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【僕のおやつ日記】勝負は一瞬。その時、僕に何ができるでしょうか。

【僕のおやつ日記】勝負は一瞬。その時、僕に何ができるでしょうか。

OYATSUYA SUN 梅澤

こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。

僕たちは、北欧、暮らしの道具店での通販の他に、小さなお店を営んでいます。

住宅街の中で営業していますが、毎日開けているわけではないので、街角のコーヒーショップのように地域にスッと根ざしているようなタイプではありません。

しかも、持ち帰りだけの売店のような出で立ちなので、一人のお客様とやり取りするのはほんのわずかな時間だけ。

短いと数十秒。長くて1、2分というところでしょうか。

そんなスタイルのお店なので、せめて買い物をしていただいたときに楽しんでもらいたい。

もっというと「また行こう」と思ってもらえたら……!と考えながら店頭に立っています。

いつも難しいと思うのは、どこまで話をしていいのか、ということです。

例えば、先週も来てくださった方だ、とか、大きい鞄を持っているから遠方から来られたに違いない、など、短い時間でも気づくことがたくさんあります。

そういう時に、どこまで声をかけていいものなのか。

急いでいらっしゃらないだろうか。

話をするのはお嫌いではないだろうか。

などなど。

あまり深く考えなければいいのかもしれないですが、僕にとっては難しい問題です。

どんな風に接客するかはケースバイケースにしても、いずれにせよ、勝負(接客時間)は一瞬。

短時間でできることは限りがあるので、せめて最初の第一声、こんにちは!と、声をかける時にはお客様の目を見るようにしています。

ありがとうございます!よく来てくださいました!という気持ちを込めて。

僕たちお店側からすると、なぜ来てくれたのだろう、どうやって知ったんだろう、目当てのものがあるのかな、と、お客様への興味が尽きません。

同時に、こんなきっかけでこんな方が来てくださったよ、という話や、先週のあのケーキがおいしかったってリピートしてくださったよ、というエピソードは、僕たち製造側の大きなモチベーションにもなります。

ただ、もしかしたらそれはお店側のエゴなのかもしれない、と思うことも。

サクッとただ買うだけの方があっさりしていて時代に合っているかもしれません。

そんなことをぼやっと考えていた矢先、先日のことです。

小さいお子様を連れたお客様と少しお話をする機会がありました。

「小さい子がいると、なかなか遠くまで一緒に出かけることができないけれど、近くにこういうお店があると、ほんの数分でも、家から歩いて行くだけでとてもいい気分転換になる」

そんなことを言っていただきました。

なかなかお客様の声を直接聞くことがなかったので、お店を、おやつを買うだけの場所ではなく、そんな風に思っていてくださったことがとても嬉しかったです。

それ以来、お子さん連れのお客様には、OYATSUYA SUNがもっと気軽に出かけられる場所になれば、と、お母さんの目を盗んでこっそりお子さんに変顔勝負を挑んでいます(なかなかウケません……)。

おやつはもともと食べなくても困らないものですが、役に立つとは言わないまでも、お店を開けることが皆様の楽しみになったり、喜びになったりすることが、会社としての存在意義だと思っています。

おやつ屋、暑さに負けずにがんばります。

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