【灯りを楽しむ】第3話:寝室におすすめの明るさって?家族を起こさない、5ワットの電球

寝室におすすめの灯りや間接照明は?ウトウトと眠気がやってきたときに、蛍光灯の眩しさで目が覚めてしまった。そんなことはありませんか。そこでtoolboxさんに教わったのが、低いワット数の電球です。ベッドルームの照明は5Wでも、手元をしっかり照らせるように位置を決めれば、読書もでき目に優しい明るさを作ることができます。太陽の位置をイメージして、寝室は昼間の太陽のような天井からの照明より、夕日のような低い位置から照らすようにすると、自然とリラックスできる空間にかわります。

編集スタッフ 塩川

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ぐっすり眠れる寝室の灯りはどんなもの?

「灯り」をテーマに4話連載で、toolbox(ツールボックス)の荒川さんと梅川さんにお話を伺っています。

2話目では落ち着いたリビングを作る、照明のコツを教わりました。

目的に合わせて照らすという言葉に目からウロコでしたが、まだまだ悩みのつきない我が家の灯り事情。今回は寝室の照明にクローズアップします。

 

寝室もやっぱり、蛍光灯をなんとかしたい

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1話目のリビング同様、寝室も引っ越したときからあった、蛍光灯のシーリングライトのままなんです。

寝る前は蛍光灯がまぶしすぎて目が覚めてしまい、極力つけないようにしています」

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「僕もどうやっていい眠りに入れるか、寝室の照明を悩んでいました。

天井からの光は、寝転がって本を開くと影になって読みづらい。まぶしさを減らすために、電球のワット数を低くしても、結局消すときに立ち上がらないといけない。

どうしたものかと考えたとき、眠たくなったらパチンと消せる照明を、枕元に置こうと思ったんです。

だけど我が家は寝室が狭くて、サイドテーブルを置くスペースがなく……。ならば!と壁に取り付けられる照明を、ホームセンターで見つけてきたんです」

 

試行錯誤してたどり着いた5ワットの白熱灯

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「明るさを選ぶとき、最初は『20ワットぐらいがちょうどいいかな?』と思っていましたが、どうもまぶしくて。『半分の明るさならどうだろう?』と10ワットに替えました。

それでもやっぱりダメで、たどり着いたのが5ワットの白熱灯です」

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「えっ。5ワットですか?!どんな明るさか想像がつきません。暗くないのですか?」

1611_akari_1_1611_akari_3_002▲これが噂の、5ワット寝室照明。(撮影:荒川さん)

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「それが暗くないんですよ〜。背中側から照らしているので手元が明るく、子供に本を読むこともできて、まぶしくない。

落ち着いた明るさなので、子供を寝かしつけるはずが、僕が先に寝てしまうこともしばしばです(笑)」

1611_akari_1_1611_akari_3_001(撮影:荒川さん)

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「想像以上にちょうどよい明るさですね。写真を見ているだけで、わたしが眠くなってきました」

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「人それぞれ好みの明るさがあると思うので、いろいろ試してみるのがおすすめですよ。

我が家は5ワットのやさしい明るさなので、照らせるところが限られています。灯りに背を向けて寝てしまえば、まぶしくありません。

例えば家族が寝たあとに照明をつけても、みんなを起こすことはほぼないんです。

塩川さんの寝室は、枕元にサイドテーブルがあるので、こちらに照明を置いてみましょう。明るさは7ワットの白熱灯になります」

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「灯りを直接見ても、蛍光灯のように『うわっ!まぶしい』と感じることがありませんね。優しい光に癒されながら、ゆったりと眠れそうです」

 

ところで、昼と夜の照明は一緒でいいの?

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「リビングも寝室も、落ち着いた照明になりましたね〜。ところで昼間に家にいることが多い場合は、いまの照明でよいのでしょうか?」

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「照明は太陽の動きをイメージしていただくといいと思います。今回は夜に部屋で過ごすことを前提にして、リビングと寝室に照明を配置していました。

なので昼の太陽のように、真上から照らすものを極力減らして、夕日のように低い位置から照らオレンジの照明を選び、リラックスできる灯りを作っています。

今回の灯りだと、昼間は自然光の明るさに負けてしまいます。なので部屋全体をまんべんなく照らせる照明を、天井から下げるのがおすすめです。

ちょっと面倒ですが、理想をいえば昼の照明と夜の照明は分けたほうがベストなんです」

1611_akari_3__Q9A1124▲昼間はシーリングライトやシェードのない照明で、全体を照らすのがおすすめ。

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「太陽光をイメージって、すごく分かりやすいです。寝室のシーリングライトは寝るときにつけてしまうと、もう一度太陽を浴びているような状態になって、眠りにくくなってしまう。

ですが昼間のことを考えると、全体を照らせるので残しておいたほうがよさそうですね」

1611_akari_3_Q9A1163▲寝る前に浴びるのは、やっぱりまぶしい、昼白色の蛍光灯……。

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1話目のおさらいになりますが、仕事部屋や勉強部屋などは蛍光灯でもいいんです。青味がかった『昼光色(ちゅうこうしょく)』の光は、文字が見やすく昼間のように集中することができます。

一度僕たちのオフィス照明を全て『電球色』にしたことがあるんです。けれど夕方になると集中力が切れるスタッフが続出して……、結局あいだをとって『昼白色(ちゅうはくしょく)』に変えたんです」

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「照明によって、眠たくなったり目が覚めたり、わたしたちの行動が変わるんですね。すごく興味深いです!」

***

リビングに続き、寝室照明のコツもわかってきました。次回は灯りをもっと自由に楽しむための、DIYついてお伺いします。

toolboxで販売している「突っ張りウォールキット」を使い、賃貸でも壁に穴を開けずに、好きなところに照明を取り付けてるアイデアをお届けします。どうぞお楽しみに。

(つづく)

【写真】木村文平

 <本ページで使用したtoolboxの商品>
船舶スタンドランプ ゴールド:10,692円、ガラスボール照明 白×乳白:7,200円
※記載のないものはスタッフ私物です。※価格は税込みです。


 

もくじ

 

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toolbox
(梅川紗季・荒川公良)

toolboxは「自分の空間を編集していくための“道具箱”」をコンセプトとした家づくりのためのネットショップ。さまざまなアイディアや商品をカタログ化してゆき、住まい手主導で空間をつくるための新しい手立てを生み出している。2015年9月に東京都渋谷にショールームを構え、常時500点ほどのアイテムと触れ合うことができる。
http://www.r-toolbox.jp

▽toolboxの書籍はこちらからご覧いただけます。

 


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