の暮らしの中で
実感する機会が何度かありました。
それぞれのお客さまにとって、
毎日がすこし楽しくなったり、
ちょっとワクワクしたり。

そんなアイテムを見つけるお手伝いが
できたら嬉しいなと思っています。

さいごに

ＭＤチームのしごとについてお届けした
今回はいかがでしたでしょうか？

私はお客さま係チームで働いています。

ＭＤチームが商品をえらんで、
編集チームが商品ページをつくり、そして、
お客さまからご注文をいただくことができて
はじめて、お客さま係チームへと
バトンがまわってきます。

同じ会社で働いているので
どんな想いで商品を選んでいるのかということは
もちろんわかってはいたのですが、
お店としてこれから進んでいきたい方向を、
改めて再確認する機会になったなあと
私自身、感じています。

お客さまが当店を訪れてくださったとき、
そして、ご注文いただいた商品をお届けしたとき、
こんな想いで選ばれた商品なんだなあと
いうことを、すこしでも感じていただけたなら、
こんなに嬉しいことはありません！

最後までお読みくださり、
本当にありがとうございました！

もくじ

ＭＤチームのしごと「商品と向きあう日々」前編
ＭＤチームのしごと「商品と向きあう日々」後編

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