【暮らし上手の収納術】第4話:「好き」が詰まった部屋は、あふれすぎない心がけを。

ライター 藤沢あかり

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物が多くても美しく収納し、大好きなアイテムに囲まれて暮らしたい。

そんな気持ちを叶える特集 「暮らし上手の収納術」 をお届けしています。

伺ったのは、「お買い物が大好き!とにかくモノが多く収集癖もある」 と話す大塚彩さんのご自宅。千葉県の郊外に、夫婦2人で暮らしています。

最終回の今回は、手芸が大好きだという大塚さんの趣味の部屋、アトリエです。

リビングに隣接する6畳ほどの部屋は、とことん「好き」が詰まったスペース。ここも、大塚さんならではの収納アイデアがたくさんありました。

 


第4話
趣味の部屋・アトリエ編


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部屋に入ってまず目に飛び込んでくるのが、このずらりと並んだ糸巻き。

大塚さん:
「どんどん増える刺繍糸を収納するために作りました。アイデアは画像共有サイト『ピンタレスト』で見つけて。

ホームセンターで購入した板をワトコオイルでアンティーク調に仕上げ、クギを使って100円ショップの木製ピンチをひっかけています」

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上の 「TRUCK」 で購入したオープンシェルフには、かごを使ってバラバラになりやすい編み棒やチャコペンシルなど、こまごまとした手芸品を収納。中にガラス瓶を組み込み、ごちゃつかない工夫をしています。

 

なかなか捨てられない空き箱の活用法。

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窓辺には、古いアップルボックスを組み合わせて作ったオープンラックがありました。

かわいい空き箱やガラス瓶などをミックスし、ショップのディスプレイのようにわくわくする一角。

ランダムに積んだボックスの隙間に洋書をしまうバランスも見逃せません。

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お気に入りのセレクトショップ「The Tastemakers & Co.」の木製ギフトボックスには、アクセサリーづくりのパーツをぎっしり収納。

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コットンリボンのアクセントがかわいいイイホシユミコさんのボックスは、たくさん重ねてボタンを収めていました。

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インテリアグッズやお菓子などのデザインが素敵な空き箱は、ついつい捨てられずに取っておきたくなるもの。

こんなふうに、箱のかわいらしさも生かしながらディスプレイ収納に使えたら素敵です。

ちなみに大塚さんは、「かわいいからなんでも取っておく」のではなく、「コレ!」と決めたものや使いみちがはっきりとイメージできるものだけを厳選して残しているそうです。

 

ついつい増える雑誌は「ここに収まるだけ」と決めて。

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カーテンで目隠しをした本棚は、大塚さんがDIYで作ったもの。

この中には、たくさんの雑誌が並んでいました。

大塚さん:
「雑誌は気に入ったものは何度も見返しますし、やっぱり増えてしまいます。でも、ここに収まるだけと決めて、定期的に中身を見直しています」

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その向かい側には、これもまた大塚さんの手作りだという家具が2台ならんでいます。

そのうちのひとつには、コレクション心をくすぐる色とりどりのマスキングテープがぎっしり。

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なんとこの引き出しは、マスキングテープのサイズに合わせて作ったそう。

カーテンで目隠しをした下段には、料理やインテリアなどを中心に、雑誌以外の本をしまってありました。

_Q9A5059▲これなら、使いたい色や柄がひと目で見渡せます。

 棚の上にディスプレイしていたのは、アンティークのような絵付けが美しい陶芸家・比留間郁美 (ひるま いくみ) さんの作品です。

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大塚さん:
「もちろん実用としても使えるのですが、なんだかもったいなくてここに飾って楽しんでいます」

そのお気に入りとリンクさせるように並べた絵皿には、ピアスやブローチなどのアクセサリーをディスプレイしながら収納。

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絵皿を並べることで、実用的な収納ながらインテリア要素も加わり、ショップのようなあしらいになりますね。

 

帰宅したら、バッグの中身は定位置へ。

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どんなものにも「住所」を決めているという大塚さん。

バッグの中身も、アトリエにある引き出しに定位置を作りました。帰宅したらまず持ち物をすべて取り出して、ここへしまうのを習慣にしています。

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大塚さん:
「バッグは、毎日洋服に合わせて選びたいタイプなんです。

空っぽになったバッグは、その足で2階のウォークインクローゼットへ。その日使ったバッグをしまって、明日のものを出しておき、朝、ここから持ち物を入れるという流れです」

気になる展示のDMや、当日まで大切にしまっておきたい結婚式の招待状なども、この引き出しにしまっているそうです。

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4回にわたり、「暮らし上手の収納術」 をお届けしました。

お買い物が大好き。気になるものも、趣味もたくさん。でも、気に入って買ったものを大切に愛せるよう、一定量からあふれたら手放す、収納場所を決めてから購入するなど、「買う」のその先を見つめることも忘れません。

大塚さん:
「雑貨を飾ることも大好きですが、それ以上に動線や使い勝手が良くなるように収納を考えることも大好き。毎日、あれこれ試して実験のように繰り返しています」

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持ち物を最低限に減らす、シンプルな暮らしもすてき。

でも、献立を思い浮かべながら「今日はどの器にしようかな?」と迷ったり、「初夏の空に映えるバッグの色はどれだろう」と選んだり、そんな選択肢がある日々も楽しいものです。

共通しているのはどちらも、「持ち物すべてを大切にできる」仕組みを作り、大好きなものだけに囲まれて過ごしているということ。

それはものの量で決まるわけではなく、心がけ次第だということを気付かせてくれる今回の取材でした。

100人いれば、暮らしも100通り。私たちらしく、それぞれのスタイルにフィットする収納のかたちを見つけていけたら、生活はもっと楽しくなっていきそうですね。

(おわり)

【写真】木村文平

 


もくじ

 

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大塚 彩

千葉県在住。郊外に、シンプルで住みよい「無印良品の家」を建て、夫と2匹の猫・ノノ&ココちゃんとともに暮らす。アパレルECサイトで働きながら、料理にお菓子作り、手芸、DIY……と趣味も多く、夫婦そろって大の洋服好き。休日には自宅へ人を招き、手料理をふるまうことも多い。

 

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ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。執筆媒体は「PLUS1 LIVING」「ONKUL」「tocotoco」「Hanakoママ」など。

 


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