【月と太陽がくれたカレンダー】第5話:立春の朝に若水をいただく
2025年1月31日(金)
ほっと落ち着いて過ごしたい夜や、暦の節目の日などに、しぜんと手が伸びる愛用の器があります。少しごつごつとした手触りで、白い釉薬のかかった大ぶりな陶器なのですが、両手で持つと、円筒の...
2025年1月31日(金)
ほっと落ち着いて過ごしたい夜や、暦の節目の日などに、しぜんと手が伸びる愛用の器があります。少しごつごつとした手触りで、白い釉薬のかかった大ぶりな陶器なのですが、両手で持つと、円筒の...
2024年12月27日(金)
ベランダにつづく窓をあけたとき、キィと高く、短い声が聴こえました。初めて耳にしたときは、何の音だろう? と思ったものです。でも、鳥取で何度か冬を過ごすうちに聴き覚えのある声に変わっ...
2024年11月27日(水)
12月に差しかかる頃になると、グレーがかった空から、ちぎれた綿のようなものが風に運ばれてきます。窓の外へ手を差し出すと⋯⋯。ふわっとした幻のように軽やかな白い点々が、手のひらにのっ...
2024年10月28日(月)
昨年の秋、近くの小山のふもとにある庭園が、数年ぶりに一般公開されると聞いて出かけたことがありました。門をくぐると、紅に染まった木々が庭の池のまわりを囲んでいました。太陽が小山の後ろ...
2024年9月24日(火)
いまからおよそ150年前まで日本では、旧暦という暦を使っていました。旧暦だと、たとえば夜空を見上げれば、今日が何日か、おおよそのところがわかりました。夜空に月が昇らない...