【BRAND NOTE】起きぬけのだるさ、浅い眠り。「睡眠の悩み」はどうしたら解消できる?

ライター 長谷川賢人

料理やファッションと同じく、「眠り」にだってプロがいる。

「毎日、快適に眠れていますか?」と聞かれて、自信いっぱいにYESと答えられる……という方はどれほどいらっしゃるでしょうか。

寝付きが悪い、寝ているはずなのに疲れが取れない、起きると肩のこりや腰の痛みがある、寝具が自分に合っているのかわからない……睡眠に関する悩みは、人さまざまです。

これにはクラシコムのスタッフも、ほとほと困っていました。そんな時、BRAND NOTEでご一緒することになったのが、創業452年の寝具メーカー「東京西川」の皆さんでした。

「そうだ、詳しいことはプロに教わろう!」と、私たちはこれまで料理家さんにお助けレシピを聞いたように、整理収納アドバイザーにコツを教わったように、東京西川という「眠りのプロ」に、睡眠の悩みをあれこれと伺ってみることにしたのでした。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 

毎日忙しいからこそ、質の良い睡眠を取りたい。

さて、試しにスタッフへ「睡眠の悩み」を聞いてみると、出てくる、出てくる……。

そこで今回は、みんなを代表してライフスタイルの異なるスタッフ3名が、東京西川の「スリープマスター」である杉原桃菜(すぎはら・ももな)さんに、日頃の困り事を聞いてみました。

▲杉原桃菜さん。どんな質問にも笑顔で答えてくださいました。アロマテラピーアドバイザーの資格も持っているとのこと。

スリープマスターとは、睡眠科学や快眠につながる環境の整え方などの専門講習を受けた、東京西川の中でも「眠りのプロフェッショナル」として活動する人のこと。杉原さんは、全国の店舗にいるスリープマスターの講習を受け持ったり、快眠セミナーに登壇したりするという、まさにプロ中のプロ、です。

知っているようで知らない「寝具選び」や「眠りの悩み」のこと、教えてください!

 

寝つきの悪さや、身体の痛み……原因はどこ?

一人暮らしのスタッフ津田は、「起き抜けのだるさ」が悩み。特に、肩周りのすっきりしない感じがあるそう。

編集チームのマネージャーということもあって、日中はデスクにつきっきり。スマホを見る時間が長いせいか、余計に肩や首周りの疲れが気になるといいます。

スタッフ塩川は「フィットする寝具が見つからない」と弱り顔。夫と二人暮らしで、最近はネットで評判のマットレスを買ってみたものの……熟睡感はいまひとつ。自分一人だけの好みで寝具を揃えきれないだけに、何を、どう変えるべきか、困っている様子です。

子育て中のスタッフ望月は「眠りが浅い」とのこと。今はダブルベッドに家族3人で寝ている、という環境もあるかもしれませんが、掛け布団を奪い合ったり、寝返りを打ってぶつかられたり……そのせいか、「朝起きても顔が疲れている」苦しみを体感中。

まちまちなライフスタイルを送る3人。果たして改善策はあるのでしょうか。杉原さんは「全員が出来ること」と「それぞれに出来ること」に分けて、アドバイスをくれました。

 

寝具の ”試着” で必ず見てほしいこと

より良い眠りには「寝具」が欠かせません。まず「全員が出来ること」とは、体にあった良い寝具を選ぶことでした。

杉原さん:
「もし、毎日8時間眠るとするなら、その時間はずっと寝具の上にいるということです。

寝具選びの三本柱は、枕と敷き寝具、掛け布団。体を支える枕と敷き寝具は、体格や姿勢に合うものを選びましょう。そして、掛け布団で睡眠環境を整えます

自分に合うものを選ぶ。そのためには「試す」のが一番だといいます。その際に守るべきは、必ず横になってみること。そして、なるべく眠るときの環境に近い服装をすること。

杉原さん:
「ぜひ、洋服や靴を試着するように試してほしいですね。たとえば、服にフードがついていたり、タートルネックだったりすると、首の高さを計測する枕選びの感覚が変わってきてしまいます。髪の結び方も注意です。なるべく、寝る時との差を縮めましょう。

それから、必ず敷き寝具では寝返りを打つことです。仰向けで試して終える人が多いのですが、横向きになったときほど肩や腰のあたりの寝心地に差が出てきます。寝返りを打てないと血流が妨げられる原因にもなるので、自然に体の向きを変えられることを意識しましょう

敷き寝具選びは、特に女性は気をつけたいそう。骨盤が大きいため、しっかり横になっても体が真っ直ぐかどうかをチェック。腰やお尻の部分が沈んだ状態が続くと、腰痛の原因になってしまうのです。

 

