【BRAND NOTE】第1話:どうして「写真」に残したいんだろう?実はハードな花屋の舞台裏(socukaさん)
コンパクトで軽く、女子におすすめのミラーレスカメラCanon EOS M10(キヤノンイオスエム10)を使い、お花屋さんの1週間をフォトダイアリー形式でご紹介します。ボケ味を楽しめる薄型パンケーキレンズ(EF-M22mm F2 STM)や、被写体にぐっと寄れるマクロレンズ(EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM)でお花の可愛さを再確認。いつもの暮らしをカメラを通じて見つめ直し、私たちが写真に思い出を残す意味を探ります。
編集スタッフ 塩川
この記事の写真は、全てCanon EOS M10で撮影をしています
写真に撮って、残したいものはなんだろう?
叶うことならば、心穏やかに過ごしたい日々の暮らし。
とはいえ「仕事でうまくいかなかった」「子どもを大声で叱ってしまった」そうキレイごとだけでは、成り立たないのも事実です。
「あーあ……」とため息まじりに悩んでしまうとき、つい見返してしまうのは「写真」なのかもしれません。
ふだんの食卓や、朝の光が差しこんだ風景。子どもや家族、愛する人のふとした仕草や表情。いつの間にか自分の撮った写真に、励まされていることに気づきます。
だからわたしたちは、かけがえのない一瞬を「できれば素敵に撮りたい」と感じるのでしょう。
vol.03に引き続き、今回も誰でも簡単に「いい写真」が撮れる、ミラーレスカメラCanon EOS M10(キヤノン イオス エム10)とEOS M3(イオス エム3)を使い、当店にゆかりのある3人の暮らしを、カメラを通して覗いてみたいと思います。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
肩書きだけでは伝わらない、花屋のハードさ
1話目はいつも当店でお花と楽しく暮らす方法を教えてくださる、フラワーアーティストのsocukaさんにご登場いただきます。
お花屋さんの仕事は、とても華やかに思えますが「意外と肉体労働なんですよ」と話すsocukaさん。
市場に行く日は朝早く(大体朝4時半には買い付けをはじめるそう)、その後はお店への生け込み*が、1時間刻みで続きます。
目まぐるしい朝の時間をすごし、お昼頃には帰宅。仮眠を挟んで、オーダーのフラワーアレンジメントに取り掛かかるそう。
「朝が早いぶん、夜は何時に寝るんですか?」と聞いてみると「合間に仮眠をとっているので、夜に寝るのは12時ごろ。あんまりゆっくり寝れない体質に変わりました」と話し、そのタフな暮らしぶりに驚きました。
*生け込み … レストランやショップなど、店舗のフラワーアレンジメント
socukaさん:
「花屋の仕事は体力的にもきつく、いつまでこのペースで仕事を続けることができるんだろう……。と不安になるときもあります。
いつも頭の中はお花のことばかり。それは仕事をしていて、100%満足出来たことがないからかもしれません。
お花には旬があり『今の時期には手に入らない、あの花を入れたら完璧だった』とか、『この色も加えれば、もっと可愛くなったかも』と迷うことも多いんですよ」
華やかだけじゃない、お花屋さんの仕事。
今回はsocukaさんにいつも行く場所や、当たり前のように目にしている景色をEOS M10で撮影し、フォトダイアリー形式で綴っていただきます。
1週間後にsocukaさんは、自分で撮った写真を見て、どんな感想を持つのでしょうか?
月曜日は花市場のち、生け込みへ
「週の始まり。1週間の中で、月曜日と火曜日は仕事量が多いので気合が入ります。
朝4時半には花市場に到着。市場内を往復してお花を選び、車に運ぶの繰り返し。
ひと通り仕入れが終わる頃にはお腹が空いているので、市場内の喫茶店でハンバーガーをテイクアウト。車で食べながら、生け込みへと急ぎます」
お花を飾るときに、心がけている3つのこと
「この日も早朝から市場で買い付け、生け込みに。
生け込み先は和食のお店が多く、どの店舗も基本的に週1でお花を変えているので、持ちのよい枝ものを中心に入れています。
気をつけているのは季節感。食べ物に旬があるように花でも季節を感じて欲しいので、早すぎても遅くてもダメ。
また食べ物の匂いを邪魔するので香りのある花はフロアには使いませんが、季節を感じる要素の1つなので、香りのあるものは入口などに飾っています」
イメージを膨らませながら、アレンジメント
「水曜日は自宅でアレンジメント。オーダーはリピーターの方が多く、おまかせで頼まれることもありますが、用途や贈り先によってテイストや作り方を変えています。
自分の色も出しつつ、例えばお店のOPEN祝いであればそのお店の雰囲気など、なるべく情報を頂いた上で、違和感がなく存在感があるものを作るように心がけています」
やっぱりわたしは、お花が好きなんだなぁ
「仕事で余ったお花は、棚の上や洗面所に飾ります。
マクロレンズで花に寄ってみると、肉眼や携帯カメラでは見ることの出来ない植物の美しさがよく分かりました。
