【大人のメイク】第2話:まずはメイクの下準備。自分に似合うコスメ選びと、スキンケアのポイント
編集スタッフ 塩川
「大人のメイク」で大切なポイントは3つ
年相応のメイクって何だろう? 苦手ゆえにどこか遠い存在だった、メイクのこと。けれど「わからない」と諦めるのはもうやめたい。
そこで、数々の女優・タレントさんから指名を受ける、ヘア&メイクアップアーティストの岡野瑞恵(おかのたまえ)さんにお話を伺っています。
1話目でご紹介した、岡野さんが考える大人のメイクのポイントは3つ。
・まずは年齢を受け入れる
・微妙な質感の差にこだわる
・TPOに合わせて肌を着替える
本日ご紹介するのは、メイクの下準備についてです。岡野さんから、自分に合った「コスメ選びのポイント」と「スキンケアのコツ」を教わります。
失敗したくない!自分に合ったコスメを見つけるには?
「肌は人それぞれ。だからこそ試すことが大切です」と岡野さん。
コスメを選ぶときは手の甲で試しがちですが、やはり直接肌につけるのがベストだそう。
岡野さん:
「わたしが化粧品を買いに行くときは、あらかじめ試したいポイントのメイクを薄くし、そこにのせて丸一日過ごしてから、特性を見極めます。
ファンデーションでしたら、肌に合う合わない、カバー力はもちろんのこと『つけ始めはきれいだけど、時間が経つと崩れるな』と感じるものは、長時間の撮影には使いません。
色で悩んでいたり、似合っているか自信がないときは、普段の自分を知っている、友人と一緒に買いに行くと良いですよ。
販売員さんの提案を素直に聞くのも大切ですが、いつもの自分と遠ざかってしまうと、そのメイクは受け入れられないものになりますよね。
友人のアドバイスは意外と客観的で『なるほど!』と感じることが多いんです」
自分の「顔」だからと、ファッション以上に固執してしまいがちなコスメ選び。
ここ何年も友人と買い物にいくことはありませんでしたが、岡野さんの言葉を聞き、久しぶりに友人を誘ってメイク売り場に行きたくなりました。
素顔を生かすから、メイク直しは最小限でOK!
岡野さん:
「忙しいときは、メイク直しに時間を取られたくないですよね。
わたしのメイクは崩れにくい工夫や、素顔を生かした自然な仕上げを目指すので、たくさんのアイテムを持ち歩く必要がありません。
『いかにもメイクしたて!』の状態をずっと保つよりも、顔になじんだほうがその人らしさが出ると思うんです。
その日のスケジュールに合わせて選ぶアイテムは使い分けますが、基本的には時間が経つと崩れやすい、ポイントアイテム4つを持ち歩いています。
ミラー付きのアイテムをひとつ入れておくと、鏡を持ち運ぶ必要がなくなって便利ですよ。
メイク直しの道具はGIVENCHY(ジバンシィ)のレザーキーケースに、コンパクトにまとめています」
▲基本のメイク直しは、リップクリーム(GIORGIO ARMANI)、スティックタイプのコンシーラー(Dior)、チーク&リップ(MiMC)、アイライナー(KATE)の4つ。
メイク前のスキンケアは、肌を観察して使い分ける
ここからは実践編。まず最初に、メイク前のスキンケアについて伺いました。
岡野さんが仕事用のメイクボックスに常に用意しているのは、資生堂の「dプログラム」シリーズ。
低刺激で肌に負担が少なく、肌が本来持っている力を呼び起こす効果があるので、ほとんどの肌質をカバーしてくれる頼もしい存在です。
はじめて担当する女優さんや肌が弱いかたに向けて、安心材料として常備しているのだとか。
岡野さん:
「メイク前のスキンケアは、つけすぎ注意。肌がしっとり潤う程度で十分です。乾燥するからといって、必要以上につけてしまうとメイクがよれる原因になります。
季節やその日のコンディションによって肌は変化するので、よく観察してください。
化粧水は肌が荒れているようなら手で優しく、体温で浸透させるイメージで。肌がゴワゴワして、老廃物がたまっているような印象があれば、コットンに切り替えましょう。
たまにコットンを使うと肌が磨かれて、透明感が生まれますよ。使うときは化粧水をたっぷり含ませて、広い面を拭き取ったあとに、軽く抑えて潤いを閉じこめます」
▲化粧水はリーズナブルなものでもOK。とにかくたっぷり含ませるのがポイントです。
岡野さん:
「肌の乾燥が気になる人は、化粧水のあとにオイルを含ませると、化粧水が蒸発しにくくなります。
その後の乳液は、手でピタッと密着するようにつけましょう」
経済的で楽ということもあり、わたしはいつも手で化粧水をつけていました。けれどなんかゴワゴワ、水分が浸透していないような印象があったんです。
岡野さんからも「水分が不足して、肌が硬くなってますよ」とアドバイスをいただき、さっそくこの日からスキンケアの方法を見直しました。
その日のコンディションに合わせた「使い分け」が大切なんですね。
3話目ではいよいよ、岡野さん流「大人のメイク」のテクニックをご紹介します。どうぞお楽しみに。
(つづく)
【写真】鈴木静華
もくじ
ヘア&メイクアップアーティスト 岡野瑞恵
1969年生まれ。大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、2006年よりフリーとして活動。 確かな理論とトレンド感のあるメイクで、女優、タレントからの指名も多く、雑誌・広告・TVなど、第一線で活躍中。愛猫マッシュのインスタグラム(@mash1126a)も大人気。 http://okanotamae.com
▽岡野さんの書籍はこちらから
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