【懐かしいあの本この本】自分のことだけでいっぱいいっぱい。そんな時に読むと落ち着く ”14匹シリーズ”
編集スタッフ 青木
子どもの頃に読んだ本のこと、覚えていますか?
タイトルを聞いただけでも、その頃の情景が浮かび、懐かしい気持がブワッと溢れてしまう。そんな本がだれにも一冊はあるのではないでしょうか。
この特集では、当店のスタッフが子供の頃に読んでいた懐かしい本と、それにまつわるエピソードをご紹介します。
連載第2話に登場するのは、スタッフ筒井が休日の図書館で久しぶりに再会した「14ひきのおつきみ」。
小さい頃に全シリーズ読んだ方や、つい最近子どもに読んであげたお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。
季節感ある暮らしを営むねずみの家族が登場する、人気のシリーズなので、コメントを添える筒井以外のスタッフも「懐かし〜!」と声をあげていました。
コーポレートチーム 筒井
『14ひきのおつきみ』
『ありがとう』を伝えるのは、簡単なようでちょっと難しい。
筒井:
「私の住んでいる町の4階建ての大きな図書館、その中でもいちばん見晴らしの良い最上階に、児童書コーナーがあります。
週末にはよく足を運んでいる図書館ですが、特に頭を空っぽにしたいとき、屋上のテラスで楽しそうな子ども達の声を少し遠くに聞きながら、外の空気を吸ってぼーっとしています。
ある週末、いつものように階段を上がってきたときに、ふとこの本と目が合いました。その途端、小さい時に何度も読んだ記憶がふつふつと。
素朴で美しい絵の中に浸っていると、ねずみの家族たちと一緒に森の中にいるような、わくわくした気持ちになったことや、『あ!ここにかえるがいる!』『とんぼ!』と、まるで自分が15匹目のきょうだいになったみたいにはしゃいでいたことを思い出しました。
なつかしい気持ちでページをめくるうちに、私の手をぴたりと止める一文が。
『おつきさん ありがとう、たくさんの みのりを ありがとう、やさしいひかりを ありがとう』
-いわむらかずお『14ひきのおつきみ』-26p(童心社)
最近の私は、周りに感謝していたかな。ついつい、自分のことだけでいっぱいいっぱいになっていなかったかな……。
無垢な目をしたねずみたちが口にする感謝の言葉で我が身を振り返り、ちょっと立ち止まることができたのでした。
ねずみの家族たちの生活が生き生きとして見えるのは、与えられたものを大切にし、自分たちが自然の一部として、生かされていることを知って、それに感謝しているように感じるからなのかもしれません。
当たり前のことに、ありがとうの気持ちを向けること。それは簡単なようで、とっても難しいけど、今日から少しずつ『ありがとう』って言ってみようかな。
少し暮れてきた空を見て、そんなことを考えました」
*****
ねずみたちとの久々の再会で、思わぬ気付きがあった筒井。大人になって読み返してみると、読み味がかわるのも、絵本ならではの体験かもしれません。わたしも大好きだった絵本と、久々に再会したくなりました。
みなさんがお気に入りだった絵本はなんですか?
(おわり)
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