デスクワークで起きる肩のこりは、枕で改善

体格や年齢によっても異なる眠り方。誰しもが同じ条件で快眠、というわけにはいかないようです。次に「それぞれに出来ること」として、杉原さんからアドバイス。

杉原さん:
津田さんのようにデスクワークが長いと、前傾姿勢が多く、首や肩に負担が掛かります。そういう方は、枕が大切。寝起きの肩のこりや首の張りを感じたら、ぜひ枕を見直してみてくださいね。

それから、スマホも眠る30分ほど前からは避けましょう。情報や光といった目から入る刺激を減らして、ストレッチをする、リラックスできる音楽を聴くなど、“入眠儀式”を自分なりに作るといいですよ」

 

熟睡できない原因は、やわらかすぎる敷き寝具かも?

杉原さん:
「塩川さんの熟睡感のなさは、もしかしたら寝返りが上手に打てていないのかもしれません。寝返りは血流を滞らせないことと、体と寝具の間に溜まる湿気や熱を逃がす役割があります。

できれば、掛け布団は軽くて温かいものを選んでほしいところです。それから、やわらかすぎる敷き寝具だと体が沈んでしまって、寝返りが打ちづらいんです。横向きほど体の凹凸が出やすいので、敷き寝具の影響が大きくなります。横向きでウエストの下に手を入れて隙間が空いていたら、体が常にブリッジしたような状態ですから、疲れやすいですね。

枕と敷き寝具のバランスにもよるので、敷き寝具だけを変えればOK……というわけではないのが悩ましいところです。体圧を分散するベッドパッドを1枚敷くだけで改善が望めるかもしれません

 

家族それぞれの掛け布団で、眠りの質を上げよう。

▲ダブルベッドで掛け布団1枚のスタッフも望月も「布団の奪い合いで暑い!寒い!をしてたら、体も休まりませんよね……」と納得の様子。

杉原さん:
望月さんのご家庭では、やはり夫婦でも体重や体格で好みが分かれますから、理想を言えばシングルベッドを1つずつ、という環境がベストです。塩川さん同様に、ベッドパッドを使って、個々人に合わせていくのも手ですね。

それから眠りの質を上げるための環境作りとして、まずは掛け布団を一人1枚ずつに分けたいところです。男女はもちろん、大人と子どもで体感温度が異なりますから。

寒い季節は布団や毛布を重ねるかもしれませんが、体にかけるものが重くなれば、それだけ寝返りが打ちにくくなります。だからこそ、軽くて温かい羽毛布団は理想的なんですね」

「とりあえず眠れてしまうから」と、なかなか買い替えのタイミングがない寝具たち。でも、私たちの体格や年齢に変化がくれば、リニューアルは必要です。焦げ付くフライパンでは、気持ちよく料理ができないのと似ています。

最後に、寝具以外にできる工夫も、教えてくれました。

杉原さん:
「寝具も大事ですが、私は上手に光を浴びることも意識しています。夜は暖色系の明かりを薄くつけて、リラックスできるように。

朝は白っぽい光を浴びましょう。外からの光の刺激がないと、体は覚醒しにくいんです。カーテンを少しだけ開けておいて、起床時に朝日が入ってくるようにしています。

アロマも効果的ですね。夜はオレンジスイートやラベンダーといったリラックスできる香りを。目覚めにはレモン、グレープフルーツ、ペパーミントを使うとシャキッとします」

工夫ひとつで眠りは改善できるけれど、やはり大事なのは寝具のこと。「毎日の8時間を過ごす場所」と捉えて、ファッションや料理のように点検をする。そう思うと寝室って、すごく自分らしさを表現できて、しかも元気の源になる場所なのかもしれません。

杉原さんに「枕選び」を勧めてもらったスタッフ津田。興味が出て、初めてのオーダーメイド枕に挑戦することに!明日の読みものでは、スタッフ津田が実際に店舗を訪れて知った、睡眠改善の第一歩に密着します。

▼東京西川のオーダーメイド枕の販売店情報は、こちらからご覧いただけます。

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■ 西川社員2人がおすすめする羽毛布団
■ 腰の痛みを予防する体操から、マットレス選びまで
■ ささいな睡眠の悩みも相談できる「ねむりの相談所」

【写真】木村文平


もくじ

 

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ライター 長谷川賢人

1986年生まれの編集者、ライター、スピーカー。日本大学芸術学部文芸学科卒。紙の専門商社やビジネスメディアを経て、「北欧、暮らしの道具店」元スタッフ。2016年よりフリーランスで活動。ウェブメディアを中心に、インタビューや対談構成などを手がける。趣味はサウナと銭湯と料理。インターネットとラジオを愛する。影響を受けた作家は吉行淳之介と江國香織。


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