【ノルウェー日記】一年ぶりに日本へ。ひさしぶりに帰ってみて思うこと。
ライター 桒原さやか
ずっしり重いバックパックを担いで、あちこち歩きまわる毎日でした。
ずっと楽しみにしていた、日本帰省。
7月はバケーションシーズン。
一年でいちばん気持ちのいい時期にバケーションをとるのが、北欧の人たちのいちばんの楽しみと言ってもいいかもしれません。この時期はお店も閉まっていることが多く、街がいつもよりすこし静かになります。
海外に出かける人もたくさんいますし(タイ旅行が最近は人気です)、外で過ごしているだけで気持ちいいので、家の庭で読書やバーベキューをのんびり楽しむ人たちも。
そして、私はといいますと、一年ぶりに日本に帰ってきました!
食べて、食べて、また食べる。
やっぱり何と言っても、楽しみは日本食です。
「日本に着いたらまず何が食べたい?」と夫に聞いてみたら、「天ぷらうどん」とのこと。
うんうん、わかります、その気持ち。あの天ぷらの繊細な衣と、コシのしっかりした麺と、うどんのつゆ。これはなかなかノルウェーでは味わえません。
日本はすこし歩くだけで、定食屋さんや居酒屋がずらりと並んでいて。こんなに食べものの選択肢があるのはすごいことだなぁ……とあらためて感じています。
日本は食の天国ですね!
今日は何を食べようかな?と考えるのが、滞在中の楽しみでした。
夏はやっぱり、暑いのがいいんです。
わたしが楽しみにしていたことのひとつが、日本のモワ〜っとした蒸し暑さ。
というのも、わたしが住んでいるトロムソはかなり北に位置しているので、夏も涼しい日の方が多いくらい。
そんなことを言うと「夏が涼しいなんて、うらやましいわぁ」と、友人からは言われます。でも、夏はやっぱり暑いのがいいと思うのです。
冷たい麦茶がおいしくて、かき氷が恋しくて。外のジリジリの日差しと、エアコンがキーンと効いた部屋の気持ちよさ……。
やっぱり夏はこうでなくっちゃ!と思います。
汗をかきながら、暑いね〜と言っている方が、体も元気でよろこんでいる気がします。
日本から離れると、ザ日本!なモノが余計に愛しく感じるようになりました。
ひさびさの再会が、いちばん嬉しかった!
クラシコムのメンバーといっしょにパチリ。
友人や家族とのひさびさの再会は、やっぱり嬉しかったことのひとつ。日本についてすぐに、クラシコムのオフィスにもお邪魔してきました。
知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは移住前にクラシコムで6年間ほど働いてたのです。おおよそ一年ぶりのオフィスは、正直ドキドキ緊張しました〜。
この一年の間に新しいスタッフもたくさん増えて、はじめましての方もたくさん。でも、オフィスの空気は前と変わっていない気がしました。
仕事に向かうピリッとした緊張感と、どこからともなく聞こえてくるにぎやかな笑い声。
このふたつが入り混じっているのが、まさにクラシコムだなぁと。ひさびさにあの空気が味わえて、うれしかったですし、ホッとしました。
また、お邪魔させてもらいますね!
思い出すのは、夏の夜のこと。
今回の日本帰省をふりかえったときに、いつも夫と話すのは「夏の夜」のこと。
晩ごはんを食べた後に、何をするでもなく、夜の街を夫とともにぶらぶら。外は蒸し暑いけれど、風はちょっと涼しくて。セミの鳴き声が聞こえてきて。
今日あったことを話しながら、近くのコンビニに寄って、またのんびり歩きながら家に帰っていく……。
特別なことは何もしていないのに、なんだかすごくいい時間でした。うまく言えませんが、日本の夏のこういうところが好きだなぁと、あらためて思ったのでした。
さて、ひさしぶりに日本をたっぷり充電できました。また気持ち新たに、しばらく頑張れそうです!
ノルウェーに戻ってから、またハイキング生活がはじまりました。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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