【髪型を変えたくて】前編:美容師さんとの「二人三脚」で見つける、私らしい髪型
美容院が苦手な人は、なりたい髪型を会話で伝えるのが苦手なのかも。美容師と一緒に自分らしい髪形を見つけてみませんか。髪型変えたいな〜と思うたびに美容院へ行く足取りは重いもの。何年たっても、馴染みのスタイリストさんであっても、美容院はどこか緊張空間。そんな筆者が美容師さんにインタビューしました。
編集スタッフ 青木
髪型で気分を一新!といきたいけれど…
「最近の自分に飽きてきた」
そう思うタイミングって、時々やってきませんか? 私は今まさにそのタイミングで、そんな時に変えたくなるのが髪型です。
思い切ってヘアスタイルを変えれば気分も一新! ファッションの楽しみ方もかわってくるような気がするんです。
なのに、髪型変えたいな〜と思うたびに美容院へ行く足取りが重くなります。何年たっても美容院はどこか緊張空間。馴染みのスタイリストさんであってもです。
髪型を変えることも、美容院に通う時間ももっと楽しめたらいいのに……
「美容師さん、うまく伝えられる自信がないんです」
美容院へ行くハードルが高くなる原因の1つは「自分の中に具体的なイメージがない」ということ。
今の髪型にはすっかり飽きて変わりたいと思っているのに、伝えられるイメージがない。どんな髪型が自分に似合うのかがわからない。うまく伝えられる自信がないから、二の足を踏んでしまうんだと気がつきました。
こんなにぼんやりしたまま、イメージ写真も持たずに美容室に行ってもいいのでしょうか。
美容師さんに気兼ねなく頼れるようになりたいから、正直な思いを伝えてみることにしました。
お話を伺ったのは、表参道の美容院・ Dot+LIM(ドットプラスリム)でスタイリストを務める 中原 彩さん。
これまでにたくさんの方を担当してきた中原さんのお話は、私の緊張を解いてくれるものでした。
青木:
「まずはあの、美容師さんを前に、大変言いにくいのですが……美容院ってちょっと緊張するんです」
中原さん:
「え!!そうですか!(汗)」
中原さん:
「空間も日常とは違いますし、たしかにちょっとハードルありますよね。
でもね、カットして仕上がりに満足いただけたかどうかは、私たち美容師も、毎・回!緊張するんですよ。
私自身、初めのうちはお店に立つだけでも緊張してました。でも、アシスタント時代に『サロンは舞台だと思って立つといいよ』と言っている先輩がいたんです。それが、かっこいいなと思って。
実際に舞台にいるかのような立ち振る舞いがほんとうに素敵で。そういう姿を見ていたら、私も恥ずかしがったりしないでサロンに立てるようになりたいなと思うようになりました」
「なりたいイメージ」がなくても大丈夫!
青木:
「私が緊張してしまう原因は、髪型を変えたいという意思以上の具体例がないことだと思うんです。誰かに何かをお願いする時って、こちらの意思が明確になっていなくちゃと、硬く考えてしまって……。
でも自分では思いつかない。雑誌で素敵なスタイルを見つけても、それが似合うのかがわからない。自分のことなのに、本当にもどかしくって!」
中原さん:
「具体的な写真を持ってきてくださるお客様もいますが、そうでなくても大丈夫。『変わりたい』という漠然とした気持ちで来店いただくのは大歓迎です!」
青木:
「え、いいんですか??」
中原さん:
「言葉にできなくても、『こうなりたい』というイメージはお客様の中にすでにあるはずなんです。それを一緒に見つけるために、たとえば私たちは2択で質問していきます。
伸ばしたい気分なのか、バッサリ切りたいのか。前髪は作るのか、まとめやすいように伸ばすのか。やっぱり悩んでいるから整えるだけにしておくか。
『なりたい』が分からなくても『なりたくない』は明確な場合が多いから、消去法で美容師に伝えるのも一手ですよ。
なので、手ぶらでいらっしゃっても本当に大丈夫です」
お客さんとの雑談や服装からも、「好み」が見えてくる
中原さん:
「感覚的な話になっちゃうんですげど、来店された時のファッションや全体の雰囲気を見て、どんなテイストが好みなのかを推測します。
当日いらした時の格好だけでなく、普段の服装にも合うように、仕事内容やライフスタイルをヒアリングしたり、話し方や人となりにも『その人らしさ』が滲みでると思うので、積極的におしゃべりしたり」
青木:
「美容師さんとのおしゃべり、時々緊張してたんですけど、私たちの好みを知ろうとしてくれてたんですね〜」
中原さん:
「美容院にいらっしゃるとき、今気に入っている服装や、こんなふうになりたいと思うファッションでいらっしゃると、イメージと遠くない髪型に仕上がりやすいと思いますよ」
二人三脚で、「変わりたい」を素敵に叶える
中原さんからお話を伺っていたら、かかりつけの鍼灸師さんが言っていたことを思い出しました。
「治療というのは、こちらから一方的に働きかけるだけではうまくいかないんだよ。患者さんとの二人三脚なんだ」
ヘアカットと治療は違うものだけど、私のためだけのオーダーメイドという点においては同じこと。だとするならば、自分のことを伝えたり、ちゃんとコミュニケーションを取ったりすることがとても大事なのだということに気がつきました。
人見知りなので、急には難しくとも、今の自分が正しく伝わるように好きな洋服を着てくことから始めてみようと思います。
私は自分のことをほぼ正面しか見ていないけれど、美容師さんは360度、全方位から見ている。しかも、ファッションのテイストや、雑談からこぼれる人柄なんかも汲み取りながら「似合う」を提案してくれる。
その見立てを信じて頼ってみるなら、自分では想像していなかった新しい自分に出会えるのかもしれません。なんだかワクワクしてきました。
「あのぅ、中原さん、カットしてもらえませんか?」
「え、いいんですか?」
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
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