【ただいま収穫中!】八百屋スタッフが教える、旬のレタスを使ったあったかレシピ
坂ノ途中 倉田
こんにちは!京都から日本全国へ、環境負荷の小さな農業で育てられた野菜をお届けする『坂ノ途中』の倉田です。
旬の野菜のおいしさは格別なもの。私たち坂ノ途中スタッフは、毎日、野菜たっぷりのまかないを食べながら「この野菜、どんどんおいしくなってきた!旬が来たね!」と話し合ったりしています。
これからは冬野菜たちがどんどん旬を迎え、味が乗ってくる季節です。
旬の野菜をおいしく使い切る、コツとレシピをご紹介します
キャベツや大根、白菜はこれからがおいしい季節。私・倉田(右)と、このコラムでレシピを担当する原田(左)も、保存方法や食べ方を工夫して楽しんでいます。
旬のおいしい時期にたっぷり味わいたい……でも、野菜によっては、なかなか全部使い切れなかったり、メニューがワンパターンになってしまったりもしますよね。
そんな野菜の旬のおいしさを長持ちさせる保存のコツやレシピについて、お客さまからよくご質問をいただくんです。
そこで今回取り上げるのは、サラダ野菜の大定番「レタス」。涼しい環境でよく育つ野菜で、旬は年に2回、4月~6月ごろと11月~12月ごろです。
特に無農薬で育てる場合、晩秋から初秋くらいが、いちばん作りやすくおいしい季節なのですが、いっぽうで「寒い時期はサラダより温かいものが食べたい」という方も多いのでは。
今回のコラムでは、レタスの保存のコツと、冬でもたくさん食べられるあったかレシピをご紹介します。
定期宅配の野菜と一緒にお届けしているレシピを毎週作成している、スタッフ原田がレタスをつかったあったか料理をお教えしますよ!
レタスはもともと「火を通して食べる」野菜でした
リーフレタス(手前左・右)と、玉レタス(奥)。ほかにもさまざまな品種があります。少しずつ、味わいも歯ざわりも違うんですよ。
みずみずしいシャキシャキ感とさわやかな香りが魅力のレタス。意外にも、ごぼうやタンポポの仲間、キク科の野菜です。
西洋のものというイメージがありますが、日本での歴史は古く、奈良時代には栽培が始まっていました。江戸時代にはとってもポピュラーな野菜だったそうです。着物にまげ姿の人たちがレタスを食べていたなんて、なんだか不思議な気がしますよね。。
最初に日本に伝わったのは茎が高く伸びる、現在のステムレタスのような品種でした。私たちがよく知る丸い玉レタスが伝わったのは明治時代のこと。
実はもともとレタスは、おひたしや煮物など、火を通して食べられていた野菜です。
今ではサラダにはまずレタスがないと!というイメージですが、これが定着したのは1950年代以降と、最近のことなんですよ。
さっと火を通すと、シャキシャキ感を保ちつつもボリュームは減り、たっぷり食べられます。私は、レタスは火を通すとよりはっきり、味わいや香りが感じられるな~という気がしています!
お鍋やスープなど、冬においしいレシピにもおすすめの野菜なんです。
適度な水分がポイント、レタスをおいしく保存するコツ
キッチンペーパーは霧吹きなどで軽く湿らせる程度に。
レタスの魅力はなんといってもシャキっとした歯ざわり。長く保つには、適度な水分がポイントです。
乾燥するとしなびてしまうため、湿らせた新聞紙やキッチンペーパーにくるんでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
レタスからも水分が出てくるため、水分過多にならないよう、キッチンペーパーは軽く湿らせる程度にし、袋の口を少しあけておくのがポイントです。
さらに、切り口に濡らしたキッチンペーパーをあてておくと保ちがよくなります。冷蔵庫の中に立てて置くと、葉にストレスがかかりません。
使う前に少し水にさらしておくと、シャキッと感がよみがえります。水にさらす前と後では食感が全然違うので、わたしも初めて試したときは驚きました!ベビーリーフやバジル、大葉なども、同様にするとシャキッとしますよ。
あつあつのレタスを味わう、「アンチョビとレタスの煮びたし」のレシピ
材料(2人分)
レタス*…約100g(1/2個)
玉ねぎ…約150g(1/2個)
アンチョビ…1/2枚
にんにく…1片
バター…5g
水…200ml
みりん…小さじ2
醤油…小さじ2
塩…少々
黒こしょう…少々
*今回使ったのはリーフレタス。玉レタスでもOKです!
作り方
[1]レタスは1枚ずつ剥がす。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。にんにく、アンチョビはみじん切りにする。
[2]弱火にかけた鍋にバターを熱し、アンチョビとにんにくを炒める。玉ねぎを入れてさらに炒める。
[3]玉ねぎが透き通ってきたら、水を入れて一煮立ちさせる。醤油、みりんと塩で味を調える。
[4]レタスを入れて火を止める。余熱で火を通す。
お皿に盛り付けたら、仕上げに黒こしょうを少々ふりかけてください。これでぐっと味が引き締まりますよ。
レタスは加熱するとびっくりするほど、かさが小さくなるので、写真のようにお鍋からはみ出るくらいたっぷり入れても大丈夫です!
レタスらしい食感を残すために、お鍋に入れたら火を止めてください。
バターのコクとにんにくの香りで食べるとほっとあたたまります。アンチョビからいいだしが出るので、だしいらずなのもうれしいポイントです。
旬のおいしいレタスがもりもり食べられる煮びたしレシピ、ぜひお試しくださいね♪
倉田優香
環境負荷の低い農業でつくられた野菜を全国へ届ける『坂ノ途中』の広報。1984年、福岡県生まれの31歳。もともとは電機メーカーでバイヤーとして働いていたが、1年ほど前に『坂ノ途中』へ転職。広報のほか、東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」、「坂ノ途中soil キョードー」を担当する。いちばん好きな野菜はナス。自己紹介はコチラ。
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