葉っぱにある細かい産毛や花弁の筋など、自然が生み出す世界に魅せらて、お花の可愛さを再確認」
今日も市場へ。忙しい1週間もあとちょっと
「金曜日も市場での仕入れ後に生け込みへ。これで一週間の生け込みがひと通り終わるので、ほっと一息。
生け込みはすべて午前中で終わるので、時間があるときは美味しいパン屋さんでお昼用のパンを買ったり、鉢物の市場に植え込み用の植物をチェックしに行きます」
気分転換は、ていねいな朝ごはん
「平日は朝が早くて家で朝食を食べられないことが多いので、土日は少していねいに朝食を作るようにしています。
好きな器に盛り付けて、のんびりご飯を食べるといい気分転換に。
家のことをすませて午後は近所をブラブラ。器屋の『工芸喜頓』はいつもさりげなく植物が飾ってあり、生け込みの参考になります」
日曜日はオーダーリース作り
「定期的にリースのオーダーやお問い合わせがあるので、今日はリースを製作。
ここでは自分の好きな花材や色合いで自由に作っていますが、なるべく長く飾れるように、生花とは逆にあまり季節感を前面に出さないようにしています。
明日からはまた市場へ」
いつもの日常が、愛おしく見えてきた
1週間のフォトダイアリーを終えた感想を、socukaさんに聞いてみました。
socukaさん:
「車のトランクに積み込んだ花はギュウギュウ、リース作りだって実際はものすごく根気のいる作業ですが、写真にしてみたら、いつもの日常が愛おしく見えてきました。
花屋の仕事は時間との戦いで、日常生活を写真に収めることはあまり多くないんです。
特に生け込みの日はバタバタと時間に追われて振り返る余裕がないので、もう少し写真に残して、見つめ直すのも大切だなと感じました。
写真を撮るのは苦手な方ですが、前回の記事で紹介していた『主役を見つけて写真を撮る』ことを意識しています。
EOS M10はタッチパネルで操作が簡単!主役のお花やモノを決めて、液晶画面を見ながらその部分をタッチすれば、素早くピントが合い周りがきれいにぼけるんです。
お花の色も鮮やかに写るので、わたしでもうまく撮れたような仕上がりになり、写真を撮るのが楽しくなりました」
▲EOS M10はピントを合わせも、好きな色に仕上げるのも、タッチパネルで簡単に設定できます。今回socukaさんには、ぼけ味を楽しめる単焦点レンズ(EF-M22mm F2 STM)をメインで使用していただきました。
カメラを通して「好きなこと」を再確認する
今回socukaさんの買い付け姿を覗かせていただきました。
市場で真剣に花を選ぶsocukaさんは「後ろにも目があるの? 」というくらい、すごい速さでお花を選んでいきます。
ですがスピーディな買い付け中にも、ふと足を止める瞬間を見かけました。それは今まで出会ったことのない、お花を見つけたときのこと。
思わずカメラを構えるsocukaさん。メモのように気軽に写真が撮れるのも、コンパクトなEOS M10ならではのポイントの一つです。
▲マクロレンズ(EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM)でお花の新たな魅力を見つけたsocukaさん。マクロレンズはレンズ先端から1.3cmまで、被写体にぐっと近づくことができます。
そして生け込みで余った花を持ち帰り、被写体にぐっと寄れるマクロレンズでのぞいてみると「お花ってやっぱり可愛いなぁ〜」と子供のように目を輝かせます。
市場の中でも、休みの日に器屋さんに行っても、socukaさんの「撮りたい!」と感じる瞬間はお花にまつわることばかり。
socukaさん:
「お花って、嫌いな人がいないと思うんです。わたしもこの仕事なら一生飽きないだろうと思い、花屋を選びました。
今のペースで働き続けるのは、体力的に辛いと感じることもありますが、やっぱりわたしはこの仕事が好きなんです」
忙しい毎日の中でも、カメラを通して「好きなこと」を再確認できたとき。そのささやかな気づきが、自分自身の仕事を、肯定できる瞬間のように思えました。
*****
2話目ではイラストレーターの、よしいちひろさんにご登場いただきます。
ご主人ともうすぐ2歳になる息子さん、愛犬おいも君の「3人と1匹」暮らしのよしいさん。働くお母さんの日常は一体どんなものなのでしょうか?
カメラを通して、覗いてみたいと思います。
(つづく)
※市場内での写真は、許可を得て撮影しております。
【取材協力】
工芸喜頓
〒154-0017 東京都世田谷区世田谷1-48-10
http://www.kogei-keaton.com
もくじ
束花 智衣子
(フラワーアーティスト)
フラワースクール卒業後、ウェディングフラワーのアルバイトを経て、2001年有限会社anelaに勤務、ウェディングを学ぶ。2002年株式会社H.P.FRANCEにてH.P.DECO花部門を担当。2007年フリーとして独立。
http://www.socuka.com
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