【お片づけ特集】後編:収納ボックスやケースを使ったキッチン収納術を試してみました
編集スタッフ 長谷川
お片づけのアイデアやアドバイス、収納ボックスやケースを使って棚を効率的に使うコツを、整理収納アドバイザーの内山美恵(ヒバリ舎)さんに伺っています。
前編ではその整理術と、片付けの基本ルールを教わりました。後編では実際に、クラシコムのキッチンを片付けてみます。
今回活躍したのは、収納ケースや扉の内側につけられる収納グッズたちでした!
実は、お片付けしきれていませんでした…。
いまのオフィスに引っ越して、およそ半年。スタッフは毎日わたわたと過ごすあまり、キッチンや食器棚は「ひとまず、これで!」。その状態に慣れてもしまって、「でも……使いやすいとはいえないかも……」と、ぼんやりした不満を持っていました。
そこで自宅でもやっているように、オフィスもこの機会にしゃんとしよう!とヒバリ舎さんにコツを教わり、より良いキッチンに生まれ変わらせることに。
▲まずは棚に入っているものの整理から。「なんでこんなものがー!」とスタッフ齋藤も苦笑い。
内山さんはキッチン棚の中を見て、一つひとつ、わかりやすくアドバイスをくださいました。
「キッチンが広いので、すべてを収納できているように見えるけれど、使い勝手はいいとは言えませんね。しゃがむ動作が多くて、時間を無駄に使いがち。そこを正すだけでも、時間は勝手に生まれていくと思いますよ」
そう笑顔で励ましてもらいつつ、まずは不要品の整理を済ませ、必要なものだけを残します。そこから、いかに収納するかを考えていきました。それでは場所ごとにお片づけしていった様子を見ていきましょう。
シンクの下には「水と関係のあるもの」を。
前編でまとめた「片付けと収納の基本レッスン」にある通り、シンクの下に「水と関係のあるもの」をなるべくまとめるようにしました。
ケースを左右に2段ずつ置き、水回り用品のストックをしまったら、残り具合もひと目でわかりやすくなりました。密閉瓶に入れたお米、ボウルとザルといった、水が必要になるものもまとめたところ、料理をつくる時の余計な動作が減りました!
それまで別の戸棚にしまっていた包丁は、扉の内側にケースを取り付けて収納します。使うのも洗うのも、グッと楽に。
新しく取り入れた収納グッズ
ポリプロピレンケース・引出式・深型(約幅26×奥37×高さ17.5cm)(無印良品で購入)
レック 包丁差し スリム 5本(ネット通販で購入)
シミズ スマートハングシリーズ フリーバスケット2段(ネット通販で購入)
コンロの下には「火に関係のあるもの」を。
ビルトインのIHコンロの下には、フルタヨウコさんによる社員食堂や、撮影で使うための調理器具や調味料をメインに納めました。
調味料は二段式のスライドストッカーを使い、スペースを有効に活用。一段目には油やお酢などのビン類をしまい、二段目にはお塩の袋やだしパックなどを。
シンク下の包丁と同じく扉を活用してスパイスラックを取り付けることで、調理中にすぐ使いたいスパイス類をしまいました。
以前まであった密閉瓶入りのお米を移動させたことでスペースができ、さらにステンレス棚を置いたことで、上下二段に分けてお鍋を収納。フライパンもマガジンラックに立てかけ、取り出しやすくなりました。
新しく取り入れた収納グッズ
パール金属 キッチン スライド式ストッカー 2段(ネット通販で購入)
パール金属 キッチンストレージ 積み重ね棚(L)(ネット通販で購入)
シミズ スマートハングシリーズ スパイスラック(ネット通販で購入)
空いたスペースに「みんなのお茶セット」をまとめて。
ヒバリ舎さんのアドバイスで棚がすっきり片付いたことで、新しいスペースが生まれました。そこで、シンク下と同じく無印良品のストッカーと、整理中に出てきた籐のカゴをセット。
ドリップコーヒーやティーパック、ペーパーナプキンなど、スタッフと来客用のお茶セットを、ジャンルごとにすっきり収められました。棚を引けば残量もわかるので、買い増しのタイミングも一目瞭然です。
新しく取り入れた収納グッズ
ポリプロピレンケース 引出式 深型(約幅26×奥37×高さ17.5cm)(無印良品で購入)
「整理ボックス」でグラスや調理器具を整理。
食器棚では、無印良品の細形の収納ケースにグラスを重ねて、引き出しやすい収納に。これなら奥にしまったものを取り出すのも手間ではありませんね。
ちなみに食器棚の整理については、「食器の色や素材に統一感を持たせるのが乱雑に見えないコツですよ」とのこと。
また、食器棚の引き出しにはそれまで何もなく、調理器具などを入れっぱなしにしていたのですが、こちらに無印良品の収納ボックスを当てはめてみると…
なんと、すきま間なくぴったり収まったんです!偶然ながら驚いてしまい、一同「わー!」と大きな声を(笑)。
3つの棚にすべて配置することで、仕切りができて、整理しやすくなりました。
「無印良品の収納グッズを私はよく使っていますよ。在庫も種類も豊富ですし、サイズも日本の家庭向けに設計されているから、収まりがよかったり、仕切りやすかったりするんです」と内山さん。
新しく取り入れた収納グッズ
ポリプロピレン整理ボックス1、2、3(無印良品で購入)
収納する仕組みをつくれば、お片づけはずっとしやすくなる。
基本のルールと、実際のお片付けを通じてみると、以前より「どこに何があるか」がわかりやすくなったおかげで、たしかにキッチンが使いやすくなりました。お鍋を取り出す、食器をしまうという動作もスムーズになり、気持ちがよいです。
内山さん:
「私は整理収納アドバイザーを始めるまで、ずっとウェブデザインの仕事をしていました。デザインと聞くと『整った見た目』を作ることを意識しがちですが、いちばん大切なことは『情報がちゃんと伝わる設計』なんだと思います。
私はお家のことも設計だと考えています。その家で暮らす人たちが『片付けしやすい仕組み』をひとつずつ作ってあげれば、誰でもお片付けはできるようになるでしょうし、時間もかからなくなります。
探しものがなくなって、家事も楽になる。みんなハッピーになれるのがお片づけなんですよ」
たかがお片づけ。されどお片づけ。お家の中での過ごし方を見つめて片付ければ、思いのほか、笑顔になれる時間も増えてきそうです。
(おわり)
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