【間取り図鑑】第3話：オープンシェルフでゆるく仕切った、玄関から丸見えのキッチン

編集スタッフ　塩川

見ているだけでついワクワクと、新たな暮らしへの妄想が広がる「間取り図」。

そんな不思議な力を持つ「間取り図」と実際のインテリアを重ねて、暮らしを紐解いていきましょう。

2話目に引き続き、ミュージシャンの江鬮結実（えぐちゆみ）さんにお話を伺っています。

模様替えが趣味と話す江鬮さんは、家具のほとんどをIKEAで揃え、つねに新作をチェックする、自他共に認めるIKEAマニア！

夫婦ふたりと愛猫FIKA（フィーカ）が暮らす、ご自宅の間取りはこちら。

本日ご紹介するのは、9帖のダイニングキッチンです。

玄関から丸見えの位置に台所がありますが、みなさんなら、どんなふうにレイアウトを考えますか？

※登場するアイテムは、全て江鬮さんの私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです。

オープンシェルフでゆるく仕切った
キッチンと玄関

江鬮さんは玄関と台所の空間を、家具で仕切ることにしました。

そこで選んだのは、抜け感のある「オープンシェルフ」です。

玄関から丸見えのキッチンは、定番シェルフで目隠し

江鬮さんが仕切りに選んだのは、IKEAの定番アイテム「KALLAX（カラックス）」のオープンシェルフです。

実はこちら、ご主人が独身時代からずっと使っており、猫のFIKAもお気に入りの家具なのだとか。

オープン収納なので抜け感があり、玄関前に置いてあっても圧迫感を感じにくく、ほどよい空間の仕切りにぴったりです。

縦にも横にも置くことができるフレキシブルな棚は、模様替えのアイデアを広げてくれる家具でもあります。

▲現在は縦の配置。以前は横に置いて、カウンターのように使っていたこともあるのだとか。

間仕切りはキッチン収納としても大活躍！

江鬮さん：
「間仕切りはキッチンのすぐ横に置いているので、上段にはカトラリーやマグなど、よく使う食器を収納しています。

わたしのおすすめは今年新たに登場した、KALLAXの『仕切りシリーズ』を組み合わせること。

マグや食料のストックにぴったりな仕切りが作れますし、ゴールドやグレーの色合いも絶妙なんです！」

シンプルな定番家具に、オプションの仕切りをプラス。

そこにかわいい食器や写真を飾ることで、江鬮さんらしさを感じる、とても素敵な見せる収納に仕上がっていました。

高さがあってもすっきり見える「白」で統一したキッチン家電

次に江鬮さんがお気に入りだと話すのは、家電の色を「白」で統一した、キッチンまわりのインテリアです。

冷蔵庫・電子レンジ・トースターに加え、コーヒーメーカーもすべて白。どれも家電特有の主張がなく、並んでいてもすっきりと軽やかな印象がありますね。

無印良品の冷蔵庫は170cmほどの高さがありますが、上にグリーンを置くことでインテリアになじみ、海外のカフェのような、心地の良い空間が広がっていました。

▲手前の棚は、玄関収納と同じく「KALLAX」シリーズのホワイトです。

1LDK、ペットのトイレはどこに置く？

台所と玄関の横は、トイレや浴室などの水周りスペースです。

靴箱に入りきらなかった靴は、水周りの天井に突っ張り棒で収納スペースを作り、布をかけて目隠し。

そして左側のトイレにはドアがなく、こちらも布がかけられていました。これは一体どういうことなのでしょう？

江鬮さん：
「1LDKなので余分なスペースがなく、においの気になる猫のトイレの置き場に悩んでいました。

ダイニングに置くのもベッドルームに置くのも、ちょっと気が引けてしまい……。

そこで我が家では、わたしたちが使うトイレの中に、FIKAのトイレも置くことにしました。ここなら換気扇を回したままにできるので、においもほとんど気になりません。

ドアを外して布をかけることで、いつでも自由に出入りできるようにしています」

夫婦も猫も、家族みんなが心地よく過ごせるように工夫が詰まった、江鬮家のダイニングキッチン。

次回は模様替えを繰り返した結果、江鬮さんが「今がベスト」と話すダイニングにフォーカスをあてました。

（つづく）

【写真】木村文平

もくじ

江鬮結実
（ミュージシャン）

バンド・BUDDHISTSON（ブディストサン）のキーボーディスト。海外ツアーでIKEAに恋し、家具のほとんどをIKEAで揃える、自他共に認めるIKEAマニア。趣味は模様替え。　https://www.instagram.com/yumilloo/