【おしゃれは学べる】第2話:家族って、正直。娘のことばを明日のおしゃれに繋げるために。
編集スタッフ 齋藤
自身のファッションを撮影したインスタグラム・ブログ「命短し恋せよ乙女 50代の毎日コーデ」をほぼ毎日アップしている金子さんは現在55歳。20歳の娘をもつ母でもあり、全力でおしゃれを楽しむ女性です。
周囲からのアドバイスや自分の冒険心からグングンとおしゃれになっていく金子さんを見て、おしゃれって学べるんだ、センスって磨くことができるんだと確信したわたし。
そこで「今日より明日、と自分のおしゃれを更新していきたい」と言う金子さんにお話を伺いました。
おしゃれに振り回されるように、人の目を気にしていたという40代までの金子さん。50歳を迎えたある日に始めたのが、自身の写真を撮り、ブログに載せることでした。
第1話を経て、第2話では、金子さんのコーディネートに対して放たれる、娘さんのコメントを通して変化していった金子さんのおしゃれに迫ります。
家族って正直。だから、耳を傾けると変わるかも。
金子さん:
「家族に、お母さんおしゃれでしょ?なんてことを胸の内に秘めながら見せた写真をみて、娘が『これはヒドイ』と一言。
その後出てくる出てくる!『お尻が大きく見える』『襟を立てるのは格好悪い』『足首を隠すなんてもったいない』などなど。
それまで、わたしのファッションに対してコメントすることは一切なかったんです。だから、そんなふうに思ってたの?と衝撃で。まだ10代の高校生の娘に『大人のおしゃれの何がわかるの』とカチーンと来ていました。
でも内容をじっくり聞いたら、一理あって。夫も娘にあっさり同調してる。朝食の時間が、いつの間にか大爆笑の時間になっちゃったんです」
お母さんの変化が、娘の自信に繋がった?
金子さん:
「それからしばらくして、娘からのコメントをブログに載せるようになりました。そうしたらすごく反響があって。娘の意見に賛成する人もいっぱい。
そんなやりとりをしながら、私自身どんな服が自分に似合うのか、好きな服をどう着こなすと娘からオッケー!が出るかを学んでいったように思います。
娘とは、だんだん一緒にファッションを考えていく『仲間』のような感覚になっていきました。娘にとっても、わたしが目に見えて変わっていくのが嬉しいようで。お母さんがおしゃれになっていくことに、素直にスゴイと思ってくれているようです。
『母親がおしゃれになったのは私(娘)のおかげ』という事実も、本人の自信に繋がっていったんですね」
そんな娘さんのコメントをもとに、着方を変えた結果、晴れて「いいね!」がもらえたというコーディネートを紹介してもらいました。
金子さん:
「このコーディネートのダメポイントは、『体型を拾う白Tシャツ』とのこと(涙)。年齢が出てしまうから、なるべく着ないでと言われてしまいました。
身体の線をひろうアイテムについてのダメだしは、これまでもすごーく多かったですね」
金子さん:
「そこで、白シャツへ変更! シャツだけだとつまらない……と怒られそうで、ボーダーのトップスを肩掛けにして、バッグと靴も変えたところ高評価をもらいました。リネンシャツは優しく見えるとのこと。リベンジできて嬉しかったです」
失敗はチャンス!退屈よりも、大失敗を選んだっていいと思えた。
▲『こんな生き方がしたい ココ・シャネル – ファッションデザイナー』実川元子著/理論社
金子さん:
「ブログをはじめたころに、図書館で『ココ・シャネル』の本に出会いました。その本の一節に、『退屈よりも、大失敗を選びなさい』というものがあったんです。
ブログを続けながら何度か読むうちに、この言葉がじわじわと心に入ってきて。
その頃おしゃれに対しての意識は『着心地がよくて、暮らしやすければ良いんじゃない?』という程度でした。でも、それだけでいいの? 自分の生活にフィットするだけじゃなくて、もっと気持ちを上げてくれるものを求めてもいいんじゃない?と思うようになって」
金子さん:
「よし!と嬉しくなるコーディネートの日は、普段行かないお店へ入ってみたくなりますよね。それって、日々を過ごしていく中ですごく大事なパワーになるなぁと思います。
それに気づいてから、時には冒険をするようにアイテムを取り入れたり、いつもと違う着まわしを心がけるようになりました。これなら大丈夫、という着方から、一歩駒を進めてみようと。
失敗もどんとこい!という気持ちになれないと、似合うコーディネートにも、昨日よりわくわくしている自分にも出会えないと思うんです」
そんな金子さんのコーディネートは、一目で『あ、かわいい!』『このパンツ、わたしも履いてみようかな……』と思えるものばかり。さらに、自分だったら?と妄想しながら、明日のおしゃれを考えたくなってしまうんです。
つづく第3話では、金子さんの初夏のコーディネートを見せていただきましたよ。
(つづく)
【写真】田上浩一
もくじ
金子敦子
1962年北海道生まれ。夫と娘の3人暮らし。38歳から看護師をめざし、小児科勤務を10年しながら、日々の着こなしを自撮りで紹介するブログ『♪命短し恋せよ乙女★50代の毎日コーデ』が話題に。ブログに登場する娘の正直なコメントが好評。母のファッションを毎日厳しくチェックしている。
http://plaza.rakuten.co.jp/avare/
▼金子敦子さんの著書は、こちら。
感想を送る
本日の編集部recommends!
小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)