店長　佐藤

2017年を無事走り抜けたあとは……

ご挨拶が遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
2018年も「北欧、暮らしの道具店」を引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始のお休みの間、基本的にはほとんどダラダラとして過ごしたのですが、気がつくと頭のなかでは昨年一年間のことを振り返っている自分がいました。

2017年は、このコラムに書いてきたこと、書けなかったこと含め、なかなか波乱万丈（ある意味ではとても充実？）な一年間でした。

特に9月に初めての書籍を出版してからは一年の終わりまでがあっという間。

神奈川、東京、京都、福岡（今年ももう少しだけ追加で回らせてもらうかもしれません）とイベントで回らせてもらったり、その合間にもオリジナルアイテムの開発など大きめのプレッシャーもあり、すべてを走り抜けて年末年始のお休みに入った途端、廃人になりかけました（笑）

あえて意識的に、肩に力を入れて日々を過ごした一年間だったように思えます。

 

昨年の夏からジョギングをはじめた理由

（ジョギング中、月を観察するのが密かな楽しみ）

肩に力を入れて過ごすであろう自分が容易に想像できたからこそ、昨年の夏からはじめた新習慣がジョギングでした。

こんなコラムを書いたこともありましたね〜。

実はですね、こうして書いている今、ちょっとドヤ顔ですが、ジョギング、続いているんです。

寒くなってきたのでウェアを見直したりしている期間、ちょっと休みがちになりましたが、習慣としてはいまだに続けることができています。

あらためてこのタイミングで振り返ってみて思うのは、「ジョギングやっててよかった〜」です。

少し前のわたしは、遠方に出張に出かけるたびに体調を崩していました。「どんだけわたしったら、体力がないのよ……」と落ち込むほど。

昨年の後半は特に、わたしのこれまでのペースにしてはそれなりにハードに動き回ったような気がするのですが、一度も体調を崩すことなく無事にすべての予定をこなすことができました。

これは、ちょっとだけ自信になりました。「わたしにも、できた」と。

ほかの人はもっとタフかもしれないとか、そんなことはどうでもよくって、今までのわたしよりはちょっと強いわたしがいた、と思えるだけで十分です。

具体的にジョギングがどう効果を発揮したのかは検証できていませんが、これはジョギングという新習慣のおかげだと思うことにしています。

これまでにはなかった「持久力」みたいなものが、以前の自分と比べてみれば、ほんの少しだけ備わってきたのかもしれません。

 

では「達成感」はあるか？という問い。

もうひとつ、詰まっていた一年間を走り抜けてみて問うてみたのは「では、達成感はある？」ということ。

実行したことがまだこれから先の「予定」だったときは、これら全てを無事に走り抜けたらどんなにか達成感があるだろうと想像していました。どこかで達成感に溢れた自分を想像してみたりしていました。

それが意外なことに、全てを走り抜けてみたら「やったった！」という感慨や達成感は感じられませんでした。

あれれ？想像と違ったのって、どうしてなんだろう？年末年始のお休みの間に、なんとなくですが考えてみました。

出てきた答えは「そりゃそうだ、なにひとつ、ひとりでやったことじゃないからじゃん」と。

そうなんですよね。すべてのプロジェクトは会社のスタッフや社外の関係者の方たちと一丸となってチームで取り組んだことでした。むしろ、スタッフがお膳立てしてくれたことだって沢山。

個人の達成感というより、チームで無事に走り抜け、よい結果を出せたことが純粋に「うれしい」という気持ちのほうがずっと強いことに気がつきました。

そう、「うれしい」という四文字がぴったり。

しかも「やったー！」という大きめのうれしいより、じわじわとした静かなうれしいのほうです。

このうれしさを感じるためにも、わたしの体調不良などでチームの足を引っ張らなくてよかった……ジョギングやっててよかった……というところに思考が戻っていきます。

2018年も個人の達成感よりも、じわじわとした静かな「うれしい」を感じられる瞬間が積み重なっていくといいなと思います。

そのためにも、引き続き走ります。ジョギング続けます。

 

 

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