部屋にいながら
外とゆるやかにつながる家
ルームツアー動画番組「あそびに行きたい家」。
今回お邪魔したのは、写真家の黒川ひろみさんのお宅。フリーランスになるタイミングで、押し入れのある少し広い部屋を探していたところ、畳の部屋と窓からの景色に一目惚れして決めたという築50年のアパートです。
1人暮らしのお部屋には、光が差し込む広々としたキッチンや、自分で使いやすく工夫した空間、そして味わい深い古道具や器たちが並びます。ぜひYouTubeでお楽しみください。
用途を限らない、工夫が詰まった暮らし

このお部屋はコンパクトな間取りながらシンクや作業スペースが程よく広く、二口コンロがついているところも決め手になったそう。朝、コーヒーを入れるときに大きな窓から射し込む光が、1日の始まりをあたたかく包んでくれます。
限られたスペースをすっきりと使うためにキッチンで活躍しているのが、水切りかご代わりに使っているワッフル生地の布や、手ぬぐいなどの「布」たちです。
黒川さん:
「うちは水切りかごがないんです。ワッフル生地の布を好きなサイズに折りたたんで、洗ったものを置いているんですけど、これが本当に便利で。洗うものの量に合わせて小さくもできるし、吊るしておけばすぐ乾きます。
ミトンの代わりに手拭いで鉄瓶を持ったり、人が来た時には冷やしぼりにしておもてなししたり。折りたためばすっとコンパクトにしまえるし、『布の力』をすごく信頼しているんです」


見せる収納と、物語のある古道具

お気に入りの器や道具たちは、あえてしまわずに「見せる収納」に。古道具屋さんで見つけた棚や、電子レンジの代わりに置いた飾り棚には、好きな作家さんの作品や個性豊かなぐい呑みが並んでいます。

黒川さん:
「お皿は見るだけでも好きで買っているので、隠したくなくて。通りかかるたびに目に入って『あ、素敵』ってなりたいんです。
このお皿は古道具屋さんで買ったのですが、遺品整理で出てきたものらしくて。元々の持ち主がすごく感じの良いご夫婦だったという話を聞いて『2人でこれでパスタを食べていたのかな』なんて想像して。柄もすごく気に入って、私が引き継いで使わせてもらっています」

四季を眺めて、外とつながる場所

お部屋のレイアウトは、「窓の景色」を中心に考えているという黒川さん。窓の前にはあえて背の高い家具を置かず、真ん中に置いたちゃぶ台に座って、外の緑や野鳥を眺めながら過ごします。
黒川さん:
「窓からはみかんやツバキの木が見えて、春や冬にはヒヨドリやツグミなどの野鳥がやってくるんです。考えごとをするときも、基本的には外の景色に向かっていて。家の中にいながらも、外の世界とつながっている感覚が好きなのかもしれません」


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【ディレクション・編集】髙橋果子
【撮影】葛原圭人


黒川ひろみ
写真家。暮らし、食、手仕事、自然などを撮影。ライフスタイル誌を中心に書籍、webで活動

