【大人のメイク】第3話:「使い分け」が質感を生む!品良く知的に魅せる、岡野さん流メイクテクニック

編集スタッフ 塩川

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30代から見直す、素顔を生かした「大人のメイク」

年相応のメイクって何だろう? 苦手ゆえにどこか遠い存在だった、メイクのこと。けれど「わからない」と諦めるのはもうやめたい。

そこで、数々の女優さんから指名を受ける、ヘア&メイクアップアーティストの岡野瑞恵(おかのたまえ)さんにお話を伺っています。

2話目では自分に合ったコスメを選びのポイントと、スキンケアのコツを教わりました。

今回はわたし・塩川がモデルになり、素顔を生かしオフィスカジュアルにマッチする、岡野さん流「大人のメイク」をご紹介します。

 

1703_otonanomake_type01_1素肌感を残してカバー!透明タイプの化粧下地

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岡野さんがベースメイクに選んだアイテムは、

・RMKのメイクアップベース
・MiMCのミネラルクリーミーファンデーション
・CANMAKEのコンシーラー
・MiMCのミネラルクリーミーチーク

こちらの4つです。

岡野さん:
「伸びがよく保湿効果のある、RMKのメイクアップベースを軸に、肌を作っていきましょう。

透明タイプの下地は、色ではなく『光』で肌の凹凸やくすみをざっくりカバーし、素肌感を残してくれます。

両頬に多めに眉間とあごには少なめのせ、乳液のように手で伸ばし、ぴったり密着させてください」

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1703_otonanomake_type02ナチュラルなツヤを生む
美容液でメイクするファンデーション

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ひとたび塗ると「このファンデーションは、どこの?」と女優さんからも好評の、MiMC クリーミーファンデーション。

塗れば塗るほど肌にいい美容液成分がつまっており、肌の乾燥が気になる人に嬉しいアイテムです。

軽やかなのにツヤを生むファンデーションは、リラックスしたいときや、一日中オフィスで過ごす日などにおすすめ。

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岡野さん:
「クリームタイプのファンデーションなので、細かくとって、ちょこちょこ塗ってしまうと厚塗りに。

スポンジの面でとったら、そのまま面で伸ばすことを意識すると、塗りすぎやムラを防ぎます。

肌が荒れているときは、無理にスポンジで塗らないで指でトントンとのせます。肌のコンディションに合わせて、使い分けましょう。

目のキワまできっちり塗ってしまうと、涙袋の質感が失われ、目が小さく見えてしまうので気をつけて」

 

1703_otonanomake_type03プチプラだけど優秀!
伸びのいいCANMAKEのコンシーラー

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岡野さん:
「くすみが気になるかたは、ファンデーションの厚塗りを防ぐためにも、コンシーラーを用意しましょう。

CANMAKEのコンシーラーは、プチプラですが伸びがよく優秀。仕事現場でも活躍していますよ。

クマや赤みなどが気になるところにだけのせ、必要のない部分にはのせないよう、見極めも大切です」

 

1703_otonanomake_type04中指でつけたら、薬指でぼかす。
厚塗り知らずのチークの入れかた

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岡野さん:
「チークは中指でとって頬にのせたら、薬指などチークがついていない指をフル活用してぼかすと、早くきれいな仕上がりに。

ずっとチークをのせた中指で塗り続けると、いつの間にか厚塗りになってしまいます。メイクも所作を意識してくださいね」

 

1703_otonanomake_type05目元は知的に!
使い分けで自然なグラデーションを

1703_otonanomake_koka0354▲写真左からLUNASOLのパウダーアイシャドウ、NARSのアイシャドーブラシ ♯42、THREEのグロスアイシャドウ

岡野さん:
「目元を粉っぽくしないためも、まずはブラウンのグロスアイシャドウをアイホール全体に塗ったあとに、毛足の長いブラシでパウダーアイシャドウをのせます。

このブラシは1本持っておくと便利ですよ。質感を残しながらも、軽く薄づきに仕上がります。

涙袋には肌と近いシャンパンベージュのアイシャドウをのせると、自然な立体感が生まれ、化粧くずれを防ぎます」

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岡野さん:
「アイラインは、目尻より3mmほど平行に引くだけで知的な印象に。ブラウンのペンシルと、ブラックのリキッドアイライナーの2色使いがおすすめです。

1色でラインを引いてしまうと、強すぎる目元になりますが、ブラウンとブラックの2色を使うことで、やさしいグラデーションが生まれます。

ブラウンのペンシルで目尻を描いたら、今度は目頭から目尻までのラインをつなげます。その後、黒のリキッドアイライナーに持ち替え、まつげの生え際を埋めて目尻のラインを伸ばします」

最後に黒のマスカラをまつ毛の根元からしっかりつけたら、アイメイクは完成です。

1703_otonanomake_koka0392▲アイラインがよれてしまったときは、綿棒でラインの上下をスッと伸ばしてあげると、きれいになじみます。

 

1703_otonanomake_type06眉毛は「顔の額縁」だから全体を意識して

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眉毛はメイクの中でも重要なポイント。

細い眉のほうが目が大きく見えますが、大人の意志の強さや知的さを見せるのであれば、ある程度太さを残しほうがいいそうです。

岡野さん:
「眉毛を書くとき、鏡にぐっと近寄って描くことはありませんか?

眉毛は顔の印象を決める『額縁』なので鏡を離して、全体を意識しながら描くのがポイント。

ブラウンのアイブロウパウダーで全体のフォルムを描き、毛が足りない部分だけ、アイブロウリキッドで1本1本書き足します。

毛がたまってしまう部分は眉マスカラでぼかすと、自然な仕上がりに」

 

1703_otonanomake_type07ピンクベージュの口紅とブラウンのチークで
大人のメイク完成!

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岡野さん:
「口紅の色は、好みもあると思いますが、オフィスカジュアルを想定して、ピンクベージュを選びました。

落ちついた色を選び、肌となじませることで、知的さを演出した目元に視線が行き、コミュニケーションがとりやすくなると感じています。

仕上げにブラウンのチークをブラシでのせて、完成です」

鏡を見た瞬間、自分自身の表情がパッと明るくなったことに気づきました。いつもの自分の顔ですが、質感を積み重ねることで、こんなに「きちんと」見えるなんて!

岡野さんのメイクの力を借り、少しだけ自分に自信が生まれたような感覚です。

 

大人のメイクは「使い分け」が肝心!

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今までは少ないメイク道具で、例えば眉毛なら1色をベタっと塗ったまま。

けれど岡野さんのメイクを受け、質感を生むためには「使い分け」が大切だと学びました。

自分の顔の特徴を理解して、毎日のコンディションに合わせて、足し引きしながら丁寧に重ねていく。そんな微妙なさじ加減が、品の良い大人のメイクに繋がります。

経験を積んだからこそ、一辺倒でない答えを出せるのは、きっと大人ならでは。それはメイク以外にも言えることなのかもしれません。

これから年を重ねても、自分を受け入れることを忘れずに、積み重ねた知識や経験を糧にして、正解を見つけたいと思います。

(おわり)

【写真】鈴木静華


もくじ

 

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ヘア&メイクアップアーティスト 岡野瑞恵

1969年生まれ。大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、2006年よりフリーとして活動。 確かな理論とトレンド感のあるメイクで、女優、タレントからの指名も多く、雑誌・広告・TVなど、第一線で活躍中。愛猫マッシュのインスタグラム(@mash1126a)も大人気。 http://okanotamae.com

▽岡野さんの書籍はこちらから

 


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